まだ、ナースになって
3年目の頃のお話。


まだ、
40歳前後の女性が入院して
来られました。


中学生と小学生の
お嬢さんがいました。


彼女は
かなり厳しい状態で
入院してきました。


何度も
苦しい検査と治療を
続けていました。


それでも
「娘たちの為に治す!!」
と。


当時はまだ、
今みたいに病名をご本人に
告知しない時代でした。

彼女は
幸か不幸かわかりませんが
自分の本当の病名を
知らされていませんでした。


ご家族の
その選択は正しかったと
今でも思っています。


彼女は
一生懸命に治そうと
自分の病気と
闘ってきました。


ただ、
検査を続けていくと
厳しい状況だということには
変わりなく
いつどうなってもおかしくない
状況でした。


発熱して
苦しかったんだと思います。



そんな時に
私に投げかけられた言葉。

「看護婦さん、私、治りますよね?」


私は、


「え?何いってるの?
治るに決まってるでしょ?
娘さん達、待ってるんだから
元気になってかえろうね(*˘︶˘*)」


と、
アカデミー主演女優賞の
女優さんもびっくりするくらいの
最上級の笑顔で答えました。


彼女も笑顔で
頷いてくれました。


彼女が旅立ったのは
その数日後でした…



そう言って
部屋の扉を閉めた時。


恐らく、
娘さん達の待つ家に
帰ることは出来ない。


そう思うと
すごく辛くなって
泣きだしそうになるのを
必死で堪えました。


しばらく
嘘をついてしまった
罪悪感に苛まれました。


本当の事を知らずに
旅立ってしまった彼女。
彼女はどうだったのかな?



本当のことをしっていたら
残された時間を
彼女の思う時間の使い方が
あったのかもしれない。


それは
今となってはわかりません。


私達医療従事者は
ご家族の気持を
尊重することしかできません。


でも
時々思うんです。


それが彼女にとって
本当に良かったのかもしれないな。

……と。



もし今、あなたが
健康であったとしても
もしもの時はどうしたいかを
身近な人に
伝えていた方がよいのかも
しれませんね…




あの嘘は
彼女の為に必要な嘘だったのか?
時々頭をよぎります。




私は
嘘をつかれるのが
大っ嫌い!!
小さな嘘も嫌!!


だから
人にも嘘をつきたく
ないんです。


ただ、
「嘘をつく」にも
2通りあると思います。



自分を守る為につく嘘
相手を守るための嘘。


相手を
傷つけない為の
相手を守るための
優しい嘘ならば
仕方ないのかもしれません。




あれから
もう30年近く。



nurseを
20年以上続けていると
その後も、似たような場面に
出会うこともあり
そのたび、
自問自答を
繰り返してきました。


そのたびに
その場面が思い出されます。


最近、やっと
あれは彼女を守るための
優しい嘘だったと
思えるようになりました。



でもでも、それでも
やっぱり嘘は嫌だなぁ。

つくのもつかれるのも。






✿ 個別カウンセリング✿
随時、受け付けております。  ご希望の日時をお問い合わせ下さいませ。


✿LINE@開設しています✿

お得なクーポンの配信されることも
ありますので、是非ご登録を。


ご質問やご意見など
ありましたら、
こちらからどうぞ。


私と1:1で、
直接、お話できますよ
(*˘︶˘*).。.:*♡



友だち追加


❄LINE@のID❄

@qvg0347fです。



ポチッとしても
できない場合も
あるそうです。


その際は、
IDから
検索をお願いしますね
ヾ(*´∀`*)ノ


登録していただけると、
とても嬉しいです。

登録後、
一言メッセージやスタンプを
いただけると
もっと嬉しいです(〃▽〃)