お久しぶりです。briccoです。
先日出張中の同僚と2人で、ドバイにある北朝鮮レストランに行ってきました。
我が国と国交がなく、拉致や核兵器問題で何かとお騒がせな国ですが、
謎に包まれた北朝鮮の料理店に行く機会など滅多にないので、
行く前から好奇心と緊張感が高まりました。
場所はクロックタワーの近くで、OKRYU-GWANというお店。
他の日本人ブログに地図が出ていたのでそれを参考にしたら、すぐ見つかりました。
店に入ると、全員お揃いのユニホームを着た7、8名のウエイトレスと3組ほどお客さんがいました。
店内は明るく前方に小さいステージがあり、壁に金剛山らしき絵が描かれています。
ウエイトレスは全員20~30歳ぐらいのスタイルのいい美女ばかり。
まさに選りすぐられた「喜び組」そのもの。
事前情報では、食事の後8時からウエイトレスたちによる踊りのショーがあると聞いていました。
私たちのテーブル担当になったのは22、23歳ぐらいのかわいい女性キムさん。
ドバイに来てまだ6か月らしい。
ざっと見渡して、店内ウエイトレス美女ランキング1位か2位相当は間違いなし。
オジサンたちはラッキーだった
でも「来店記念にあなたの写真を撮っていいか」と聞くと、笑顔を少し曇らせてすぐ「NO」と断られました。
ダメ元で懇願してみたのですが、つれない返事にガッカリ。
でも「こっそり撮影してもし見つかったら、袋に詰め込まれてどこかに連れて行かれるかもね」
と同僚に笑えない軽口を飛ばして、傷心の自分を元気づけ(笑)。
他ブログの写真からの引用ですが、女性たちはおよそこんなイメージです。
全員髪をアップにしてまずが派手さはなく、「清楚な昭和30年代の美女軍団」という印象です。
気を取り直して、料理を注文。
キムチ、蒸し餃子、スンドゥブ鍋を注文しました。
まず出てきたのは、お通し(?)の米餅。柔らかくほんのり甘いひと品。
キムチ。辛すぎるのは苦手なので、ちょうどよい辛さでした。
蒸し餃子。
半端ない大きさです。これが蒸篭に6個入り。ここまでですでに満腹状態に。
中身は刻んでいない大量の長いニラと刻みキャベツ、ひき肉入り。
ここは豚肉禁止の国なので肉は鶏ミンチではないかな。
でも皮がモチモチで、美味しかった。
スンドゥブ
あれ?でしょう(笑)。
注文する時メニューの写真が余りにも真赤で辛そうだったので、
「あまり辛くないのにしてくれ」と言ったら、辛子抜きが出てきました(笑)
ん~、やはりコミュニケーションは難しい。
我々は協議の結果「また唐辛子入れて」と指示はせず、そのまんま普通の豆腐鍋を食べたのでした。
すでに満腹だし、気持ちがもうその後のショータイムに向けてはやっていたからでしょうか…。
ちなみに、鍋の向こうにいるのがウエイトレスさん。小皿に取り分けてくれました。
辛子抜きスンドゥブを堪能し、もうこれ以上食べられない状態のオジサン二人。
でも、8時近くになってもウエイトレスさんたちは踊りの準備に消える素ぶりがいっこうにない。
聞いてみたら、「踊りのショーは今はアスコットホテルにある別の店でやっていて、ここではやらない」
オジサンたち、一斉にガ~ン
それを期待してきたので、このショックの大きさは計り知れない。
すると、かわいいウエイトレスのキムさんが他のスタッフに相談に行き戻ってきた。
「プラスAED100(2800円)出せば、別室で1時間私たちと一緒に歌うことができます」
はにかみながら、彼女はたどたどしい英語で言った。
「せっかく北朝鮮レストランに来たのにこのままでは帰れない!」と、われわれオジサンたちは即決。
すぐに小部屋に移動しました。
ここは要するにカラオケルーム。
先ほどのキムさんと、先輩らしい美女ギンガさんと日本人オジサン2名とで第2部カラオケタイムすたーと!
韓国語、英語、日本語のカラオケが選べました。
女性たちは「アリラン」や朝鮮語の歌を数曲と「涙そうそう」「川の流れのように」なども歌ってくれました。
ギンガさんはとっても日本語の歌が上手で、歌詞も見ずにかなり歌い慣れている感じ。
キムさんは朝鮮語の歌をテレサ・テンのような柔らかい動きの振付で歌い、オジサン二人は感激っ。
オジサンたちは2、30年前の古いフォークソングや歌謡曲で対抗。デュエットもありました。
彼女たちはなかなか盛り上げ上手でしたが、決してはしゃぎ過ぎることはなく、写真はやはり撮らせず、
その、ノリノリではない少し抑えた感じのサービスがまたオジサンたちには良かったのでした!(笑)
舞踊ショーにはまたいつか行ってみることにして、この日はカラオケの後帰路につきました。
ドバイの場末の北朝鮮レストランで盛り上がった「民間外交」。
実際のところは彼らの外貨獲得のお手伝いをしたわけですが、楽しい時間を過ごせました。
近くて遠い国が少しだけ近くに感じられたかな。
bricco