動物のお医者さんブログ　

２０２４年７月の予定

いよいよ暑くなってきました。熱中症には人も動物も注意です。あと、フードの保存は直射日光に当たらない場所でお願いします。最後まで美味しく食べさせてあげてください。

淡々と過ぎていく日常？

６月になりました。ハイシーズンが過ぎつつあるのですがいつも通りと言ったところです。毎年同じ時間が流れているわけではありません。皆ひとつ歳をとる。健康状態は一緒ではありません。新しく生まれ出る命もあれば、この世を去っていく命もあります。時間は有限。有意義に使いましょう。これからの季節はお出かけですよ！暑くなったら山か海！群馬の水上に遊びに行くのもいいでしょう！そのための体づくりも始めて！やることいっぱいです。

台風の備え

台風に伴っていろいろなトラブルが予想されます。水、電気、ガス、食料、移動、避難などです。動物をどうするかという問題も結構大きく、ワゴン車などがあればなんとかなることもありますが、大きな災害だと車ごと使えなくなることもままあります。一応、準備としてはキャリーケースは意識しておいてください。人数分あるかですね。事前にできることは限られますが、避難経路やキャリーの準備など、できることをやりましょう。よろしくお願いします。

新しいお薬

アレルギーで使う薬にはいろいろあります。一番メジャーなのはステロイド、プレドニゾロンってやつです。安いし効果もバッチリ。難点は副作用。ネットでの情報を鵜呑みにしたり無茶な投薬によってステロイド恐怖症を発症してしまう方もいらっしゃいます。使い方を間違わなければ問題ないんですけど、特に昔の獣医さんでこいつをガバガバ使う人が多くそこでトラブった方が多かったのではないかと思います。とはいえ、ネットの情報はなんだかなぁって部分も多いです。宝石、石ころが混ざっているので注意が必要ですね。アレルギーにて今一般的に使われているお薬は他に免疫抑制剤や抗ヒスタミン剤、オクラシチニブなどがありますが、新たに「副作用の少ないプレドニゾロン的な薬（高い）」を取り入れることにしました。文献読んであとは使っている獣医さんから話を聞いてみます。値段がなぁ・・・・

低血糖

小型犬の子犬に多い低血糖。意識がほぼなく、体温も低い。サンズの河原で水遊びをしている感じで来院するケースがほとんどです。治療をすると、結構ケロッと治ります。気持ちいい瞬間ですね。元気であるのが当たり前の子供達ですが、その当たり前がしっかりと守れるようにしていきたいです。

最近の流行り

動物病院業界では流行り物があると以前書いたと思います。「今年の流行カラー、イチオシのデザインはこれ！」的な感じで何かしらの物品を売りたいためにやっている雰囲気を一切包み隠さずやっている感じがします。ただ、今は動物病院は繁忙期であるため、もろだしキャンペーンのテコ入れブートキャンプはありません。みんな忙しいからですね。さらに、２月ぐらいまでに、「シーズン薬キャンペーン」は終わっていて「青田買い」的にフィラリアやノミダニ薬をサブスク的な購入をしています。とりあえず、予防はしっかりお願いします！

医薬品の欠品

時々発生する「欠品」についてです。特定の何かがと言われると微妙なのですが、ワクチンだったり外用薬だったり抗生剤だったり、去痰剤だったり。原因は「原材料の不足」から「椅子取りゲーム」まであります。コロナで特定の薬剤がなくなるのはよくあることで、まさに「椅子取りゲーム」ですね。ちなみに動物病業界は基本的に人の薬の椅子取りゲームには参加できません。優先順位があります。これはもうしょうがないですね。とは言っても、本当に重要な薬はほとんど欠品することはないので、欠品で致命的な何かということは起こらないと思います。医薬品の原材料についてですが、特定国一本に頼り切りでは危ないということで国産化計画が進行しています。国防という観点からも当たり前のことですが、製薬メーカー関連では、「採算」という点も見逃せません。作る会社がなくなったらお話になりませんからね。ということで国からの支援も計画されていて本格稼働までの道筋が出来上がったわけです。正しい税の使い方といえます。もう少し生きやすい世の中になるといいなと望んでおりますがそのために自分にできる小さな何かを一人ひとりが積み重ねていかないとですね。

２０２４年６月の診察日のお知らせ

猫のフィラリア予防

オリンピック的な周期で出てくる猫のフィラリア予防の話題です。業者さんはお薬が売れるので、猫の専門の先生などの講習会を開催し、お薬をアピールして開業の先生方に採用してもらうべく、努力をします。色々なトピックスがローテーションしているこの業界、そのトピックスにあった先生の顔ぶれも移ろっていきますね。季節が巡り、春になりましたが肌寒いというか、寒い日もまだまだあります。みなさま、お身体にはお気をつけくださいませ。

