朝からずっとミックス、、、ひとつやっと終わり、午後からは別プロジェクトやらないと……。
まあ、どうせ表にはでないので、時間はたっぷりあります。
でもその前に気分転換、ブログ書きましょう。
あたしが初めて洋楽に目覚めたのは小学校4年生の時。。。。と言う事はいつかどこかで何度かお話してきましたが、「初ビートルズは?」となると、藤沢の小学校から京都の小学校へ転校した、小学校5年生の時でした。
3つ年上の当時中学生の兄貴が、友達から『オールディーズ・ビートルズ』と言うベスト・アルバムを借りてきて、それを聴いたのが最初です。
あれは事件でした。
それからはもうビートルズの虜です。あと仮面ライダー。
寝ても覚めてもビートルズ。あと仮面ライダー。
その影響力は計り知れません。
憧れのビートルズを目指し、「いつかオレもバンドやるんだ!」
あと、「オレも改造人間になりたい」
とも、同時に考えていました。
中学に入り暫くするとビートルズは「卒業」。ハード・ロックやプログレッシヴ・ロックにどっぷり。
「ビートルズなんてださいよ!」
まさに中二病(笑)。
仮面ライダーもとっくにソツ量(ホッ……よかった……)
それから再びビートルズにハマるのは、あたしがプロのい音楽家になってから。
ビートルズの本当の凄さを知ったのでした。
前回も書いたけど、ビートルズが誕生することで、世界中の音楽業界はガラッと一変します。
あたしがビートルズを聴いたのはビートルズ解散後、2年してからです。
だから「リアル・タイム」ではないのです。。。。ここが残念。クイーンはもろに「リアル・タイム」なのに……。
仮面ライダーも……もういいね?
ビートルズが世に与えた影響は計り知れません。もうありすぎて書き切れない。
そう、今あたしはレコーディング中。そっから書いてみたいです。
その昔は、ミュージシャンをアーティストと言う言い方はしてなかったと思います。
「シンガー」、つまり歌手だったわけで、演奏をするのは、裏方、楽団かバンド。歌手とそれは別のものだったわけです。
その話は以前書きましたね?それまでは、バンドが単独で歌モノのレコード出すと言うのは殆ど無かったのですが、ビートルズが最初にバンドとして歌モノのレコードを出し、今ではそれが当たり前になったって事。しかも、作曲家が曲を書くのではなく、バンドが曲を書いてたと言うのも画期的だったらしいです。
音楽の作り方もそうですが、レコードの作り方、レコードと言うもののとらえ方もビートルズが変えてしまいました。
それまでのレコードと言うのは、たんなる録音物、歌手のレコードはただ歌を聴くものだったのです。ビートルズはそれ自体を「作品」に変え、レコードを単なる録音物がらアーティストの表現方法のひとつにしてしまった。
昔のレコーディング・スタジオの写真見ると、白衣を着た人がよく写ってました。
それ、どうやらエンジニアだったみたいです。つまり録音技師。
スタジオは演奏する「録音ブース」と、それを録音してテープに収めミックス・編集する「コントロール・ルーム」に別れています。
「録音ブース」は歌手やミュージシャンが、「コントロール・ルーム」には、録音技師やプロデューサー、マネージャーなどの演奏をしない人たちの部屋でした。
昔はコントロール・ルーム(以下CR)にミュージシャンが入る事はほぼなかったと聴いております。今でもスタジオ・ミュージシャンなどはCRに入らず、演奏して引き上げて行く人もいます。
ビートルズはCRを「お偉いさんの部屋」と呼んでおり、「オレ達もいつかあそこに入れてもらおう」と話してたそうです。。
デビューして数年、売れっ子になった彼らは、いよいよ「お偉いさんの部屋」に入れてもらいました
そして、自分たちの演奏、歌の録れたテイクに興味をしめし、いろいろと疑問やアイデアをスタッフに投げ掛けて行きました。
それまで、録った演奏と歌を普通にミックスしてただけだったレコーディング・スタジオが、だんだんと実験室へと変わっていくのでありました。
当時のレコーディング技術、イギリスとアメリカでは相当の差があったと聞いています。
港町リヴァプール出身の彼らは、アメリカの直輸入盤をよく聴いており、イギリスのレコードと比較して、「なんでアメリカのレコードはあんなに音がでかいんだ?」と不思議がっていました。
「うるさいな!バンドマンの分際で!演奏に関係ない事に首を突っ込むな!お前らは演奏して歌ってりゃいいんだ!」
などと言わず、その素朴な疑問に率直に対処し、彼らのよき理解者となったのが、プロデューサーのジョージ・マーティン。
なんという心の広い男でしょう!?
技術的な問題を彼らとのレコーディングを行う事で解決して行ったジョージ・マーティンがいてこそ、あのビートルズであったわけです。
勿論彼らの計り知れない才能ありきですが、それをそれまでの風習や決まりごとで埋もれさせなかったマーティンの功績は大きいです。
疲れたので、
続きにします。。。。
仕事に戻ります……、、、。