所得税は過去、税率引き下げと引換えに増税されてきています。
老年者控除の廃止と公的年金等控除額の減額(平成17年)
配偶者特別控除の一部廃止(平成16年)
そして来年度からは年少扶養親族(16歳未満の扶養親族)に対する扶養控除が廃止になります。
これは子供手当てとバーターということですね。
あと16歳以上19歳未満の扶養控除の上乗せ部分(25万円)も廃止になります。
こちらは高校授業料無償化とのバーターでしょうか。
今後は配偶者控除と扶養控除自体の廃止も視野に入っています。
つまり人的控除はすべてなくし、基礎控除のみにするということになっていくということでしょう。
小出しに増税されている感じで、税率の引き下げ、子供手当てや高校授業料無償化のメリットとの比較が非常に困難になっています。
煩雑な手続きが伴う子供手当てや高校授業料無償化よりも給付つき税額控除の仕組みを導入すべきなのではないかと思います。
ちなみに老年者控除が廃止になったために寡婦控除や寡夫控除を受けられる可能性のある人が増えましたが、該当しているのに適用せずに申告していませんか。
申告すれば税金が戻ってくるかもしれませんよ。
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