換毛機　抜け替わる

柴犬、もしくはその系統の血筋の子たちは今、衣替えの真っ最中です。飼い主さんたちの衣服にへばりついた抜け毛を見てああ、今年もきたのだなと実感しました。診察でよく聞かれることでみなさまが多く気にしていることをここに記します。こんなに抜けていいのか→禿げない限り正常です抜け毛は普段から大変→大変ですうちもかつてはいたので、大変でした。風鈴さんは一応換毛をするのですが柴さんに比べるとそれはもう微々たるものです。放っておけば抜けるとはいえ、しっかりをブラッシングをして管理をしてあげないと皮膚病に発展することもあります。大変でしょうが、それは必要経費ということです。ちなみにブラシはみなさまの手の甲を２０回ぐらい擦っても傷がつかない穏やかな素材、形状のものをお使いください。スリッカーブラシは使わないようにしましょう。あれはプロでも時々やらかします。背中一面の皮膚病とか。動物の肌に優しい素材でお願いしますね。

健康とはどんな状態？

禅問答みたいな答えなんですけど、健康＝不健康じゃない状態なんですよね。体の健康は「病気がない」だけで「健康」と言えるかというとそうではありません。こんなこと続けていたらダメだよということ（過度の飲酒など）を続けていたり、いつも不安で心が疲れていたり、悩みが心や体を無理ばみ続けていたり。これも不健康です。心配がない状態なんてものはないのですが、それでも程度問題を考えないとダメです。こうやって言葉にするのは簡単ですが、心や体のバランスをうまく取り続けることは難しいです。動物の診察をしている上で、この点は皆様によくお話ししますが、その話は自分が自分自身に言い聞かせているという側面もあります。健康とは、いい感じのバランスが取れている状態こう言ってもいいかもしれませんね。皆様もどうか、健康に過ごされてください。

老化

診察室で採血や病気の説明の時に活躍してくれる黒い風鈴ですが、この度脇の皮膚に裂傷が見つかりました。長いこと現役で頑張っていたのですが、やはりガタはくるものですね。どうしたものか。しかし、この程度で現役を退いてもらうのもなんか悲しいです。長い長い付き合いなので、愛着と愛情はかなりあります。そこで、縫合処置を行うことにしました。ナイロンの黒い糸で処置をすればまだまだ一緒にいられます。そして処置。縫合練習用の糸を贅沢に使ってみました。黒いボディーに黒い糸なので目立たなくてgood。ただ、すごく縫いにくかったので、そこはbadでした。

健康診断

血液検査、エコー、レントゲン、尿検査、検便などなど、健康診断は色々とやることがありますが、基本的な目的は症状がまだ出ないうちに、対処できるものはするです。５歳以降は年に一回ぐらいやってはいかがでしょうか。そんな感じの説明をいつもしていると思います。まずは手軽な血液検査と、必要に応じてエコーやレントゲンなどを勧めることもあります。若いうちにやる意味は「先天的な異常を探る」のと「手術前の確認」と「その子なりの基準値があるのでそれを見ておく」ですね。動物の世界は意外と先天性は多いです。さてここまでくどくどと説明を読んでいただいた上で質問です。健康ってどんな状態？では！

新年度に入りました

たった１日、３月３１日から４月１日になっただけなのに、いつもと違う感じがします。学生はまだ始まっていないと思いますが、新社会人は今日から仕事始めです。今まで社会人は今日も社会人で仕事です。今日も忙しかったっす。あとはお仕事を引退される方もいらっしゃるでしょう。お疲れ様です。そのほか、狂犬病予防注射の新年度スタートで、去勢・避妊などの助成金も新年度スタートです。フィラリア予防はまだですが、ノミダニはスタートすべきでしょう。風鈴さんはスタートしました。お散歩も行きやすいですね。風鈴さんの散歩コースにある堰ですが草花の緑が綺麗に色づいてきました。急に来ました、春です！桜はと言うと・・・・どうやら今年の春の神様は、今年は入学式に桜の演出をするようですね。頑張っていきましょう！

仕事に集中

忙しいと病院の外で何か起こっていても気づけないものです。時に雨が降っていたり、雪が降っていたり、雨が晴れていたり。診察室に窓はないので、そんな時が結構あります。気づくタイミングとしては、飼い主さんからの情報提供ですね。さて、本日は病院の前の道で単独自爆事故がありました。救急車は来ていなかったので怪我人は出なかったと思うのですが、大きな音が聞こえて、どこかで工事でもやっているのかと思っていました。忙しかったので。その後、パトカーのサイレンも何も聞こえず、交通整理をしていたようなのですが、教えてもらうまで気づけませんでした。ドカンと大きな音がして工事と思って、その後工事の音が続かなくてもそちらに考えがいかず。なんとなくもう少しアンテナを広く張った方がいいのか。身を守るためにも・・・・。オペが終わった後ちょっとそんなことを考えていました。

２０２４年５月の予定

第２、第３、第５水曜日は休診となります診察時間月曜日〜金曜日は　９：００〜１２：００　　１６：００〜１８：３０　土曜日　　　　　　９：００〜１２：００　　１６：００〜１８：００　受付終了時間は診察時間終了15分前となります

