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照蓮太志塾第12回

照蓮太志塾一期生はこれで最後の講義になりました。

お忙しい中、12回にわたり講師をしてくださったペマ先生ありがとうございました。最後には塾生一同、志を書いた巻物と花束を贈呈いたしました。

11月から二期目が始まります。私そちらに参加できるのかどうかわかりませんが、照蓮太志塾速報(速ちゃうけど)はこれで一旦お開きにいたします。つたない文章を読んでくださったみなさん、ありがとうございました。



【中国の外交の上手いところ下手なところ】

1017日、ダライラマ法王が米議会から議会金賞を受賞しました。中国はこれに対しアメリカ政府に講義している。1966年文化大革命により毛沢東の権限が低下すると翌1967年ダライラマ法王が始めてインド以外の地(タイ)に足を踏み入れる、そして1982年始めてアメリカに、この頃中国が批判し始め、その結果ますますダライラマが有名になった。1017日は中国共産党第17回全国代表大会の二日前、新聞には党大会のことではなく法王の議会金賞の記事ばかり。

中国政府が表の外交なら裏の外交は統一戦線工作部。もうひとつは新華社。そして政府が通信社をやっている。外交を表・裏・通信社の三極でやっているが、全て政府管轄。中国にも三権分立はあるが、これらのトップは党の政治局乗務員。国家主席、書記、首相…7人(今は9人)が中国をリードしているがこれも同じ党から。

ダライラマ法王とブッシュの会談に中国が講義、中国はイランの新制裁決議を延期させた。チャイナクラブ(中国の仲良しさん)と言われるものがあり、北朝鮮、イラン、キューバ、ベネゼイラ、スーダン、ビルマがそれ。すべてブッシュの言う暴れん坊の国々、彼らを裏で糸引き援助しているのが中国。これらの国の共通点は独裁者であるということ。パキスタンはそこに入ったり入らなかったり、ムシャラク大統領が親中というよりは親米のため。類は友を呼ぶというように、民主主義と仲良くしたら民主主義になってしまう。そうしらた今の共産党政権は倒れてしまう。だから中国にとって独裁政権国家は残さないといけない。

ソ連から独立した国々は民主化がうまくいっているように思えるが、実は今独裁者がでている。バルト三国はうまく民主化が進んでいる、一方、~スタンの国々は今も独裁的になりつつある。ソ連崩壊により民主化はモンゴルまで来た。中国で止まってその先に北朝鮮とベトナムがある。いつこれら共産主義がゾンビみたいに甦るかわからない、アメリカはなんとかして中国を自由社会にしたいと思っている。先日の第17回党大会、この日にちを予想してアメリカはダライラマ法王に会った。この大会は次の15年間の中国の進路を示す大会。中国が変わるかどうかの大事な時期に自由化の刺激を与えるため、わざとこのときに会った。ダライラマ法王はローラブッシュ大統領夫人にビルマの話題について感謝を述べた。ダライラマ以外にもウイグルの女性指導者ラビア・カーディル氏のような、そういう人が出てくる可能性がある。外交は打っている玉だけじゃない。別の玉にぶつかり広がっていく。昨日今日の新聞から、以上のことを話そうと思った。

中国共産党には三つの派閥がある。一つ目は中国共産党青年団(~40歳)、略して共青団。胡錦濤(コキントウ)の仲間は共青団の時のもの。共青団の次のエースが李克強。二つ目は太子党。中国共産革命の指導者の息子達。バックは李鵬(リホウ)首相。李鵬は周恩来の25人いる養子のうちの一人だった。太子党の代表選手が上海市長の習近平。この人たちは意外と外国との関係がある、考えが柔軟。三つ目は江沢民、上海の地方財閥。今弱っているので太子党と組んでいる。習近平がダメなときは薄煕来(商務大臣)、この人は中国の元帥の甥っ子、過去に一度胡錦濤によって賄賂疑惑で潰されている。


【関心を持って見る】

塾を通してみなさんに言うのは、いろんなことに興味もってほしい。競馬の予想屋は馬にやたら詳しい。政治も同じ、福田康夫、私から見たら心配なところがある。それは外交上の人脈、田中均、寺島実郎、(あともう一人)、人脈を見れば福田さんの外交が見えてくる。彼らは東アジア共同体促進派。東アジアは儒教文化、儒教文化は反日的であること、彼らから見たら日本は成り金だから。東アジアで日本に対して恨み持ってないのビルマとタイぐらい。特に華僑・華人は恨み多し。日本が東アジア共同体に入るのは、蛾が蝋燭に飛ぶようなもの、入らない方が良い。中国も同じ、中国の人事を見たら方向性が見えてくる。

みなさんに言うのは

1. 関心を持つこと

2. 裏を見られるようになること、行間を読む

 胡錦濤は党大会で64ページ2時間半しゃべった。内容は中国を救えるのは共産主義しかないということ、民主化はしないということ。あとは共産主義の偉大さ正しさ。これは胡錦濤がこの五年で基盤を固められなかった証拠。次の政策の話ではなく地盤固めをしている。政治は行間を読む、専門家と専門家じゃない人の違い、背景の知識があれば同じ情報でも見え方が違ってくる。

3. 主体性

自分で考え、見、考えを持つ。幸せについても相対的であるということ。例えば食べる幸せもあれば食べる不幸せもある(拷問で食わせ続けるというのがある)。特に日本人は主体性がない。マスコミ、流行、服装も、自分に似合っているのなら良いけど、ついていくだけではどうかと思う。



その後質疑応答。

照蓮太志塾第11回

照蓮太志塾ももう11回目となりました。

今回はHappinessについてのお話でした。

「人のために尽くすのは始めは努力が要る、しかしいずれ喜びになる。」が印象深かったです。



本「The Art of Happiness」、幸福になるための芸術(方法)。Artは無理なく自然になる方法という意味。本「The Art of Living」、生きる方法。もうすぐ二期生になる、今の塾生には二ヵ月後には生きる方法について、何のために生きるのか、仕事は給料もらうため、それ以外にも目的あると思う。ただ生きているのではなく人生の目標を持って生きた方がより充実した人生を送れる。その都度変わる幸せは永遠の幸せではない。例えば給料が上がる。最初はうれしいけどすぐ当たり前になる。変わる幸せと変わらない幸せ、この二つをどうやって人生で追求していくのかが来期のテーマ。都会で生活をして瞬間瞬間の幸せを求め気付いたら何のために生きているのか…。自信を喪失し生きる意味を見失う。一方で普遍的な幸せがある。たくさんの生命の中で人間に生まれた幸せ。日本で生まれた幸せ。世界には腹ペコで食べられない、雨を防ぐ屋根もない。日本で生まれた中でも、戦後の復活の時期に生まれた。おじいさんやおばあさんががんばって豊かな生活を送ることができる幸せ。


