こんにちは!



今日はお気に入りのコーヒーショップでホットコーヒーのLサイズを買ったのですが、出されたのはどう見てもMサイズ。


常連になりつつあり、文句を言うのも面倒だったのでそのまま受け取ったんですが。


店を出たら走って店員さんが追いかけてきて、Lサイズを持ってきました(笑)。


もうMサイズのコーヒーに口をつけていたので、Lサイズのコーヒーも一緒にもらえました。ラッキー。


今日はカフェイン中毒です。



さて今回は


「~以上/~以下」 をどう表す?


というテーマでお話していきましょう。




日本語で言う、「~以上」「~以下」 という表現は、(原則として) その数も含んで、「~以上」「~以下」の数も含みます。


下の例を見てましょう。



(1) 私はいつも2冊以上の本を持ち歩いている。


⇒ 「~以上」 には 2 という数も含まれる。


そのため、「私」 は、いつも2冊か、それ以上の本を持っていることになる。



(2) この宿題は1時間以内には終わるだろう。


⇒ 「~以内」 には 1 という数も含まれる。


そのため、「この宿題」 は、1時間で終わるかもしれないし、それよりも早く終わるかもしれない。




一方、英語では少し様子が異なります。


先日、あるテキストに以下のような文章があったので紹介します。



More than 30 students in class scored 100% on the English exam.


「クラスの30人以上の生徒たちが、英語の試験で満点をたたき出した」


(一部変更してあります)



ここでは、英文における more than ~ を、「~以上」 と訳してありますが、果たして本当に正しいでしょうか?




正解はノー (原則的には)。


英語では、more than ~ や less than ~ は、その数を含まずに、


「それよりも多い/それよりも少ない」


という意味になるのです。



(4) I always have more than two books with me.


× 「私はいつも2冊以上の本を持ち歩いている」


○ 「私はいつも2冊より多い本(三冊以上の本)を持ち歩いている」


⇒ more than two は、two を含まないので、「2冊以上」 ではない。



(5) You can finish this homework in less than an(one) hour.


× 「この宿題は1時間以内には終わるだろう」


○ 「この宿題を終えるのに1時間はかからないだろう」


⇒ less than one は、one を含まないので、「1時間以内」 ではない。



(4) の場合は、日本語で言う 「2冊以上」 を表したいのであれば、more than one book で済みますが、


では、(5) のような、「一時間以内」 をどう表現すればよいでしょうか。



それは、


数 or more than/less than 数


という表現を使うのが良いでしょう。


例えば、100以上もしくは100以下と言いたい場合は、以下のようになります。



100以上: 100 or more than 100


100以下: 100 or less than 100



さきほどの (4) と (5) をもう一度考えてみましょう。



(4)' 「私はいつも2冊以上の本を持ち歩いている」


× I always have more than two books with me.


○ I always have two or more than two books with me.


○ I always have more than one book with me.

(5)' 「この宿題は1時間以内には終わるだろう」


× You can finish this homework in less than an(one) hour.


○ You can finish this homework one or less than one hour.




<例外的に>

しかし、大雑把に数量を表す場合には、more than ~ / less than ~ を 「~以上/~以下」 と訳すこともあります。



more than 5,000 people 「5,000人以上の人々」





いかがでしたか?


「~以上」 「~以下」 という表現は、日本語でさえも少しややこしいですよね。



英語の場合、これらが主語となるときにさらにややこしくなります。


次回は more than ~ / less than ~ が主語になる場合を考えてみることにします。