6月も終盤ですが、今月も大事件が起こりました。
なんと、2回目の脳梗塞が発生したのです。


起こったのは6月5日、帰りの通勤電車の中。
もうすぐ下車って時に、
定期券を取り出そうとしたら、
左腕に異様な痺れが・・・・
指先の感覚が無くなって、かばんの中の何を触っているのかも
わかりません。

ほんの数分前までなんともなかったのに・・・・
ものすごい恐怖感に襲われながらも、
電車を降りて自転車に乗り換え。


発進してすぐに交差点があるのですが、
なんとびっくり、左のブレーキレバーが握れません。
細かくいうと、ブレーキレバーに指がかからないという状況です。

それ以外は普通に漕げるようだったのでそのまま帰宅。


少し冷静になって状況分析すると・・・・・
・左腕全体にしびれ感がある。
・服など肌に触れると異様に冷たく感じる。
・指先の細かい動きができない。
一番ビビッたのは、壁の照明のスイッチが押せなったことです。


これはちょっとまずいんじゃないかと、
行きつけの病院へ向いました。
23時過ぎのことです。


時間が遅かったせいか、普段は結構な混雑の救急外来ですが、
さほど待たずに受診。

脱水防止の点滴をさされて、
頭部CTの撮影をすると・・・・
以前の撮影では無かった新たな梗塞が見つかりました。


とりあえず、この日は救急外来付属の入院病棟に入院することに。

前回の梗塞では、翌日にはすっかり元通りだったのですが、
今回は、一晩たっても左腕の痺れが治まりません。


相変わらず、血小板は低いままなので、
梗塞予防で使用される『血液サラサラ薬』が使えません。
なので、このまま入院していても、特に治療もない・・・・
ってことで、一泊二日で退院となりました。


左腕については、そのうちもとに戻るでしょうってことで、
様子見となりました。


今回の原因として指摘されたのが、
帰宅の電車の中で一時間近く立っていたためでは・・・・
という一瞬首をかしげるような理由でした。


脳は一番高いところにあるので、立ち上がると重力の影響で、
血流量が減ることになります。

たとえ血液中に血の塊ができても、血液が流れているうちは、
梗塞にはなりません。

最近、ガンの薬の量が増えて少し血圧が上昇気味だったので、
降圧剤を服用していたのも良くなかったようです。

夜間の血圧が100を切ることもあって、
立ち乗りで、血流量が減ったところに血圧も下がって、
うまく血の塊を流せなくなったから・・・・
のようです。


あれから2週間・・・・・
幸いにも、腕の麻痺なんかなく、普通に動かせるようです。
物が触れたときのゾワゾワ感は、残ったままですが、
徐々に減ってきているようです。


一番心配していたのは、左腕ってことで、
クルマのシフトレバーが操作できるか・・・
ってことでしたが、とりあえず問題なさそうです。


このまま、おさまってくれればいいのですが・・・・


と、ここまでが悪い出来事・・・・・
いいお知らせは・・・・・


今日は、ガンのCTの結果説明だったのですが、
今回の薬は結構効いているらしく、
前回のCTに較べると、
肺に転移した腫瘍の大きさが、小さくなっているようです。

先生も
『効いているようで安心しました・・・』とのコメント。

ただし、副作用も出ているようで、
少ない血小板がさらに少なく、
低いヘモグロビンがさらに低くなっています。


確かに、きつい感じはあるのですが、とりあえず生活できているので、
治療は、このまま続けて行く方針にまりました。


今回初めて腫瘍が小さくなっているのが確認できたのは、
うれしかったです。

まだまだ、先は長い戦いになるようですが、
頑張っていけそうな気がしてきました。



2013年5月21日。


この日も足の『つり』がおきて、午前3時ごろ目覚めました。
割と軽めの症状だったので、すぐにおさまりました。


今思えば、
このとき右目にまつげが入ったような違和感を感じたのですが、
鏡で見ても、それらしい異物はなく、
そのまま寝てしまいました。


そして、いつものように6時半に起床。


ところが、起きてびっくり、右目の上半分の視界がありません!!
ちょうど、ちぎった紙切れを目の前に置かれたような感じです。


どひゃーー!これは絶対脳だ!
と思い、即行きつけの病院へ。


透析の看護士さんから先生に連絡してもらって、
まずは、脳神経外科を受診することに。


脳神経外科では、眼科も受診するように勧められました。


眼科では、さまざまな測定器を駆使して、
目玉の奥までチェックされましたが、
このときは異常なしという結論に。


脳神経外科では、おなじみの頭部MRI撮影。


結果、
新しい血栓ができているものの、
それが今回の原因ではなさそうという結論に。


新しい血栓って・・・大丈夫なのか??


自分の場合、血小板がものすごく少ないので、
出血の危険を考慮すると
一般的に使用している『血液サラサラ薬』が使えない
・・・・ってのが、
今回も問題に・・・・・


で、二つの診療科で出た結論としては、
『血栓ってのは、あちこちに発生するもので、
 今回は、網膜付近の血管に発生。
 しかし、その後自然と血流が再開し、
 検査時には異常がなかったのでは・・・・』
というもの。


確かに、起きたときには半分近くの視界がなかったのに、
今は少し霧が晴れたような感じになってきています。


とりあえず、
二つの診療科とも大きな問題なしってことで
この日の受診は終了でした。


翌日、再び眼科に出向き、視野狭窄の検査を受けることに。


症状はだいぶおさまましたが、
右目の一点に『明るい光源を見たときに残る残像』
みたいなものがあって、
それがどうにも邪魔くさい感じです。


検査の途中で、『緑内障かも』とつぶやかれて、
結果待ちの間にネットで調べたら・・・・
『一度障害を受けた視神経は元には戻らないため、
 緑内障を完治させることはできません。』
って・・・・うひー!
しかも、サイトにあった『見え方の図』が今の症状にそっくり・・・・


しかし、
最終的に、にごりは無いし、
やっぱり、一時的な血栓のいたずらで、
視界をさえぎっているのは、それによる網膜のダメージ、
という結論になりました。


あとは、この網膜のダメージが取れるのか??
というところですが、
これは個人差らしいです。


運命の女神様・・・微笑んでくださいねw


そして、もうこれ以上、試練を与えないでください。

4月20日、先週撮影したCTの結果発表でした。

新しい薬を導入して4週間、効果のほどは果たして・・・・


先生の所見では・・・

『転移箇所に大きな変化なし』

『ってことは、とりあえず効いているってこと』

うーん、これって前回の点滴治療の時にも聞いたことがあるようなw


結構心配していたのでまずは一安心です。


副作用は、手足のぴりぴり感、少々の口内炎くらいなので、

『少し薬の量を増やしますか』

ということに。


この薬、ほんとは一日800mg(4錠)らしいのですが、

副作用を考慮して、400mg(2錠)から始めたみたいです。


で、今日から300mg(3錠)になりました。


しかし・・・・

ちょっとネットで検索してて驚いたのは、この薬のお値段。

なんと、1錠5,426.2円!!

普通は、一日800mg(4錠)、ということは、21,704.8円!!!

一年間では・・・・約800万円!!!

健康保険適用の3割負担でも240万円って・・・・


いざってときの保険、しっかり考えとかないといけませんねぇ・・・・


ちなみに、自分の場合、1級身体障害者で更正医療適用なので、

月500円で済んでしまうのは・・・・

ありがとう、日本国さま。