逆に考えると、今の日本には何の刺激もない。同じ仕事して同じ電車乗って、人は大勢いるのに寂しいと思っている人がたくさんいる。ある心理学者がダライラマ法王に「今幸せですか、寂しくないですか。」と尋ねた。法王は「寂しくないです。」と答えた。そしたら心理学者は「一度も寂しいと思ったことがないわけがない。」と言った。カウンセリングのデータでは2週間以内に80%の人は寂しいと思っているからだ。法王は「自分が心を開いてしゃべれば寂しくない。」と言った。その後学者は23週間法王を追った。メキシコから来た移民がホールやタバコの捨て場を掃除していた。法王が「どこから来たの。」と話しかけると、「今日ダライラマ法王が話しかけてくれた」と次の日には二人、その次の日は7人といった感じで増えていった。幸せになる条件として物質的なものを完全に否定することはできない。でもそれ以上に大事なものは精神的なもの、これは心掛け次第。


神様は手と顔をいっぱい持っている。これは私達の無限の可能性を示している。例えば京都の三十三間堂にはしわを寄せて怒っている顔、動物の顔がある。見る人によっていろんな顔になる。アフリカの地に靴を売りにいく。ある人は裸足のアフリカ人を見て、「ここの人は靴を履いていない、売れるわけがない。」と思う。ある人は裸足のアフリカ人を見て、「彼らがみんな靴を履いたら商売繁盛」と思う。同じ問題に出会ったときにどう考えるかが大事。


『成功への七つの方法』や『八正道』で最初にくるのは正しい見方、正しい見解。目の前の現象を客観的に見られるか。やさしさは大事だけど時と場所立場により時には冷たくなることが国のためには優しいこともある。自分自身の行いの中において八正道の最初にくる正見、先入観とか自分の希望を超越して真実を見ることが大事。

次は正しく見て正しい行動をするための見識・分別が大事。こうしたらこうなるだろう、先を読むこと。ある人が人を殺しました。殺すときは何も見えていない。殺すことによって自分の心が一時は満たされるが、殺すことによってその後どうなるか、自分以外にも困る人悲しむ人も出てくるかもしれない。


正しい見識、そして行動するには勇気が必要。これらも結果的にはタイミング。あとになって後悔しても後の祭り。タイミングをきちんと計るのが大事。幸せもある程度計算しないといけない。韓国の映画ではお金が入るとすぐ酒代に消える亭主がでてくる。わかっていてもそう、家族の薬代まで飲んじゃう。ある国のある地方では乞食がいない。50ペソ(500円)あったらそれで食べずにパンを作ってそれを売る。700円にして、1000円にしてと増やしていく。インドのパンジャブ地方も乞食がいない。ターバン巻いた人に乞食いない。生活の中にそういう慣習、見方、考え方が根付いている。法王はよく「知的な自己中心者になりなさい」と言っていた。知的でない自己中心者は一時的であり、いずれつまづいたりねたまれたりする。正しいことをするだけではなく正しいことをする勇気・見分ける分別が必要だと思います。


もう一つアメリカの心理学者と法王の会話で「人のために尽くすのは始めは努力が要る、しかしいずれ喜びになる。」というのがあった。つまり始めは人のためにしているが、それが自然な行為になっていく。これが慈悲。周りからいろいろ言われても笑って跳ね返すことができる。言い返したら関係がこじれる、ここは私が笑って済ませばそういうのが解けてしまう。だから私は寂しくない。寂しいの中には不安がある。不安が大きくなると恐怖になる。恐怖が大きくなると他人にこう見られてるんじゃないかと過剰に考えるようになる。


今回23千人の人が投票してくれた。ありがたいことです。特別に利害関係があるわけじゃない。落選して暗くなるよりも、ありがたいと思うとハッピーになる。ハッピーになると次の仕事にもハッピーになる。照蓮太志塾に出た以上はみなさんもハッピーに、周りの人をハッピーに。ヨーロッパの精神科では、欲がなかったら人は成長しないという。でも東洋ではその欲が自分のためだと自分を狭めるけど、この欲が多くの人の幸せを考えることなら良いという。今の自分がいるのも「自分ががんばったおかげ」という見方が西洋、「多くの人(応援してくれた人、親、友達)のおかげ」という見方が東洋。気持ちが広くなる。


今回は『幸せ』をテーマに話していただきました。最後までお読みいただきありがとうございました。

照蓮太志塾第10回

選挙を通して思ったことを中心にお話してくださいました。



議員になると職業としての政治になる、正当性が得られる、権限が得られる。そして物事をもっと早く実現することができる。政権をとると権威を得る、しかし国民の税金だから時と場合によっては自分の意思に反することもしないといけない。

今回安倍首相が外遊する前に与党から反論がでた。これは連絡が行き届いていない証拠。私が日本に来たころは佐藤栄作がアメリカの無理を聞いてあげていた。そして「アメリカも日本のことを聞いてくれないとアメリカにとって不和な政権ができますよ」と言えた。中国と国交がないころ松村健三は民間外交を行った。武見敬三の上の松前さんはロシアと北方領土について話し合った。ともに内閣にどこまで打ち合わせるか連絡した上で行っていた。「原爆投下はしょうがない」などの個人的な見解を述べてしまう。バッジを付けたら個人より国益優先。


今回選挙を通して思ったことは、日本は糖尿病であるということ。今の日本は豊かさの上に生活が慣れ、危機感がない。自分達だけではなく、自分達の将来、子孫のことを考えていない。メディアに誘導されている。今の選挙の決め手は、政党が言っていることではなく、確実な組織票とムード(メディアの空気)。今回ペマ先生への投票は約二万票、ドーム満員ぐらいありがたい。17日間政策を訴えて7万枚のポスター(貼れたのは2万枚)。小さい政党はなかなか貼らしてもらえない。またお金もかかる、一枚100円。15万枚のハガキは全部出した。15万人の住所を確保するのも大変、組織ないとできない。経営者同友会や知り合いの政治家、宗教家に紹介してもらった。シール貼る人は事前に言えば50人までアルバイトを雇うことができる(厳密にはアルバイトではなく、細かい法律がある)。

国民新党内で14人中10番目。馬主の関口氏は二億円使った、五万票。フジモリさん、五万票。ペマ先生、1500万円使った(600万円は党からの供託金)。選挙は、打ち出した政策、人物がどんな人物でどんなことをし得るか、ほとんど関係ない。丸川さんは受かったけどまともな演説はしていないはず。自民党の組織が株組織を割り当てる。もし私が心を売って宗教団体にお願いしたら10万票ぐらい入って投票できたかもしれない。ペマ先生には組織はないけれど、全国的にまんべんに票を取っている。


