未知ゆく車輪

水は減らないからあの世はないのよ
法事が終わりぽつりとこぼす
まるでさだまさしの歌みたいな諭しを
こないだぐちに姉から聞いた
僕の目を見て
過去を映さないで
今　回る全てがいとおしいもの
果てにあるものが見えないのなら
投げ出さないで
今　回ろうとしてるイノチが
教えてくれるよ

こないだまで世界は終わると思ってた
自分が世界と同じ時間にね
何様のつもりなんだろうか　きっと
人事みたいに時を渡りつづけてくつもり
こないだぐちにジカクしたんだよ
ずいぶん経つの
昔からいるよな気がするの
今　回る全てはこの世のモノ
つないだ手にしか感覚ないよ
フタリニナリタイ
今　どうしてもフタリニ
フタリニナリタイ・・

愛する人とはいつ出逢える？

鏡の向こうで僕は問いかける
続ける未知ゆく車輪に向かって
僕ははじめて自分の目を直視できた
この時間は現実に
流れているんだよ
無性にノドが乾き水を流し込む

今　回る全てがいとおしいもの