白百合ケ丘美術学院のブログ
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ダニエルとの思い出

橋の下

町並みの行き来する橋の下は

日常の人々から一歩引いた遊歩道になっている

私の生活も日常から一歩引いた心の世界を散歩している

町並みを行き来する人々からは見えない私たちの生活環境であり

句読点を通して向う側とこちら側という別次元が示される

それは非言語を通した、町並みの日常と閑の心に絵を通してイメージする私であり

その心の世界で、ダニエルと私は一つの心(空白)で楽しんでいる

橋の上と橋の下、地上と地下世界のアリス

ダニエルとの思い出

二つの心

心とは真空であり、水の性質にたとえられる

それは形を消した二つの心が一つに同化される感覚を通して

水辺の周りを散歩している

ダニエルは白紙の心で私に従がい、私は何も考えずにボーとしながら歩いている

絵に描いた景色だけが、私たちの心に関係なく情景を語っている

形を消した心、形を通して情景が語る

二つの接点とは何かを考えるとき、私が描いた絵という関係性が

何かを語ってくれている

ダニエルとの思い出

水面に映る景色

人の心は水面にたとえられている

それは鏡という客観に奪われていく社会現象を自分の心にしている人たちであり

私は、水面を通して、その元の景色を想像していく

それはダニエルの心と同じであり、外の言動に惑わされることなく

自分の考え方を通して真直ぐに物事の真相を知ろうとする

ダニエルは沈黙し、私も沈黙している、そして景色は水面に音もなく揺れている

ダニエルはダニエル、私は私、そして世は水面として揺れている

ダニエルと私は沈黙を通して心が結ばれる

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