「さくらの咲く頃のイベント」っていうと、「ゲンジボタルの上陸」って答えてしまう。間違いではないけど、岡山県の県南なら、「モモの受粉」と答えるほうが、観光課は喜ぶだろうし、みんなも7月8月の少し冷えた白桃の瑞々しさと甘さに、のどの渇きを潤し、疲れを取ることを想像して、ニコニコするだろう。
でも、
「ゲンジボタルの上陸」なのだ。
本来、学術的には、ゲンジボタルの上陸の条件*1は、
(1)最低気温は、10℃以上であること
(2)1日の気温の変動がとても少ないこと
(3)水温と気温が同じ温度、もしくは気温のほうが高いこと
(4)降雨時もしくは降雨後であること
(5)夜19時から21時であること
などが目安なのだそうだが、ボクの住んでいるあたりに限って、上陸の条件を簡単に書くと、
(1)ソメイヨシノが咲く頃
(2)降雨時もしくは降雨後が望ましい
(3)夜19時頃から23時頃まで・・・っといいたいけど、
朝の5時でも上陸しているので、一晩中
ってな具合だ。実に非科学的な感じがするが、外れることはない。100発98中程度だ。これは、母集団の標準偏差の3倍の幅に相当するから、外れなしといってもいいと思う。
#ナニを訳のわからないことを書いているのだろう。
さて、上であげた非常にローカルな局地的な上陸条件を、今日満たした。
ソメイヨシノは満開。
夕方から雨が降り始めた。
夜の9時半頃。
傘を差して、長靴を履いて、懐中電灯を持って、川に観察に出かけた。
幅2mくらいの用水路、200m区間を歩いて、確認しただけ。
暗い護岸壁にピカピカと光る物体があ、ちらりほらり。
上 陸 !
20匹近く、確認できた。上出来、上出来。
いつぞや、生息域を調査していた場所だ。
観察は、7年目に入る場所なので、不安はない。
あとは、土中の温度がわかると、さなぎの期間がわかるので、ホタルの羽化の予想時期がはじき出される。5月のゴールデンウィーク前後か、5月下旬頃か?
モモの夢想を膨らませる前に、ホタルの乱舞に思いをめぐらせている。
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