日本をどうするか考えたときに、若いうちは地方議員をやって選挙を経験し、中央の議員になるのがよい。昔は議員の秘書や弁護士が議員になり、今は二世議員やタレントが議員になる。政策とかではなく受かるか受からないかで候補者を選んでいる。丸川さんにはまず受かることの助言をいろいろと、そして受かったら党として数を揃えること。こうして政治家がダメになる。霞ヶ関、公務員の前で、官僚が目の敵にされているけど、私はそうは思わない、下手な大工が道具のせいにしているようなもの。国会議員の仕事は立法、法律を決めること。法律を守るのが司法、法律を実行するのが行政。1990年代から政治が機能していない。小沢さんにしろ政党の名がどれだけ変わってきたか。官僚ががんばっていたからまだなんとかなった。命令を出す人がいない。

防衛大臣は間違っている、事務次官に「私の考えでやるから新しい人になってもらって」と言うべきだった。官房長官も「大臣と相談しなさい」と言うべきだった。防衛大臣と官房長官の縄張り争い、これらがおきる原因は経験不足にある。昔は議員の三期目ぐらいに政務官になって官僚を使うことを覚えて信頼関係ができる。そして大臣になったら組織を使える。今は人気があったらすぐ大臣。塩崎さんが官房長官になっちゃったけど、偉いのはわかるけどその使い方を知らない。


選挙終わったらガソリン高くなると言っていたけど、今後自然災害が起きたら被害者が増える。今国会は予算を削ることだけ考えている。橋をいくら安く作るか。つまり、いつまでもつか考えていない。公共事業費の削減→公共事業が廃れる。公共事業によって地方に仕事ができる。ガンジーは「ロボットが仕事を奪う」と言っていた。電話交換士、キーパンチャー、コンピューターで多くの人が仕事を失う。そのためガンジーはそれらの技術があっても導入しなかった。みなさんが40代になったときが心配である。


中村薫さんはロックフェラーとかに会っている。彼らはどうやったら世界を牛耳れるか考えている、グローバリゼーションはその手先。例えば国の物を民営化して外国に売る。郵便貯金はそれだが、郵便貯金だけ狙っていると思っていたら狙っているのは情報産業、コントロールが最終的な目的だろう。自民党の狙いは年金問題で社会保険庁を民営化すること。アメリカは5千億ドルかけてブラックリスト(アメリカに害する人)を作っている。これは無言の圧力。例えばペマ先生がリストに載ったらビザが下りなくなる。情報化とは例えば、ポイントカードを作って鞄を買うと、税金払っていないのに鞄を買ったとバレてしまう。ロックフェラーにとって世界を自分のものにするときに、国益とかは邪魔なもの。同じ主義にしてしまったほうが都合が良い。日本を情報で染めて、そっちに向かわせたり。


選挙で感じたことは、多くの人が今の日本の問題に気付いていない。フリーター、確かに会社にも雇われる側にもメリットはある。でも50過ぎたら雇ってくれるところないよ。低収入でもやっていける方法はある。国が援助したり米に対しては消費税取らないこと。ガス・電気・公共事業は国がやり、生活に必要なものはお金がかからないようにする。

あとは家賃。マンションを買う。60平米でも十階建てだと実質6平米。昔はぼろくても自分の家、自分の帰る場所があった。今は老人ホーム、遺産分けてマンションに住んでもらったりする、そして土地が外資のものだったりする。ホテルも中国の華僑が経営。昔は親戚の家に泊まったりしていた。故郷の土地をなるべく売らずに兄弟で残してほしい。お金とかよりも将来子孫の財産になる。地方で安く入ったら手に入れた方がよい。トウモロコシやジャガイモを作ったら自分のものになる。今は六本木ヒルズの方が品川とかの町工場よりも価値が高い。でも非常事態になったら町工場の方が豊かになる。


選挙で学んだこと

1. 政治家目指すなら地方議員、足元を固め土台とノウハウを、そして地方議員みんなで協力すれば中央で議員になれる。

2. 民営化で外資に売られる。レーニンが心配した『資本主義という怪物が動いている』。自分の資質をしっかりもっとくとよい。自給自足。米も中国に輸出してるけど、500円ぐらいの弁当はタイやインドの米。日本の米を売って外国の米を食ってる、これはまずい。昔モンゴルにはなにもなかったが、今はガス・油・資源が出るとモテモテ。逆にモンゴルはどの国と組むか決めかねて困っている。

3. 受からなかった人は覚悟が充分にできていなかった。民主党に風吹いていたのも小沢さんが政治生命をかけたから。ペマ先生、教授の仕事を直前もやっていたし、落ちてもやっていける。→話してもすごさがない。勝とうと思ったら金がいる、借金もしなかった。二大政党は一人45千万円ぐらい使える。小さい政党は以下の理由でお金が戻ってこない。当選者×2までのお金がでる。民主は40×280名分、国民新党は2×2でたった4名分、残りの人数は自己負担。誰でも出られるわけじゃない。無所属は政見放送できない。一方、お金あったら新聞にも載せられる。政治するなら覚悟が必要、生活・金・体力。ペマは七つの罪の一つ「犠牲のない信仰」だった、宗教で言う生贄がなかった。


質疑応答1. 所有することについて。

自分の物に名前を書くということ。同じような物でもこれは私のものと意思表示することができる。世の中を共産主義と資本主義で分けるときに不動産の所有権でわけられる。ただ残念なことに資本主義は持てる人が持つ。その結果、持ってない人が生まれてしまう。共産主義はもってなくても国がもっている。自分のものを持つこと。車とか家は永遠ではない、土地だけは永遠子孫に譲ることができる。まだまだ田舎の土地は手に入る。家族において、兄弟は仲良くてもその結婚相手は他人。争う。従兄弟や再従兄弟(ハトコ)まで兄弟のように集まる制度を作れば、一族の絆、連帯ができる。同じ空間を共有することは生きている間にできること。


質疑応答2. 当選していたら。

「いただきます」、「ありがとう」、生を受けること自体ありがたい。「ありがとう」は、有り難いという意味。「いただきます」は、命をいただきますという意味。私たちには生きる義務がある。米一粒、これを作るのに犠牲になっている虫。それを考えて食べると違ってくる。米を買うためのお金、お金のための仕事、仕事での客、様々なことを経てきている。

それを考えるのがおかげさまの心。米が美味しいかどうかという本質的な質と、お金や健康に感謝し、誰と食べるか。米一粒を通して見てもおかげさまの上で生きていることがわかる。815日、テレビでは平和・命の尊さを言っていた。その夕方白熊に元気が出るように生きた魚をやっていた。それを見て子供がみんな喜んでいる、教育上良くない。矛盾している。命を尊いと言いながら命を粗末にしている。だから「なぜ人を殺してはいけないの」と子供が聞く。「自分は?」と聞くと殺されたくないと答える。こういうのを教育に入れたい。

