こんにちは!
台風が近づいていますねえ・・・しかもノロノロ台風だとか。
ずーっとジトジト・ザーザー雨が降り続けるのでしょうか。
洗濯が憂鬱。
さて今回は、
自動詞と他動詞
についてお話します!
文型を決定するときだけでなく、動詞の意味や文全体の意味などを理解する際には
動詞が自動詞なのか他動詞なのか
ということを知る必要があります。
自動詞:
目的語なしで使われる動詞。
目的語とは、(他)動詞の動作の対象を指す語のことです。
詳しくは以前の日記をご覧ください。
2013.10.22
「文型を構成する要素」
http://ameblo.jp/shinzato-english/entry-11638284193.html
自動詞の場合、目的語に頼らなくても、動詞だけで(自分だけで)文が成立します。
自動詞のすぐ後ろに目的語が来ることはなく、何も置かれなかったり、修飾語・前置詞などが置かれます。
He runs every morning. 「彼は毎朝走る」
動詞は runs「走る」で、その後に続いているのはevery morning「毎朝」。
every morning は目的語ではなく修飾語であり、オマケ的要素です。
そのため、every morning を排除しても文は成立します。
よって、ここでの runs (原形 run) は他動詞に頼ることのない自動詞だと言えます。
○ He runs. 「彼は(日常的に)走っている」
他動詞:
必ず目的語と一緒に使われる動詞。
他動詞の場合、目的語という他の要素に頼らなければ文が成立しません。
目的語とは、(他)動詞の動作の対象を指す語のことです。
I ate some cake last night. 「昨日の夜、ケーキを食べたの」
動詞は ate 「食べた」で、その後に続いているのは some cake 「(いくらかの)ケーキ」。
some cake は、動詞の ate 「食べた」 という動作の対象を表す目的語です。
そのため、目的語 some cake を排除してしまうと文は成立できません。
よって、ここでの ate (原形 eat) は他動詞に頼らなければならない他動詞だと言えます。
× I ate last night. 「昨日の夜、( )を食べたの」
ただし注意してほしいのは、どの動詞が常に自動詞/他動詞だというわけではなく、
多くの動詞が自動詞・他動詞両方の用法を持っている
ということであり、よって
目的語の有無などから、その文でその動詞が自動詞か他動詞かを判断しなくてはならない
のです。
(つまり、文が提示されていない状態では、「run は自動詞」 などと言うことは絶対にできないということです)
例を見てみましょう。
run
さて、run という動詞は、自動詞でしょうか?他動詞でしょうか?
このような質問がまさに意味のない質問なのです。
何も文章が与えられていない場合、run は自動詞だ、runは他動詞だ、なんて言うことはできないのです。
なぜなら、run は自動詞と他動詞の両方の用法を持っているからです。
run ①自動詞 「走る」 ②他動詞 「経営する」(何かを走らせる、というイメージ)
①自動詞 「走る」
My little sister runs every morning. 「僕の妹は毎朝走っている」
上の文章では、runs は自動詞で 「走る」 という意味です。
runs という動詞の後に目的語が無いためです。
つまり、この文における run には 「走る」 という動作の対象(目的語)が見当たらないのです。
※ every morning は目的語ではなく、修飾語句です。排除しても文は成立します。
②他動詞 「経営する」
My little sister runs an Italian restaurant. 「僕の妹は、イタリアンレストランを経営している」
上の文章では、runs は他動詞で 「(~を)経営する」 という意味です。
runs という動詞の後に目的語の an Italian restaurant 「イタリアンレストラン」 が続いているためです。
つまり、この文における run は 「経営する」 という動作の対象(目的語)を伴うのです。
※ an Italian restaurant は修飾語句ではなく、目的語です。
そのため、目的語を排除すると他動詞が意味を成さなくなってしまい、文は成立しません。
いかがですか?
文脈がなければ、その動詞は自動詞なのか他動詞なのか決めることはできないということがお分かりだと思います。
自動詞として使われた場合と他動詞として使われた場合とで意味が異なる動詞については、また次回詳しくお話することにします。