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憧れの科学ジャーナリスト

 唐突ですけど、僕の憧れの職業は、科学ジャーナリストです。いい年して憧れの職業というのもなんだけど、やっぱ素敵だと思ってしまいます。

 科学者というのは、もちろん研究者ですから、基本的には自分の研究内容を理解していればいいわけですし、学会なんかの発表では同分野の専門家が理解できればいいわけです。

 もちろん科学者の中にもいろんな方がいらっしゃって、話が面白い方もいるけど、まァ稀ですね。科学者の話はだいたい退屈なのが相場です。自分が理解していれば良いわけですしね。

 けれど、科学ジャーナリストという人種の話は、かなり面白い。どんな分野でも、あくまで専門家出ない人たちに向けて、分かりやすく話すことを心がけ、いろいろな例え話などを混ぜて興味深く話してくれる。

 例えば、宇宙や、相対性理論のことなどを微分、積分などできない一般の人々へ言葉のみで説明するのは、とても難しいことだろうと推測します。

 これって、実はとても大切なことなんですよね。ついつい自分が理解してさえいれば、相手も理解して当然と思ってしまう。話を分かりやすく、興味深く、明快にするというのは、どんな職業であろうと、とても必要なことかもしれませんね。

 科学ジャーナリストは、実は科学者でもある。科学者でありながら、実に難解な命題を一般の人々に分かりやすく説明しなくちゃならない。ですから命題を完全に理解にし、それでいて専門外の方々のことも考えて、その理解力に応じて話す必要があります。

 これって、つまりは理科系とか文化系を超えているんだと思うのですよ。専門分野での深い深い知識とともに一般の人々の心情も理解しながら、さまざまな工夫をしながら話す。科学的知識とともに文学的なセンス、語彙力、さらにユーモアも持ちあわせていなければ出来ないでしょうね。

 恐らくは、これから科学ジャーナリストなる人々の仕事は、ますます必要とされるんじゃないかなと思うのですよ。というか、科学ジャーナリスト的なセンスを持った人々が必要とされるんじゃないか、と思うわけです。

 例えば、原子力にも詳しいし、経済にも精通し、政治的な知識もある、それでいて一般生活者の心情も理解し、深い洞察力を持ちつつ、説得力のある人。
 
 なかなかいないでしょうけど、やっぱり憧れですね。

 
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