もし受かったら。アメリカの議会で慰安婦問題が有罪になった(公開裁判では実証が必要なのでされていない)。これに対して対抗する。相互的に、英ロシア間の外交官追い出しのように。アメリカの作った言葉『平和への罪と人道の罪』。原爆は人道の罪にあたる。慰安婦問題に対抗して提唱しただろう。議員ではないため職権がない、できない。南京大虐殺27万?、広島・長崎は実証されている、これこそ人道の罪だ。アメリカの教科書にはあれ(原爆)をやったから戦争が終わったと書かれている。正当化、他の見解はけしからんといった姿勢。そのことについて日本が言えないと東京裁判主観からの開放ができない。日米のためを考えるなら、アメリカの議員に広島と長崎を紹介するのが良い。沖縄からグアムに5000万かけて招待するよりもっとよい。


質疑応答3. 小池さんと塩崎さん、ぶつかったときにどうしたら確執できずにすむのか。

法律的に内閣は連帯責任。人事とかは慣習的に官房長官が決めて、内閣で決定。慣習はまだまだ強い、慣習を破るとややこしくなる。米は二重構造、国民が大統領府を選び、大統領府が庁を選ぶ。一方日本は並列、国会議員が総理を選び、総理が庁を選ぶ。そして日本の国家元首は天皇、日本国の代表は天皇、日本政府の代表は総理。


核のシェルターが一番しっかりしている国はどこでしょうか。答えはスイス。ちゃんとやることはやっている。ヨーロッパ1000年前の建物を政府が使っている。日本も城が残っている。国が滅ぶのは心が滅んだとき。


以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。

照蓮太志塾第9回

日本ナショナリズム研究所 酒井信彦先生

シナ侵略主義と日本の未来


1、 前回の復習

照蓮太志塾第七回をご参照ください。

2、 中共の民族状況

中国は他民族国家であり、民族はいくつかというと56。中国は『漢族と少数民族』という呼び方をしている。確かに漢族が90%を占めているが、少数民族という呼び方は差別的だ。また少数民族といっても100万人以上が18族、その中で更に500万人以上は9族、その中でさらに1000万人以上は2族。1000万以上は、ベトナム方面のチワン族と満州の満族、500万人以上は、チベット人541万人、モンゴル人581万人、回族、ウイグル族839万人。少数民族と言っても人口は多い、この数値は国としては標準的な人口規模。中国では~人ではなく~族という呼び方をする。例えばチベット人は蔵族と呼ぶ。族は人より下の単位、意図的にそう呼んでいる。

中国の民族概念の二重構造を知っていてもらいたい。漢族+回族+蔵族=中華民族、多民族をまとめて単一民族と呼んでいる。そして中国は中華民族としては単一民族国家であると主張している。中国は中華民族=中国人といっているが、日本ではシナ人(漢族)=中国人である。このように中国と日本では中国人の見解にズレがある。中国は多民族国家ではあるが、統一的な多民族国家であり、中華民族としては統一されている。またチベット人のことを同胞と呼んでいる。チベット人も中華民族の大家族の一員だ、だから別れていくことは許されない。

3、 チベットの真実

チベットは昔から独立国家だった。唐の時代にはチベットは吐蕃(トバン)と呼ばれ、吐蕃は唐に攻め込んでいたほどの力があった。チベットが中国に含まれたことが二回ある。元と清の時代。でも実は二つとも漢族ではなくモンゴル人と満族の国。しかも間接的な統治で実質独立国だった。例えば河口恵海(かわぐちえいかい)は清王朝の末期チベットに入ったが、チベットは鎖国していたので密入国しなければならなかった。清には入れてもチベットには入れない状態、つまり実質的には独立していたということ。明の時代には烏斯蔵(ウシゾウ)と呼ばれ独立していた。中国の教科書では明と烏斯蔵を同じ色にしてある。日本の教科書は別色。もし烏斯蔵が明の一部なら日本の教科書に文句を言うはずだが、この件については中国は何も言ってこない。西蔵自治区、これをチベットだと日本人は勘違いしている。本来のチベット=西蔵自治区+青海省+四川省+甘粛省の一部と云南省の一部。中国がチベット=西蔵自治区といって、日本もそう思ってしまっている。青海省は六つの州からなり、海北蔵族自治州、海南蔵族自治州、黄南蔵族自治州、果洛蔵族自治州、海西蒙古族蔵族自治州、玉樹蔵族自治州。ほとんどが蔵族自治州、つまり青海省も本来チベット自治区のようなもの。また地形をみたら、チベット高原=チベットとわかる。青海省の湟中県はダライラマの出身地だし、四川省の新龍はペマ先生の出身地。民族分布を見ても本来のチベットが大きいことがわかる。チベットの面積はおよそ220km2で中国960km2の約四分の一(ウイグル160km2、内モンゴル120km2、チベット自治区だけだと120km2)。チベットの文明はシナとはまったく違った文明。文字は漢字・漢文使わない、インド由来の文字。宗教は仏教。建築はポタラ宮殿に代表されるようにヨーロッパ風。中国と全然違う。

チベットの現代史、中共の侵略に対しチャムドで戦う。中国と「17条協定」を結ぶ。始めはチベットの伝統を残す約束だったのに、約束をやぶり東の方から侵略していった。そんな中国に対してチベットはゲリラ的抵抗運動を起こす。この侵略でチベット人600万人のうち1/5にあたる120万人が亡くなった。大東亜戦争でも日本の死者は全人口の1/30300万人)だった。

4、 シナ侵略主義の論理

シナ侵略主義を作ったのは孫文。孫文の民族主義は次のように発達する、「駆除韃虜(クジョダツリョ)」→「五族共和」→「中華民族」。駆除=追い出す、韃虜=満州人。1906年、回復中華を唱え、満州人を追い出しシナ人の独立を目指す。1912年、中華民国設立、孫文は代理大総統に就任し五族共和を唱える。五族共和とは五つの民族が協力して一つの国をやっていこうという主義。1921年、満蒙回蔵の四族を我等に同化し一個の中華民族を形成、この考えを今も引き継いでいる。辛亥革命の時はシナ独立だったのに、革命が上手くいったら言っている事が変わった。建前はあくまで平等だが本音は併合・吸収・消滅。1924年、「三民主義」を唱えるが、その中に「四億の中国人の大多数はすべて漢人、完全な一つの民族」とある。しかもチベット・ウイグルを外来民族と言っている。文化などは喪失してみんな中国に同化しなさい、これがシナ侵略主義。日本語の「中国」・「中華」という呼び方はこの民族抹殺(エスニックジェノサイド)の考えに適合した呼び方。少数民族のことは除外している。中国語ではなく漢語と言わないといけない。シナ人、シナ料理、これらは中国からは差別用語と言われるが差別用語ではない。

