ホタル
っとたずねられると、水辺で幻想的に光ながら飛んでいるゲンジボタルやヘイケボタルについて答えると、回答をはずすことはない。
ホタル
↓
水辺
↓
光る
は、必勝の連想パターンだ。
しかし、ホタルの実情はそうではない。昆虫好きの方ならご存知だろう。日本にいるホタルと呼ばれている昆虫の種類の数を、そして、上で書いた必勝と思われている連想パターンが実は非常識なものだとういことも。
ここで、「ええっ~!」と思ってくれるとうれしい。書く甲斐もあるというものだ(本当は忘備録なんだけど)。
ホタルは、世界に2000種くらいいて、日本には46種ほどいるそうです*1(分類学上のややこしい話は抜き!)。っで、国内の話に限定すると、水辺で見られるホタルは、3種類(ゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタル)だけ。それから、すべての種の幼虫は光るけれど、成虫になって光るのは21種類だけ。ということは、
ホタル
↓
林の中・草原
↓
光るものもいる
が、常識の連想パターンになる。
大雑把な話、国内に100匹のホタルの成虫がいると、光るホタルは46匹で、水辺にいるホタルは7匹という感じなのだが、昔々からわれわれには水辺のホタルが身近だったようで、しかも、最近は、ビオトープにゲンジボタルという感じがあり、国内に100匹のホタルは50匹以上がゲンジボタルではないだろうか。自然地理学的にはかなり怪しい状態の分布が見られる場所もあるし。
この画像は、水辺にはあまりいない部類のホタルで、オバボタルといいます。
昆虫にくわしい方に画像上ですが同定していただきました(ありがとうございました)。
岡山には、ホタルは9種類*2いるようです。成虫が光るホタルが7種、光らないホタルが2種です。県南部には、4種類(ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、オバボタル)がいます。すべて、成虫でも光ります。ヒメやオバは非常にまれなようですが生息しています。
*1 ホタル百科 (2004)
東京ゲンジボタル研究所
*2 岡山県野生生物目録 (2003)
岡山県生活環境部自然環境課
(財)岡山県環境保全事業団
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