くるみもちの日 | 園山一家の幸腹(福)

くるみもちの日

お正月の定番、お雑煮。


私の故郷である岩手には餅文化があり

お雑煮だけでなく、数種類のもち料理を用意するものです。


そしてお祝い事だけでなく、一年を通して

日常的にお餅を頂きます。


そんな岩手の餅料理の定番、くるみ餅が

園山流にアレンジされて、今月のコースに登場します。


と言っても、お餅自体はお正月にたくさん召し上がったことと思いますので

代わりに使うのはこちら。


園山一家の幸腹(福)


島根の大和芋。

粘りが強いので、すりおろすとモチモチとした

まるでお餅のような食感になります。


園山一家の幸腹(福)


更に湯葉で巻いて片栗粉をうち

さっと揚げて・・・



園山一家の幸腹(福)


甘辛い胡桃ダレと一緒に。

サクサクに揚げた千切り人参と、炙り白子も添えてみました。


普通は砂糖、塩、ちょっとのお醤油で味付けしますが

力強い味の大和芋に合うよう、味噌を加えてあります。



思い出深い、故郷の味です。



幼い頃、大好きなくるみ餅の日は

なんだか朝からそわそわ。


拾い集めておいた胡桃をおばあちゃんが割ってくれ

それを殻からはずすのが、子供の担当。

これがまた大変!

兄弟三人、こたつに並んで

黙々とやります。


むき終わるとすり鉢でじっくり擦って

(これもまた大変なのです。。)

最後の味付けは、一家の大黒柱である

おじいちゃんの出番!


出来上がった胡桃ダレにつきたてのお餅を絡め

やっと食べられる、くるみ餅。



故郷の味。自慢の一品です。




 時田千晴。