Scott Henderson(スコット・ヘンダーソン)という男 | smooth foundation代表 Motoki Mike Sagawaのblog

Scott Henderson(スコット・ヘンダーソン)という男

先日LAから友人がBlueNote Tokyoでライブのため来日するということで
「YOU来いよ」
と連絡があり、まあ、なかなか会う機会も無いし、
せっかく都内に来るんだったら会いたいので
その日のスケジュールを吹っ飛ばして1年ぶりの再会でした。

彼はScott Hendersonというギタリスト。
知らない人のために簡単に説明すると

Scott Hendersonとは。。。
サウスフロリダで生まれ、スコット・ヘンダーソンは幼い頃からギタープレイに目覚めていた。ロック、ブルース、ファンク、ソウル、ジャズを聴くことに時間を費やす。中でもジャズに非常なる興味を感じ、ジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィスを敬愛していた。 フロリダ・アトランテイック大学を卒業後、ミュージシャンズ・インスティチュートに入学しロサンゼルスで初期のキャリアをスタートさせる。まず、ジャン=リュック・ポンティのソロ・アルバム「Fables」への参加でそのアラン・ホールズワース的なギター・プレイに注目が集まった。その後、チック・コリア・エレクトリック・バンドへの加入と脱退を経て、ジェフ・バーリンのソロ・アルバムへの参加および同アルバムのレコーディング・メンバーによるライヴ・バンドプレイヤーズで活動をしたり、ジョー・ザヴィヌルのバンドであるザヴィヌル・シンジケートへの参加など、精力的な活動をしていた。
1991年、ギターワールド誌の#1ジャズ・ギタリストとなり、1992年、ギタープレイヤー誌の読者投票でベスト・ジャズ・ギタリストになる。
(wikipediaさんより)

といったミュージシャンです。
キャリア的には僕よりもずっと先を行く先輩なので個人的には「senpai」と呼んでいたりします。

彼のフレーズやトーンはまさにonly oneで、世界一のJazz Guitaristと言われるのも納得です。
彼の演奏は、フレーズやアイデアは演奏しながら考えていて、
またその一瞬の閃きを瞬時に手に伝え、ギターに音として落としていくという作業。
本人曰く、頭の中になっているものを手に落とすだけだと言っているがそのアイデアが
ぶっ飛んでいるのとそれを忠実に再現できるテクニックはやはり世界一なのです。

以前、彼のギタークリニックでツアマネ兼通訳でまわっているとき、
彼が本番に向かう前に一生懸命やっていたウォームアップがまた興味深かった。
手が動く様にとか、難しいフレーズを弾ける様にとかそういうことではなく、
彼のそれは、頭からのアイデアを指先にどれだけタイムラグを少なくして伝えて行けるか
というところを詰めて行く作業でした。
リズムトラックを流して、それに合わせてひたすらインプロしていく。
「違う!」
「遅い!」
とか言いながらシンクロ率を高めて行く。

プレイはとてもぶっ飛んでいるので人間的にもクセがあるかと思われがちですが真逆ですね。
いろいろなミュージシャンとお仕事させていただいていて気がついたことがあります。
僕が出会ってきて「素晴らしい」と思うミュージシャンは、その音楽だけではなく
コミュニケーション能力が高く、相手のことをrespectして、
理解しようとし、またその中で自分の存在価値を活かすことが出来る、
人間としても器のでかい素晴らしい人でした。
中途半端な演奏する人ほど横柄だったり、自己中心的だったりするような気がします。

今回の伝説の超絶バンド「Tribal Tech」が奇跡的にREUNIONして去年出したアルバムを
引っさげての来日公演でしたが、超満員の素晴らしいLIVEでした。
BlueNote Tokyo http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/tribal-tech/
King Records http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICJ-617/


開演5秒前に写真撮ろうぜということになり撮りました。
$smooth foundation代表 Motoki Mike Sagawaのblog

ちなみにこの日の僕の差し入れには爆笑してたscott先輩。



その新譜はこちらで
Tribal Tech / X 【CD】

¥2,339
楽天

X/Tone Center

¥1,690
Amazon.co.jp