働いている頃、

頭を悩ませていたこと。



言葉の壁。


 

と言っても、

外国語ではありません。




同じ日本人でありながら

伝わらないこと。


それってなんだろ?

そんなことあるの?





その言葉とは?


 


「手話」です。




 

手話は

ろうあの方々の言葉。

コミュニケーションのツールです。

 


仕事柄、

私はろうあの方と

接する事がありました。

 


名前はたかおさん。



長年、

入退院をくりかえしていた

おじちゃん。



私はたかおさんと

話したい気持ちで

いっぱいでしたが…


 

でも、そこには、

たかーーーーーい壁が・・・・・チトシモ



 

言葉というコミュニケーション。



伝わらない悲しさ。




 

私は学生の時に、

手話をほんの少しだけ

勉強したことがあります。


 

が、ほんとに

ちょっとだけのため、

20年以上たったこの頃

 思い出せるはずもなく…。



 

お互いに伝わらない

もどかしさと、

わかってもらえない

悲しさを感じました。

 


 

その方と、

話したいがために

手話を勉強したい!!

と思いました。



 

手話を

知らなかった頃は、

身振り手振り駆使して…。

 


口径を読んでもらって…,




 

気持ちが、

なかなか伝わらず、




 

お互いもどかしい気持ち…

 

伝わらない悔しさ…

 

なんともやりきれない気持ち…


 

そして、

最後にはもういいむかっむかっむかっ

といわれ


 

手で「しっ、しっ・・しっしっ」と、

払う動作をされ

 話にならないって、

首を竦められた…ショボーン




 

早速、

手話を習い始めたものの、

なかなか難しく・・・ガーン

 



本当にかじった程度でしたが…



 最低限の

日常会話くらいは

できるかな?

のレベルまていった頃。


 


彼とお話して、

 たどたどしい手話が通じて、

 すごく

喜んでくれたことを

今でも思い出します。



当時、

私が手話を始めたことを

手話通訳の方に聞いたみたいで、

 

「本当にうれしい。

 自分たち「ろうあ」のことは、

話が通じないからもういい

 って思われてて、

話したい、

わかり合いたいって

思ってくれるなんて

 誰も

思ってないと思ってた。

 

あなたが、

そう思ってくれてることが

うれしいニコニコ



と、話していたらしい。



 

はじめて、

「おはよう晴れ

って話した時の

 彼の笑顔が、

今でも鮮明に思いだされます…。



 

他の人と

話が通じない時。


 

私に手招きをして、 

「通訳して」

っていわれて呼ばれ、

出来る範囲で

通訳をしていました。




たかおさんにも

笑顔が多くなって

きていました。



 


信頼関係も

徐々に築きはじめたところに

たかおさんが急変し

突然のお別れ。



涙が溢れました。




でも、

手話が通じた時の

あの笑顔は

一生忘れられないと思います。






あれから、8年。



言語って使わないと

忘れてしまうって

本当ですね。



あれだけ一生懸命

覚えた手話ですが、

残念ながら、

使う機会がなく

ほとんど忘れてしまっています。



でも、

また、勉強したいなぁと

思っています。



言葉って

伝わるって




人を笑顔にするね。

とても素敵なこと。




私は笑顔が大好き。


伝えることも大好き。




もっともっと、

笑顔が広がると嬉しいな

(*˘︶˘*).。.:*♡



 


たかおさんも

きっとそう思ってくれているよね?


たかおさん、

私と出会ってくれて、

本当にありがとう…。


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