中国の神話的人物に黄帝がいる。日本でいう神武天皇みたいなもの。昔は漢民族の祖先だったが、今は中華民族全体の祖先に変わっている。2000年に北京に立てられた中華世紀壇という塔には56の民族が書かれている。日本人のために一つ空欄が空いているそうだ。

5、 更なる侵略へ

56の民族の中には朝鮮や東南アジアの国々の民族が入っている。中国の少数民族とそれぞれの国は同じ民族。中国の朝鮮族が中国なら、朝鮮族のいる朝鮮も中国の一部だ。東北工程(東北の研究)、高句麗は中国の地方政権だったという研究。渤海という国も中国の地方政権だったという研究がある。韓国の反発のため研究結果の公表は控えているが北朝鮮への領土的野心がうかがえる。

6、 日本の未来

日本人が中国の少数民族として認定されて、その名も大和族、というニュースが流れたが誤報だった。日本は中国の文明よりもすごいと言う人もいるが、大量に受け入れているのは事実。チベットは全然別だけど独立できていない。独立しているかどうかは文明的に違うかどうかとは別、それよりも自分たちがしっかりしているかどうかが問題。チベットは力の差が問題だった。シナ侵略主義で一番重要なのが人口的侵略。日本はまだまだ日本人の方が多いが、外国人参政権を与えよという政治家がいたり、外国人留学生に永住権を与えよという政治家がいたり。今後少子化で日本人が減り、外国人が入ってきたら人口侵略も可能になる。この侵略は安保でも防げない。アメリカは日本を併合しなかったが、シナ人は日本を併合したい。こういった基本的な構想があると考えている。自分自身でよく考えてもらいたい。


 以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

選挙の考え方

おつかれさまです、菅野です。

いよいよ明後日参議院選挙ですが、私は政治のことも候補者がどんな人かもはわからないので、誰を選んだら良いのか非常に困ってました。私以外にもこのような方おられるのではないでしょうか。

そんなとき、ペマ先生の言葉を思い出しました。

「一票入れるからには、当選したらその人を応援する責任がある。」

このような言葉だったと思います。

議員さんが何をしてくれるかはわかりませんが、自分が何を応援できるかは少しはわかると思います。

新聞やチラシを読んで、あっこれなら私にも応援できる、という見方で選ぶのも良いのかも知れません。


ちなみにペマ先生は国民新党の比例区で出ているのですが、比例用紙には「国民新党」ではなく「ペマ」と書いてもいけます。なぜか「国民新党」と「ペマ」の両方を書くと無効になります。(敬称略)

照蓮太志塾第8回

今回は初めに選挙についてお話いただき、質疑応答が主でした。終わりに最近の自衛隊に関するニュースとウイグル人のアーレムさんを紹介していただきました。


『選挙について』

今の日本をダメにしているのは選挙制度。候補者ひとりに対して国から支払われるお金は4000万円。その他ポスター7万枚、ビラ25万枚、ハガキ15万枚が支給される。これらを配るには組織がないとこなせない。そのため若手議員は組織には逆らえない構造になっている。しかし今回選挙活動をしてみてお金のかからない選挙がわかってきた。


『質疑応答』

①、共産主義とか資本主義とかありますが、日本は資本主義を上手く使えてないような気がします。資本主義とは何なのでしょうか。


不動産は国が保有するのが共産主義、労働も資源という考え方が社会主義、汗水かかずしてお金ためるのが資本主義。ペマ先生の尊敬するマハトマ・ガンジーは社会主義を唱えていた。ガンジーはコンピューターが普及することに反対していた。例えば駅の切符を切る人が機械に置き換わるという風に、労働という資源がロボットに置き換わり、格差拡大につながるからだ。社会主義は労働力が資源、計画性をもって国が誘導していく。

日本にも池田内閣の所得倍増計画のように社会主義的な政策があった。これをしていなかったら共産主義に飲み込まれていたかもしれない。お米の生産量を調節するため国がお金を払ってお米を作らないようにしたり、国が貧富の差が無いように調節したり、資本主義的社会主義を行っていた。日本は1970年代までは社員の福利を重視していた。終身雇用などは日本独特のもの。ソ連や中国は国の計画が行き過ぎでみんな平等に貧しくなってしまった。

経済が化け物になっている。大きい企業ほど借金が多い。社員のことなど考える余裕がない。社員は社員で、精神科で一週間休めといわれても仕事が気になって休められない。大株主が社長を決めており、社長も使い捨てである。結局、資産を持っている人が決定権を持っている。ある種の限界にきていると思う。何のために商売をするのか。家族のために社会のために商売をするという形から競争に勝てないと食われてしまうという形に変わってきている。ジャングル化している。株式は天皇への忠誠もないし国という考えもない、あるのは利益中心。

民主社会主義とは社会主義的な民主主義、つまり計画的な民主主義。社会民主主義もある、これは民主主義的な社会主義。民主社会主義はヨーロッパに多い。社会主義はトップダウン(上から下へ)、民主主義はボトムアップ(下から上へ)、ヨーロッパでこれができるのは土台にキリスト教があるから。フランスの国旗は左から自由(青)、平等(白)、博愛(赤)からなる。資本主義は自由、共産主義は平等、ともにそれだけだとわがままになるが、はどめの役割をするのが博愛、やさしさ。この博愛がヨーロッパにおいては宗教という土台が担っている。相手のことを考え思いやる。これをヨーロッパでは民主社会主義といい、スイス、オーストリア、デンマーク、本家フランス(首相ド・ゴール、ド・ゴール主義をゴーリストという)。オーストリアやニュージーランドも民主社会主義だったが、移民が多くなり経済的に厳しくなった。ドイツのブラント元首相が民主社会主義の中心的人物。

日本において言うと明治維新を評価する人多い。確かに結果はその時代だが、原因を作ったのは江戸時代の教育水準の高さにある。女性も字を読むことができた。当時の外国人が書いた江戸の見聞を読むと日本の素晴らしさがわかる。明治維新の本質・素材は江戸にあった。狩野派や歌舞伎といった高い文化、高い大衆文化。

ガンジーは「~主義というのは私達に対して枠組みをつくっているけど、その主義の奴隷になってはいけない」と言っている。主義とは便宜上使うものでその主義の奴隷になってはいけない。いろんな主義があるが、それぞれメリットデメリットがある。1960,70,80年代の総選挙の結果には緊張感があった。緊張感があるとバランスが取れる。これをやってくれたら味方に付くよ、駆け引きがある。中国は家や車などの私有財産は認めたが土地は未だに国のもの。日本は成田闘争のように地主ががんばることができる。土地の所有権は地主、これは江戸からそうだった。


