気とは何か 2
こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。
心や体と対話するワークショップが終わって、今クタクタです。
前回は、「気」にはいくつかの種類があり、精神を変化させるいくつかの作用が「気」という名称で呼ばれているとお話しました。
では、どんなものが「気」と呼ばれているのか見ていきましょう。
見ていて分かりやすいのは、合気道などで見られる、
相手に触れないで投げる技です。
触ってもいないのに、相手が転がったり、飛んでいったりします。
これを「気で飛ばす」などと表現しています。
何も知らないと、八百長とか”やらせ”という風に見えます。
これは認識の相互作用によって相手をコントロールしている例になります。
例えば、顔の前にいきなり拳を出されると、思わず顔をそむけようとしますね。
そうすると物理的に接触しなくても、相手は動くことになります。
このような生理的な反応や認識の動きを利用すると、
触れなくても相手を投げることが可能になります。
このような技は、認識の相互作用が密な関係である稽古仲間だと実によくかかります。
まったく何も知らない素人や、逆に、認識の動きを理解していて外すことの出来る達人相手だと、かけるのが難しくなります。
触れずに人を投げるというのは、相手の認識(精神)を変化させるメッセージがやりとりされているということですから、
非常に密な非言語的コミュニケーションが交わされていると言えるでしょう。
続く
3月12日(土) |