そう、あれは私がトリックスターを始めて数ヶ月たったころだった。
私はとある羊さんと出会ったのだ。
彼女は私より年上で、少し天然な子だった。
普通にパーティーを組んで狩りをしたり、くだらない事を話したりした。
眠い目をこすりながら、夜中まで将来の夢や仕事についても語り合ったりもした。
そして数週間がたったある日その出来事は起こった。
彼女は仕事の都合でトリックスターを引退すると言ったのだ。
わたしはあまりの突然の出来事に言葉を失ってしまった。
しかし、何か声をかけなくてはと思ったのだが良い言葉が見つからず、
「そっかぁ・・・。」と言うことしかできなかった。
彼女と知り合ってからおそらく二週間程しか経ってなかったのだが、
まるで数ヶ月間も遊んでいたかと思うくらい、とても楽しい日々だった。
その後、私は「いつか帰ってきてね。」という言葉を彼女にかけた。
彼女は「そうできるといいな。」と答えた。
ログアウトする前に、余ってたポイントで私にライトブルーポーション100個をくれた。
「使ってね。」と彼女は言ったけど、数年たった今でも倉庫の奥に大事にしまってある。
今はもう友達登録もスクリーンショットも残っておらず、わたしの記憶の中にしか彼女はいない。
でも、この彼女がくれたライトブルーポーション見る度に、あのときの記憶が甦ってくる。
最後の別れのときが近づいたとき、わたしの目には涙がうかんでいた。
わたしはゲームで泣いたことはそれまで一度も無かった。
そんなとき、別れという悲しい気持ちと共に、トリックスターっていいなと思った。
ゲームをしてこんな感情になるとはそれまでは予想もしなかった。
今では、彼女と遊んだ日々は良い思い出として心に残っている。
この彼女との出会いは私のトリックスターの価値観を大きく変えたのである。
素敵な出会いがあれば、もちろん別れだってある。
でも大事なのは、別れるときに相手に良い思い出だったなと感じてもらうことだと思う。
しかし、別れというものは突然やってくるものである。
だから今みんなと一緒に居れる時間を大切にしたい。
そして、もしもう一度彼女がトリックスターに帰ってきたなら、
この事を教えてくれた彼女に「ありがとう。」と言いたい。
もちろん「おかえりなさい。」という言葉と一緒にね。
【あとがき】
あの頃は、何もかもが新鮮で楽しかったなーって思う。
これはギルメンなら知ってるかもしれないけど、
私の好きな言葉は「なんくるないさぁ~☆」なんだよね。
これってこの羊さんが付けてた称号なんだw
また、会えるといいなー・・・。
ぁ、最後にこんな駄文を呼んでくれた人ありがとねっ!
リースレンとの出会いが私のトリックスターをプレイする原動力になってるんだよ。
ほんとにありがとね^^