、水の戦争についてお聞かせください。(実は第五回で水戦争について話す予定でしたが、ネパール王室のことで詳しくは話せませんでした)。


詳しくは『悪の戦争論』に書いてあります。インドはバングラディッシュの独立を助けた。しかし水は生きるか死ぬかの問題だ、インドとバングラディッシュの間では武力衝突が起きている。19922000年大きな戦争・国際紛争は油ではなく水が原因。これはOilwatchというwebで見ることが出来る。中国三門峡ダムやメコン川、ガンジス川、すべて源流はチベットにある。森林を伐採すると雨が降っても溜まらない、そして水害が発生する。日本は豊かな水を持っているのにミネラルウオーターの消費量は世界一。ペマ先生は1995年水水と言っていた。他の人も言うようになったので最近はあまり言わないけど、水は大事。

下水も大事。民主社会のように下水など公共工事(インフラ)を整備し社会全体がよくなることを少しずつ進めないといけない。ちなみにインドでは未だに英国時代の道路を使っておりボコボコ、中国の公共事業は万里の長城からやっていない、それ以後は戦費に使われている。民営化されたら電気水道ガスが止まる、これは犯罪、憲法25条(生存権)に反する。電気ガス水道といったことは公共事業でやらないといけない。そのために私たちは税金を払っている。民営化して株式化すると社長は黒字にしないといけない。収益重視で赤字業務はカット、これをノルウェーのヨハン・ガルトゥングは「構造的暴力」と呼んだ。平和は戦争がないというだけではない、貧困も暴力だ。日本は戦争で負けたあと、何が国民の幸せに必要か考えた。貧しい国民が身を寄せる場所を提供することが必要だ、これが住宅公団ができた理由。しかし途中から贅沢になったがこれは間違い。今度は国民が自分のお金で家を購入できるよう、低金利の住宅金融公庫をつくった。こういう良い制度を壊してしまった。今は100平米25階建てのマンション、こんなものは必要がない。贅沢したい人は努力してやればいい。国鉄もそう、インドは今でも国鉄は別予算。しかも国鉄には軍隊がある。鉄道は物質と人を送るため、人々のためにあり、儲けるためにあるのではない。戦争になったらまず相手国の鉄道を狙う。そのため鉄道の時刻表などは実は国家秘密である。今日本に欠けているのは公共心。弱い人のことも考えないと国が決して良くはならない。

外務省の報道官の話で、中国が日本の県名全部を商標登録したとあった。インドはヨガの特許でアメリカとケンカしている。アメリカがヨガで200の特許を取った。今のグローバル経済は無秩序の秩序がはびこっている。若い人に言うのは、みなさんが40代の時に中国が日本を抜く、50代のときにインドが日本を抜くということ。このままだと厳しい環境がやってくる、備えないといけない。合気道ではないけど、うまく相手の力を利用して生きていくこと。日本は森はあるけど石油などの資源がない。日本にあるのは人材だった。家元、伝統、弟子、全部潰してしまった軽視している。これから難民がますます日本に来る、そうすると民族問題が出てくる。日本のインド人は月1000人増えている。イスラムも入ってくる。イスラムはイスラム教徒がつくったご飯しか食べない。そして一日に五回お祈りする。新潟でパキスタン人が中古車を買って中東で売っている。かれらの子は日本の学校に行っても宗教上肉が食べられない。学校としても困る。グローバリデーションは良いことだけじゃない。計画と目的(ヴィジョンとミッション)がハッキリしていないとケンカのもとをつくることになってしまう。お互いを認め尊重しあうことが大事だ。例えば結婚、日本は本人の同意のみで結婚できるが、イスラムは相手がイスラム教にならないと結婚できない。ガンジーの言う七つの罪のひとつに「結果を考えない娯楽」というものがある。


20代のうちにしておくと良いことは何ですか。


旅をすること、本を読むこと、ケンカすること(表現しようとがんばること)。楽しくみんなで飲みに行く、年に何回か目的が無くても集まって飲む友達がいるといい。また諸外国にもそういう人を持つといい。お金は持っていても価値が上がったり下がったりする。一方、経験・知識・友情は価値が下がることはない。あとは自分で体験すること、格言を覚えること。ペマ先生のトイレのカレンダーに「外国(とつくに)より渡り来たり夢一つ」と書いてあった。自分のことのように感じた。念ずれば花開くように問題意識を持っているとパッと出会う。何かしようと思ったらその時にその人に出会う。だから若いうちに人に会って議論をすることが大事。ペマ先生が若いときは菅直人さんらとよく議論した。

日本の政治家は党を意識しすぎる。「ペマ先生、党は違うけどよろしくお願いします」、普通で良いじゃん、同じ目的なんだから。党には役割がある。与党が中国共産党を批判したらまずいことになるが、野党ならまだ良い。こうやって小さい党大きい党それぞれ役割があった、目的はいっしょで。主義も同じ、資本主義だけだと傲慢になる、社会主義も必要。


『自衛隊について最近のニュースで一言』

自衛隊が民間人を監視していたことがニュースになっていたがこれはしてはいけないこと。ネパール王国でマウイスト(毛沢東主義者)が暴れたとき、警察から国王に軍隊を出してくださいと要請があった。しかし国王は、「軍隊は国内の人を国外から守るためのもの、国内のことは警察がすべきだ。警察を増やすことはあっても軍隊を出動させることはない。」といって要請を断った。これは非常に大事なこと。自衛隊が国内の政治や情報に介入するのはよくない。自衛隊を持つことは賛成だが、行き過ぎた行為は良くない。三島由紀夫がクーデター起こそうとした。軍人が政治に入ってくるのは健康的じゃない。監視したりすることは内閣調査室の国内部等がすべきこと。


『ウイグル人のアーレムさん』

ウイグルはチベット同様今は中国の自治区です。修士課程二年、三年間弁護士の仕事をして今はペマ先生の下で外交を勉強中。「世界ウイグル会議」は国連で認められている組織でドイツのミュンヘンにある。アメリカにも亡命政府があったが、政府は亡命政府をテロ組織と認定する一方で議会は亡命政府を許可するという政策をとった。ウイグルの女性指導者ラビヤ・カーディルさんはブッシュ大統領に会ったことがある。彼女の子ども二人は今も牢屋の中である。


