プロレスとは何か?に答える模範解答 Part2 | バーグマンのブログ

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人の数だけ、プロレスの見方はある
ってことで、レスラー・著名人たちの発言の中から「プロレスとは何か」を表現した、センスあふれる名言を大紹介!

こちら↓も合わせてご覧いただきたい!

プロレスとは何か?に答える模範解答 Part1

アントニオ猪木
「プロレスはショーだと決めつけても構いませんけど、プロレスは仕掛け合うもので、ある意味じゃゲーム的なものなんです。『あ、そこまでやるの、お前』『だったら俺もここまでやるよ』という具合に。そのためには自分が相当自信を持ってコンディションも整えて、相手を自分の手で遊ばせることも必要になる」
(完本1976年のアントニオ猪木 より ※2007年6月ごろの発言)

“過激なプロレス”を標榜していた頃は「プロレスとは闘いである」
そして、「プロレスは最強の格闘技である」
デビュー30周年時には「私自身、その(プロレスとは何かの)答えが見つかっておりません」
そして、PRIDEが消滅する寸前の格闘技ブームが一段落したタイミングでのこの発言である。
先述の前田の発言「プロレスとは主導権を争うゲームである」に近いか?
時代の空気に敏感な猪木らしい変遷である。


アントニオ猪狩(「バキ」シリーズに登場するキャラクター)
「プロレスラーは技を逃げちゃいけない!!!敵の攻撃は全て受けてみせる!!!たとえそれがどんなに危険な技でも……受けきってみせる!!!プロレス道とは…!!!理想のプロレスとは…プロレスラーの王道とは!!!肉体を…否ッ 骨を断たせて!!!肉を斬る…!!!」
(グラップラー刃牙外伝 より)

漫画内で実現した夢の馬場(マウント斗羽)vs猪木(アントニオ猪狩)戦での名言。
作者・板垣恵介先生のプロレス観(願望多め)がビンビン伝わってくる。
「骨を断たせて肉を斬る」!
技を受けきるタフネスと精神力があってこそのプロレスラー!
そしてその痛みの先に栄光があるのだッ!!!


柳澤健(作家)
「プロレスの目的は観客を満足させ、再び会場に足を運んでもらうことにある。勝敗はあらかじめ決められており、リングに上がった2人のレスラーは互いに協力してドラマチックな試合を演出する。プロレスは、一種の演劇なのだ」
(完本1976年のアントニオ猪木 より)

『ミスター高橋本』以降の、プロレスに対するシビアな見方のひとつ。
「それでも、プロレスとは底が丸見えの底なし沼である」と続けると、プロレスの奥深さ、プロレスファンの懐の深さをアピールできるぞ。


ジャイアント馬場
「シューティングを超えたものがプロレスなんだよ」

「プロレスとは?プロレスだよ!」

どちらも、ある意味馬場さんにしか許されない一言。
温故知新の『王道派』の心のよりどころ的発言である。


最後に、最も熱く心に響く「プロレスとは何か」をお届けしよう!


村西とおる(AV監督)
「精神力、忍耐力、筋力、持久力、瞬発力…人間のあらゆる可能性というものを見せるのがプロレスラーですよね。あらゆる角度から万華鏡のように人間の可能性を見せてくれるのがプロレスラー。そういう意味ではプロレスというジャンルは凄い存在なんですよ。」

「プロレスラーは人生の春夏秋冬を見せるべきなんですよ。そこにある種のインテリジェンスというか人間のコクというかね、詩人ということまでは期待してないけど、やっぱり私的な世界もプロレスにあってしかるべきだろう。」

「(プロレスには)やっぱりドラマ性がある。人間の不条理がある。ガチンコみたいにスパンと輪切りにするかたちじゃなく人間の真実というものをドラマ仕立てにして見せることってあるんですよ。人間の生き様として共感できるものがプロレスにはあるはずなんだよ。」
(kamipro 2010年143号 より)

「あらゆる角度から万華鏡のように人間の可能性を見せてくれるもの」
「人生の春夏秋冬がのぞけるもの」
「不条理ながら真実のドラマ」
どれも共感せざるを得ない!
そして、村西監督のプロレスに対する並々ならぬ期待を感じる!
私も昔のプロレスを回顧するばかりではなく、これからのプロレスにも期待したい!

さぁ、あなたの『プロレス観』に近い言葉はあっただろうか?