ホタル生息域調査01 午前中、地域の有志で行っているゲンジボタルの保全活動に参加してきました。(他人事のように書いているのは、スケジュール上どうしても欠席が多いので、主体的に書けない後ろめたさがあるのです。)

 この寒い中、「ホタルの調査」って・・・?と思われるかも分かりませんが、ゲンジボタルって、みんなが「飛んでる、飛んでる」って、光を追いかけてる成虫のときだけではなく、卵のときも、幼虫のときも、さなぎのときもあります。ゲンジボタルの一生って、1年から3年です。ほとんどの時間を水中ですごしています。光って飛んでいるのは、一生のうち、2週間くらいです。
 いま行っている調査は、ゲンジボタルの生息する水域と生息しない水域の違いを見つけようとして、水の状態や水路の状態、水生生物の状態などを調べています。違いが分かれば、水路の改修のときに、すみにくい環境をすみやすい環境に変えていくような提案ができるからです

 ここ、10年くらい地域の様子を観察しているのですが、ゲンジボタルがまったく見えなくなった川、少しずつ数が減っている川、また見られるようになった川などいろいろです。いなくなってから、騒いでも、なくなったゲンジボタルは、取り戻せません。ほかからゲンジボタルを持ってきても、それは、「移入種」なので、よしとはできません。いなくなる前に、保全する必要があります。
 この地域では、70歳80歳のかたがたが、20年位前に気がつき、保全活動が行われているので、いまでも「夕食後の散歩」感覚でホタルの乱舞が堪能できます。