以上です、最後までお読みいただきありがとうございました。

ペマ先生のホームページ

照蓮太志塾の講師、ペマギャルポ先生のホームページです。

http://www.pemagyal.com/

5月24日のブログに参院選出馬の決意が書かれています。

私たちとちがって、日本人になることを選んだペマ先生は決意が違うんだと思います。

ぜひ見ていただけたらと思います。



照蓮太志塾第7回

日本ナショナリズム研究所 酒井信彦先生

東大で日本史を教えていたこともある。

専門は室町から江戸時代、研究内容は皇室の行事。


歴史の見方


日本の歴史を客観視するのに重要なことは比較して考えること。

東アジアの中で考える、特に支那(中国)や朝鮮。

明治以降の日本史は世界史を知らないとわからない。

日本の歴史の特徴は、律令国家(中央集権)が一旦できるけど潰れてしまうこと。

一方、支那は律令国家が一旦できると国が変わっても続く。無くなったのは20世紀に清がなくなるまで。朝鮮は1910年の日韓併合まで。

平安時代にはすでに律令国家が変化してしまい形だけは残る。




ただし朝廷そのものと律令の社会は生き残る。

武が強くなっているのにも関わらず朝廷が武の上にのしかかっている。非常に不思議な構図ということがわかる。


『世界史から見た中華人民共和国の民族問題』


1. 世界の近代史 帝国主義的世界分割

世界の近代史の始まりは日本より早く約500年前(日本の近代史は明治維新から)。

ユーラシア大陸を大きく分けるとヨーロッパ、西アジア、インド、中国の四つ

ヨーロッパの文明圏が拡大、例えばコロンブスのアメリカ大陸発見1492

イベリア半島の新興国スペインとポルトガルが航海に乗り出す。

当時のイベリア半島はイスラム教徒を追い出しキリスト教優位に、一方バルカン半島はイスラム教のオスマントルコに占領されている。オスマントルコが邪魔でヨーロッパからアジアに出られない、そこでポルトガルが喜望峰周りでインドへ(バスコダガマ)。


ポルトガルとスペインの植民地の境界線をローマ教皇が決めた(ポルトガルは大西洋の東、スペインは大西洋の西)。だから南アメリカは基本的にスペイン語、でもブラジルだけは境界線に引っかかっていたのでポルトガルが勢力を伸ばしてポルトガル語に。偶然じゃなくてちゃんと理由がある。

ポルトガルのあとをついだ(奪った)のがオランダ。

さらにアジアとアフリカはオランダからイギリスへ。

ケープタウンにイギリスが入るとオランダは北に逃げる。

アパルトヘイトの白人はイギリス人とオランダ人。

なぜここを植民地にしたかというと、涼しいから。

ヨーロッパ諸国が世界を植民地化。

イギリスは北アメリカの東海岸に、フランスは中部(ミシシッピ川流域)に。

イギリスがフランスに勝ち中部もイギリス領に。

その後アメリカ独立運動で一旦中部はフランスに戻るが、その後アメリカが買い取る。

帝国主義的世界分割19C末~20C初頭。

一番広い領地を手に入れたのがイギリス。

イギリス領は世界の1/4(インド、オーストラリア、ビルマ、アフリカ)。

フランスはその1/3(インドシナ半島、北アフリカ)。

フランスはイギリスに戦争で負けフランス革命もあり、19Cから植民地獲得に乗り出した後発組。

パリダカールラリーはフランスのかつての植民地がコース。ちゃんと理由、歴史的背景がある。

日本も帝国主義の最後の段階で乗り出す(植民地というよりは対中、対露)。

次第に敵国主義的分割はよくないんじゃないかという意見が出てくる。


2. 民族の独立 第一次・第二次大戦の世界史的意味

ヨーロッパの内部から民族独立の問題が立ち上がる。

バルカン半島でオスマントルコからギリシャが一番に独立、他のヨーロッパのキリスト教国が応援する。そんな中、バルカン半島の独立志向に反してオーストリアがバルカン半島の領地を取り入れようとした。そこでセルビア人がオーストリア皇太子を殺す。セルビア側にロシア・イギリス・フランスが付き、オーストリア側にドイツが付く。

ドイツがロシアにかなり攻め入った。ロシア帝国は革命でソ連に、そしてドイツと休戦。ドイツ対イギリス・フランスとなる。ドイツはフランスに攻め込めず、しかしフランス人大量に死んだ。

アメリカのウィルソンの14ヶ条、民族自決・民族独立を提唱する。

ベルサイユ条約で民族自決・民族独立が原則となり、東ヨーロッパに八つの独立国が一気にでる。

フィンランド、バルト三国(ラトビア、エストニア、リトアニア)、ポーランド、ハンガリー、チェコスロバキア、ユーゴスラビア。

世界史的に見てWWⅠがなぜ重要か、ヨーロッパにおける四つの帝国(ドイツ帝国、オーストリア帝国、ロシア帝国、オスマントルコ帝国)がWWⅠをきっかけになくなった。

つまりヨーロッパにおいて帝国主義が否定された。

しかし問題は残っている、民族自決・民族独立はアジア・アフリカには適用されなかった。

1916ベルサイユ講和会議で朝鮮・中国が日本に対して訴えたが無視された(朝鮮の3.1独立運動と中国の5.4運動)。

残された問題が解決されたのがWWⅡ。

WWⅡの戦場はアジアとヨーロッパの二つ。

日本は植民地の独立を認める方針で活動、ビルマなどは戦時中に独立を認めた。

あと重要なのがインド インドは普通の国じゃない、大国、しかも大国だけじゃなく文明圏の中心、東南アジアの国々はインド文明圏。

しかしイギリスの植民地で独立を喪失していた。

日本、イギリスのインド国民軍の捕虜を味方につけ独立運動を起こさせた。

WWⅡ以前の独立国家約70(そのうち50はヨーロッパと南北アメリカ)、今200弱。


3. 第二次大戦後の世界とその変化

東西対立(自由主義と共産主義)。

冷戦という言葉に注意、これは戦争が起こらなかったという意味だが、それはヨーロッパだけの話。アジアでは大きな戦争が二つ、朝鮮戦争とベトナム戦争があった。冷戦というヨーロッパの価値観をそのまま私たちが受け入れてしまっている。

第二次世界大戦後も残った帝国がソ連と中国。WWⅡでソ連はWWⅠ以前ののロシア帝国領を回復(スターリンがバルト三国を取り入れ、フィンランド・ルーマニア・ポーランドから領土を奪う)。

中国は領土が960万平km2に。これは明の時代の3倍。

明の時代からの領地は省が小さく、それ以後に奪った省は大きい。省の大きさで歴史わかる。

満州の清が一大帝国をつくる、明の4倍(モンゴル、満州の北、そして西国も含む)。

中華民国のときに領地が明の大きさに戻る。

そして軍閥があちこちにおこり中華民国内がすごい状態に。

共産党も軍閥のひとつ、共産党により周辺地域の再征服。

今もなお帝国が生き残っている。

ソ連は90年代はじめに崩壊し民主化。

15つの国に解体、ヨーロッパで六つ(ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、バルト三国)、カフカス地方で三つ(アゼルバイジャン、アルメニア、グルジア)、中央アジアで五つ(ウズベキスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、カザフスタン)。