ぶり返す症状について

結構あるあるなのですが、ちょっと調子が良くなってはしゃいだり無茶して振り出しに帰って来るケースについてですね。スポーツ選手の怪我は限界まで体の一部分を酷使するために起こります。動物はそこまで究極的に体の能力を最大パワーで使うことは滅多にないです。でも日常生活でめちゃめちゃはしゃいでしまって体を痛めることは結構あります。来院時のバックの中で、バックごと飛び跳ねるんじゃないかってぐらい中で垂直跳びをしているわんちゃんとかですね。こう言う子が神経痛を患うと悲惨です。薬を飲む→いける！→はしゃいで再発→振り出しに戻るこのループはなんともし難いですね。ケージの中で安静と言っても先ほどのようにケージの中で元気いっぱい暴れていますし。あと年相応に大人しくしてくれと思う時もありますね。若造なだけで、結構おじいおばあな子もいてカルテを見て「あーね」って感じる時もあります。自分も気をつけないと！

サプリはサプリ

夜泣き用のサプリを使ってみて。まだ症例数は少ないのですが、脳に疾患がある子に対しては効果はなさそうでした。本当にサプリの目的とする症状に対して効果があるのは特定の子なのでしょう。歳をとると色々な病気を持っているものです。単純にポケモンバトルをする時みたいに夜泣きや徘徊の理由が「君に決めた」とはならずに「君と君と・・・それと・・・・そこのあなた」という感じなのです。運よくスパッと聞いてくれるといいのですが、世の中そうはうまく行かないこともありましてと言った具合。ちなみにメーカーの担当者さんは「バッチリっすよ」的なセールストークで攻めてきます。まあ、当たり前ですよね。「これ、美味しくないけど食べてみて」こんな感じでお菓子をお勧めされても食べないですよね？その子にあった治療なり対処は飼い主さんとよく相談して可能な範囲でやることがいいと思いました。

フィラリアの検査について

今日は暖かくて本当にお散歩日和でしたね。仕事してる場合じゃないと思えるぐらいに。１年の間で、暑すぎず寒すぎず、いいお天気で風も吹いていない。そんな日が何日あるでしょうか？こんな日がいつ来るなんて予想はできません。その時を楽しみましょう。それが人生です。楽しみたい・・・・さて、今日は忙しかったです。来週は寒くなる予報も出ていますが、春は確実にやってきていますね。桜も咲きます。暖かくなるとノミとダニが気になります。さらにはフィラリアですね。そろそろシーズンに対しての準備をしておかないとえらいことになります。そして、当院ではフィラリアの検査を始めました。絶対にシーズン中は混むし、お待たせするのでそれをなんとか緩和したいからです。それとお薬ですが、１年効果のある注射は最近人気は下火でして、ノミ・ダニ・フィラリアがセットで効く飲み薬が人気です。当院では先発品よりもだいぶ値段が安い商品を使っています。風鈴もこの薬です。どれが優れているという話ではなく、ライフスタイルに合ったものを選んでいただければいいと思います。滅多にないフィラリアです。車で言うと、滅多に使うことのない任意保険の位置付けですが滅多が合った時には悲惨なので、しっかりとお願いします。

ノウハウ

H3ロケットエンジンの模型をみてきました。お台場にある近未来博物館にて。あそこは子供向けにしてはちょっと風刺が効きすぎな展示物もあったりして結構大人も楽しめます。デートとかならジョイポリスあたりに行けばいいでしょう。もしくはインバウンドで色々話題の絶えない「千客万来」。これは三菱重工とAXAのコラボでもあります。さて、これの設計図があったとして、同じものを他のところが作れるか？答えはほぼ無理なぜ？パーツの材質、加工のしかた、組み立て方、組み立て時の注意点あげたらキリがないノウハウがあるからです。分かりやすく言うと「コツ（ART）」です。自動車でもバイクでもなんでもそうですが、特許問題を克服して同じものが作れますとなった時に同じものが作れるかというと、最初からは無理でしょう。そこから試行錯誤してようやくといったところ。ただ、先発メーカーがそこに辿り着いた時間と労力に比べると短い時間と小さい労力ではいけると思います。さて、獣医医療業界最近特にいいなと思うのは動画での手術のテクニック講座。今ならではですね。ただ、難易度の高いオペで動画見たからいきなりそれ通りにできるか？無理です。動画はあくまで「いい感じのヒント」です。そこから自分でやってみたり、人に教わったりして答えに近づいていきます。何事も努力は必要ですが、効率よくは悪くないことだと思います。基礎力を積み重ねる時期、それを土台にロケットのように上へ飛び立つ時期。でも飛び立つロケットは、発射の瞬間は怖いものです。イカロスは残念でしたが、きっとあの失敗が次に生かされると思います。失敗が失敗のまま埋もれたら、それは失敗。失敗が成功の元になったらそれは試行錯誤。どの業界も一緒です。