こんにちは!
先日祖父が亡くなり、今はアメリカはロサンゼルスからの更新となります。
ロスはもっと暖かったような気がしますが・・・。今日は珍しく雨が降りそうで肌寒いです。
さて今回は
第3文型と第4文型の書き換え
についてお話しましょう!
まずは一応おさらい。
第1文型 S + V
第2文型 S + V + C ( S = C )
第3文型 S + V + O
第4文型 S + V + O + O
第5文型 S + V + O + C ( S = C )
前回の日記では、「第4文型で使われる動詞は2つのタイプに分けられる」 というお話をしましたが、今回はそれが肝となります。
① give 型 (相手の方へと何かを届かせるタイプ)
give「与える」、lend「貸す」、show「見せる」、hand「手渡す」、offer「提供する」、pass「手渡す」、pay「支払う」、sell「売る」、send「送る」、teach「教える」、tell「告げる」
など。
(例えば、「~の方に向って・・・を与える/貸す/見せる/手渡す/提供する,,,,,」というイメージ)
② buy 型 (相手の利益のために何かをするタイプ)
buy「買う」、find「見つける」、cook「料理する」、make「作る」、choose「選ぶ」、get「手に入れる」、leave「残す」、play「演奏する」、sing「歌う」
など。
(例えば、「~の利益になるように・・・を買う/見つける/料理する/作る/選ぶ,,,,,」というイメージ)
この ① give 型動詞 と、② buy 型動詞 の2つを区別できていないと、第4文型から第3文型に書き換えが出来ません。
さて、間接目的語と直接目的語という二つの目的語を取る動詞が使われた第4文型は、第3文型に書き換えることができます。
第4文型 S + V + IO + DO (IO=間接目的語、DO=直接目的語)
第3文型 S + V + O
復習ですが、
直接目的語は、動作の対象を直接的に表しています。
間接目的語は、動作の対象が「誰に/何に」及ぶか、ということを説明しています。
第4文型を第3文型に書き換える場合には、まず、DO(直接目的語)を動詞の直前に持ってきます。
(1) 第4文型
He sent me a letter. 「彼は私に手紙を送ってくれた」
↓
(2) 書き換えプロセス1(未)<直接目的語を前に出す>
He sent a letter ・・・
↓
第3文型における動詞は、(直接)目的語を直後にとり、その動詞の対象を先に述べます。
第4文型で動詞の直後に来る IO(間接目的語)は、第3文型においては後ろの方に並べられます。
↓
(3) 書き換えプロセス2(未)<間接目的語を直接目的語の後に置く>
He sent a letter me ・・・
しかし、プロセス(3)のように、間接目的語から直接目的語という語順を逆にするだけではまだ書き換えは完了ではありません。
前置詞を間接目的語の前に置かなければなりません。
↓
(4) 書き換えプロセス3(完成)<間接目的語の前に前置詞を置く>
He sent a letter to me.
そう、第4文型から第3文型に書き換える場合には、
2つの目的語の語順を入れ替える
間接目的語の前に前置詞を入れる
という作業が必要です。
第3文型 He sent a letter to me.
この第3文型の文では、もともと第4文型における間接目的語だった me は、もはや目的語とは呼ばれません。
< 前置詞 + 名詞 > は前置詞があるために文型を決定する要素にはならず、修飾語となります。
第3文型 He sent a letter to me.
a letter: 目的語 ← 直接目的語とは呼ばない(間接目的語がないため、区別する必要がない)
to me: 修飾語 ← 間接目的語とは呼ばない
ここで、第3文型を作る際、どのような前置詞を選択しなければならないか、ということが重要になってきます。
第3文型では(主に) to か for がとられるのですが、そのどちらをとるかは、動詞の性質に依っています。
まずは、前置詞の to と for をしっかり捉えなくてはなりません。
前置詞 to: 方向や到達を表します。「~方へ」
go to school 「学校(の方)へ行く」
⇒ 学校という方向・到達点に向って行く、という意味で前置詞 to が使われています。
前置詞 for: 利益を受ける相手を表します。「~のために」
present for you 「あなたへの[あなたの利益になるための]プレゼント」
⇒ あなたの利益になるためにプレゼントをあげる、という意味で前置詞 for が使われています。
この2つの前置詞をしっかり理解していることが大切です。例えば、以下のような使い方は誤りです。
× go for school 「学校への[学校の利益になるための]行く」
× present to you 「あなた(の方)へのプレゼント」
さて、ここで冒頭の ① give型の動詞と、② buy型の動詞の話を思い出してみましょう。
①の give型の動詞 は、その動詞自体が 「相手の方へと何かを届かせる」という意味を持っているので、方向・到達点を表す to が使われます。
②の buy型の動詞 は、その動詞自体が 「相手の利益のために何かをする」という意味を持っているので、利益を受ける相手を表す for が使われるのです。
① give 型 (相手の方へと何かを届かせるタイプ)
give「与える」、lend「貸す」、show「見せる」、hand「手渡す」、offer「提供する」、pass「手渡す」、pay「支払う」、sell「売る」、send「送る」、teach「教える」、tell「告げる」
など。
(例えば、「~の方に向って・・・を与える/貸す/見せる/手渡す/提供する,,,,,」というイメージ)
○ give it to you 「あなたに向ってあげる」
× give it for you 「あなたのためにあげる」
○ lend it to you 「あなたに向って貸す」
× lend it for you 「あなたのために貸す」
○ show it to you 「あなたに向って見せる」
× show it for you 「あなたのために見せる」
② buy 型 (相手の利益のために何かをするタイプ)
buy「買う」、find「見つける」、cook「料理する」、make「作る」、choose「選ぶ」、get「手に入れる」、leave「残す」、play「演奏する」、sing「歌う」
など。
(例えば、「~の利益になるように・・・を買う/見つける/料理する/作る/選ぶ,,,,,」というイメージ)
○ buy it for you 「あなたのために買う」
× buy it to you 「あなたに向って買う」
○ find it for you 「あなたのために探す」
× find it to you 「あなたに向って探す」
○ cook it for you 「あなたのために料理する」
× cook it to you 「あなたに向って料理する」
いかがでしたか?
第3文型・第4文型を書き換える方法を知ったところで何に役立つのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・。
ところがどっこい、第3文型しかとれない動詞や第4文型しかとれない動詞というものがあり、その区別のためにこのような知識が役に立つのです。
その話はまた次回にまわしましょう。