Ⅰ 頭の洗いすぎは薄毛の原因になる


こんにちは。今日からは薄毛の原因について書いていきますね。


1日につき一つ原因を取り上げていきますので、自分自身に当てはまる原因かどうか確認してください。そして、当てはまる原因がありましたら改善していきましょう。


それでは、もっとも多い頭の洗いすぎによる原因です。


頭の洗い方を説明させていただく前に、皮脂についてお話しておかないといけません。

皮脂に対する間違ったイメージが、間違った頭の洗い方の原因になっていると考えられます。

頭を洗いすぎている人の多くが皮脂を気にされています。「自分は脂症だから・・・」と1日に何回も頭を洗う。それも頭皮がすっきりさっぱりするような洗浄力の強いシャンプーで・・・


この頭の洗い方は、間違っています。これが、逆に皮脂を多くする原因になっています。心当たりのある方はただちにやめましょうね。




まず最初の勘違い


皮脂は薄毛の原因にはなりません。(頭皮に炎症がおきる異常分泌などは別ですが)

どうしてか、脂症の方は脂をとろうとろうとされます。脂はとればとるほど増えてくると覚えておいてください。

そもそも、脂とは過剰にとる必要はありません。むしろ、頭皮を保護するという大切な役割もあるためにとりすぎは厳禁なのです。


毛穴すっきり、または頭皮に刺激を感じるようなシャンプーは使用されないほうが良いですね。




ごしごしと洗ってはいけない


毛穴の汚れをとろうとするせいか、力一杯頭皮をこする方も多いようです。

これも頭皮にとっては良くありません。良くない理由は二つあります。

まず一つ目。力いっぱい洗うことによって必要な脂分まで取り除いてしまう。


これは、先ほど説明させていただいた通りです。


そして二つ目の理由。この理由はあまり知られていませんので重要ですね。

力一杯洗うことによって、頭皮の血管が炎症を起こしてしまいます。炎症が起きると髪が生える環境としても良くありません。 薄毛と血行の関係はまた、別記事にて詳しくご説明させていただきますので。

頭皮の血管は髪の10分の1の細さと言われているくらいとても細くなっています。頭皮はちょっとした刺激でも炎症を起こしやすい状態なのです。


これが、力一杯洗ってはいけない最大の理由です。


薄毛が進行している部分というのは特に優しく洗ってあげる必要があります。逆に後頭部など比較的髪がなくなりにくい部分などは、あまり気にしなくても大丈夫です。


このように、頭の部分によって力加減も変えてあげないければいけないのです。

ちなみに、頭皮のてっぺんとおでこの生え際が頭皮のなかでも一番血管が細くなっています。要注意!!



気持ちいい洗い方と頭皮に優しい洗い方は別


すいません。現在、このような間違いが多い原因としては、我々理美容師にも責任があります。

私達は、ご来店いただいたお客様にシャンプーをさせていただく際に、できるだけ力強くするように教わってきました。そして、お客様に対してもそのようにさせていただいていました。

それは、気持ちいいからなんです。お客様にはお金をいただくわけですから、気持ちよくなっていただきたいとサービス精神でおこなっていたのですが、それがいけなかったのですね・・・


ですので、きっぱりと分けてください。


気持ちいい洗い方と頭皮に優しい(薄毛対策)洗い方は別だということです。

もちろん薄毛対策としておこなう、井上流育毛術では頭皮に優しい洗い方をしていただきます。


優しくマッサージをするように


頭皮を洗う際には、決してごしごしこすらず、指の腹で優しくマッサージするように洗ってください。

二度洗いをするかしないかということについてもお話しておきます。

井上流育毛術では、洗いすぎる必要はない、それどころか、洗う、綺麗にするということはそれほど重要視しません。


こう言ってしまうと誤解を招くかもしれませんが、極端な話洗わなくても良いと言ってもいいくらいです。あくまで極端な話ですからね。それくらい重要視しなくて良いと思っています。


しかし、現代は頭を洗うということが当たり前になってしまっているために、頭を洗わないと気が済まないという人が非常に多いのです。ですので少し極端に言っておきました。



頭は洗いすぎなくても大丈夫です。


今まで二度洗いしていた方ですと、二度洗いしないと気持ちが悪い、洗った気がしないと感じると思います。急に洗うなと言われても無理ですよね。ですので、洗いすぎには注意しましょう。

少しづつ、シャンプーの量を減らしたりして、慣れてきたら一度洗いにしてもらって良いと思います。


結論を言うと、一度洗いでも二度洗いでもどちらでも良いです。


ただ、ごしごしと洗いすぎるということだけは避けてください。