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2月16日は私の父の命日です。
 
1週間前に一周忌を無事に済ませて、
命日は静かに父に想いを馳せました。


今日は父への想いを綴っておきたい私的な投稿です。


1年前の明け方、享年74歳で息を引き取った父。

肺線維症という、
まだ治療法が無いと言われる病に罹り、
約1年間、病院の入退院を繰り返しました。
  
最初の入院で、担当医から余命2ヶ月と言われた期間を
生きたい!という気持ちと努力で
半年以上長く生きていてくれました。


 

私の父は、
すごく個性が強く、意思も強く、
信念を貫き、周りに流されない、
我が道を生きた人でした。
 

この1年、その強さで、
私たち家族をしっかり守ってくれていたことを
深く強く実感しています。



でも生前は、強くて我が道を行く父に
ヒヤヒヤすることが多かったのです。
 
 
娘の私も1番ビックリしたエピソードは、
従姉妹のお姉ちゃんの結婚が決まった時のこと。

父にとって初の姪である従姉妹のお姉ちゃんを
とても可愛がっていたからこそのエピソードです。
 

その年のお正月に、親戚の集まりに
婚約者が来た時に、皆の前で婚約者を呼び出して。。。

従姉妹お姉ちゃんの実の両親を差し置いて、
「本当に大切にしようと思っているのか?」
「どこを良いと思っているのか?」
「仕事は?」

など、ズケズケと質問し始めて、
親戚が皆、まあまあと止めに入っても
父は真剣に
「兄ちゃんも誰も聞けないことだからこそ聞いてるんだ!」
と続けて質問責めにして、
誰も止められないことがありました。。。

私は娘として、居たたまれない気持ちになったのを今でも覚えています。



こんなエピソードは、たくさんあり
父は頑固で怖がられることが多く、
思春期は衝突ばかりして、
大人になってからも反発をすることはしょっちゅう。


孫が産まれてからも、
孫への愛情はありながら
自分のペースを大切にしたい父。

孫と長く一緒に過ごすと、
子ども特有のガチャガチャとした騒がしさ、
部屋がかき乱されることがストレスになり、
イライラ爆発!!なんてことも頻繁。
 
実家に行っても綺麗好きな父の感に触らないよう、
子ども達にも注意することに疲れ、
気を遣い、足が遠のいた時期もあります。



生きていた時には、反発が多かったし、
孫の面倒をニコニコ笑顔で世話している
よそのじぃじを見て羨ましく、
もっと丸くなって欲しいな、と思ってばかりいました。


でも。
1年前のお葬式で、
私の中の父に対する感情が大きく変わりました。

変わったというより、
本来の感情に置き変わり、
表面の固い気持ちが溶けて愛情と感謝だけになりました。



お葬式で、
私と姉の5人の子どもたちから父に送られたメッセージ

「天国に行っても、そのままのじぃじでいてね!
大好きだよ!!」


という言葉。


あー、父の愛情がまっすぐ伝わっていたんだな、
という嬉しさ。

頑固でマイペースな父のことを
そのまま受け入れて、
そのままで大好きと言える子ども達の純粋さに
心が震えました。




そして、もう一つ、エピソードに出てきた
従姉妹のお姉ちゃん夫婦が

お葬式に遠方から駆けつけて、
涙を浮かべながら言ってくれたこと。


「私たちは、おじさんから愛情いっぱい頂いたよ。
おじさんは、強く深い愛情を持っていて、
本当に良い大好きなおじさんだったよ。」


この言葉は、私の心の固い部分をスーッと溶かし、
素直なあたたかい気持ちにしてくれました。


反発ばかりしていましたが、本当は
正しいことを曲げない生き方や
心の根っこが純粋で愛情深い

そんな父を大好きだったのです...。
 

生きているうちに、
本人にちゃんと伝えれなかったことが悔やまれます。
 

でも、この感情を素直に感じ、
まっすぐ言えるようになったことは
私にとっての癒しになっています。

 


 
父が亡くなったことは、
もう一つ大きな変化を与えてくれました。
私の働き方を見直すきっかけとなったのです。


それまでの1年間
ガムシャラに働いていましたが、
家族や自分自身の心さえ置き去りにしており、
どこか疑問が芽生え始めていた頃に父が亡くなりました。

今から考えると、そのままで大丈夫なのか?と
父が、立ち止まらせてくれたと感じています。


【大切な人を本当に大切に出来る生き方をする】
という原点に立ち返らせてくれたのだと思っています。




 
ふと、会いたくなったり、
想いが涙という形で溢れてくる時もありますが、

わが家では、子ども達と
「じぃじは千の風の歌詞のように、
風や星になったんだよね」と話しており

 
毎朝、遺影にお線香をあげ、
「じぃじ、行ってきまーす!」
「じぃじ、ただいまー!」
と話しかけることが新たな家族の習慣となりました。



 
 これからも大きな存在であり続け、
今でも私、そして家族の中で生き続けている父。


ありがとう。
感謝が溢れ出る命日になりました。



私の備忘録として書き記しました。

最後までお付き合い下さり、ありがとうございます✨