ソ連解体の影響でチェコスロバキアがチェコとスロバキアに。ユーゴスラビアがスロバキアとセルビアモンテネグロに。

中華人民共和国も民族いっぱいいる、でも独立したのはモンゴルぐらい。これはWWⅡのときソ連軍がモンゴルにいて中国が手を引いたため。

冷戦終わったというけどベトナムがあり北朝鮮があり、まだアジアでは終わっていない。


4. 現代世界の退廃 歴史の反動・逆流

世界の歴史には流れがある。

民族それぞれの人が独立しないといけないそれが正義、その正義が踏みにじられている。

民族自決・民族独立とWWⅠでいっていたのにもかかわらず。

アメリカが世界の警察なら、テロばかりに目を向けるのではなく、アメリカが果たすべき役割を果たさなければならない。

中央アジアの西トルキスタンはソ連崩壊の時に独立したが、東トルキスタンは中国から独立できていない。欧米人のいいかげんさに問題がある。

中国の西部開発、建前は東と西の経済格差を無くすため、本音は西の植民地に支那人を送り込む人口的侵略。

つまり日本が西部開発に協力することは侵略に協力することになる。日本の企業は知らずに協力し、侵略の既成事実をつくっている。


日本が朝鮮半島を支配していたを不当性というのなら、チベットについてはどうなるのか。

ドイツのワイツゼッカーは「過去に目を閉ざすことは現在も盲目となる」と言っている。

中国は現在も見ていない、これは過去も見ていない証拠。

日本は歴史も現実も見えていない。

今の日本のままでは子どもたちに大変な不幸が来る。

歴史は難しく考えなくて良い、小さな事実、高級なことはいらない基本が大事。

照蓮太志塾第6回

お久しぶりです、菅野です。

今回のお題は、「水戦争」でしたが、いろんなお話を聴くことができました。

水戦争、ネパール王朝、人材開発と国際平和の会議、恩家宝首相(中国外交)、国益、日本というブランド、憲法改正の七つに分けてみました。話の内容もさることながらペマ先生という存在が一番驚きのような気がする今日この頃です。


「水戦争」

ネパールはヒマラヤの麓で水が豊富、水を輸出して外貨を稼いでいる。

しかし国内の人は一日に二回しか水をもらえない。鍵が閉められている。

水をもらうのに二時間も並ぶ、争いが起こる。

中国の揚子江が海までたどり着かない。人工的な政策的な過ち(ダムや農業)と地球環境の悪化(雨降っても定着しない)のため。

このように本来水が豊富な地域も水が足りなくなっている。バングラディッシュなどでは水の権利を争い武力抗争まで起きている。

油よりも水の問題が深刻になるだろう。


「ネパール王朝」

水の実態を見ようとネパールに行ったがもっと深刻なことがあったので今日はそちらの話。

マオイスト(共産党の毛沢東主義者)が首都まで迫って王政を打倒してしまった。この世の中に17つぐらい王様とか民俗の伝統を中心にしている国がある。個人的にはネパールに古い王室が消えていくのはよくないのではないか。ということで各政党の人に会って帰ってきた。マオイストのトップに会う予定がいろいろあって三番目に会ってきた。昔は賞金首、今は開発大臣。彼が言うには今の王室ではなかったら打倒まではしなかったかもしれない。実は2002年ごろ皇太子が王室一族を虐殺して自殺した。そしてその場に居合わせていなかった弟が王位に。でも弟の陰謀ではないかと噂されている。また今の皇太子が結婚式の行列に突っ込んだが、お咎めも謝罪もなかった。ネパールは絶対王政だったので王は憲法の上に存在する。だから王は法で裁かれることはない。国民と国王の気持ちは離れ、今の王室を支持するひとは少ない。ネパール王朝250年の歴史が幕を引こうとしている。

以上、アジアの隅っこで何が起こっているかでした。


「人材開発と国際平和の会議」inカルカッタ

主催者は孤児たちを育てている仏教徒の団体で、日本が千万円寄付することに。

日本は世界中に良いことをいっぱいしている。そしてそれを自分から言わない。それが美徳。日本の寄付を喜んでいる現地の人々を見ると、もうちょっと日本の貢献度を調べ発信する必要があると思う。戦後日本は日本だけでなく、アジアアフリカの独立国の経済発展に大きく貢献してきた。これをまとめる必要がある。経済技術援助、日本海外協力隊やオイスカの働きなど。こういうことを知ることで、相手から感謝されるだけではなく、日本人自身も元気になるだろう。会場では日本という名前がでるだけで拍手が起こっていた、この雰囲気を日本の若者にも味わってほしい。


「恩家宝首相(中国外交)」

先日、中国の温家宝首相が日本の国会で演説しました。「中日国交正常化以来、日本政府と日本の指導者は何回も歴史問題について態度を表明し、侵略を公に認め、そして被害国に対して深い反省とおわびを表明しました。これを、中国政府と人民は積極的に評価しています。日本側が態度の表明と約束を実際の行動で示されることを心から希望しています。」

行動とは靖国かODAか。この演説は中国の国益につながる。しかも議事録として残る。

日本は遺憾の意を示すとは言ったけど、お詫びや反省は言っていない。村山談話では反省と言っているが特定の国を指していない。それなのに日本の議員達はこの演説に対して拍手をした。外交の基本に従うなら、安倍首相が中国の議会で演説し、靖国問題、教科書問題、領海、以上のことを日本の立場で演説すること。自由と民主主義を大切にしていますとどうどうと言えるかどうか。


「国益」

日本は将来100万人の留学生を受け入れると今日のニュースに書いてあった。現在10万の留学生がいる。もしその人たちが国にとってプラスになっているのなら+90万人良いけど、マイナスならさらに増やしてどうするの。先生も足りていないため外国から招くことになる。個人的には受け入れは賛成だけど、ちゃんと準備しておかないと日本にとって良くないのではないか。

また外国人労働者は会社にしてみれば日本語も母国語も話せのでお得、外国人を雇うことは会社にとっては得でも日本にとっては得かどうか。

国家と私達の生活との関わりがどう結びついているのか考えなければならない。そうでないと国策なんて立てられてない。同時に国防外交を考えるときに、それだけを考えてもダメ。文化、母国語、国家秘密を守るとか、そういうことが国を守ることにつながる。またそれが私達の生活とどう結びつくか考える慣習をつけることが大事だ。でもニュースではこういう話よりも芸能ネタが受ける。


「日本というブランド」

日本は世界のブランド、日本人といっしょに何かすることにブランドがある。

なぜなら共同会社が日本人というだけで信頼度が上がるから。

しかしこの日本というブランドは先輩たちの行いの結果。そしてこのブランドを維持できるかどうかは今の人たちの行い次第。その行いを見たときに下降しているようなら活用できるうちに最大限に利用したほうが良い。

ブータンの農業大臣、日本から何を持って帰りたいというと「サービス業やっている人の微笑みを持って帰りたい」。例えばレストランでお客がお水をこぼした時、日本だと「すいません今拭きますから」、海外だと不機嫌な顔。小さな微笑は日本の財産。日本というブランドは海外で評価されているのでネイティブの日本語が話せるだけでも海外で活躍することができる。自分自身の価値を把握すれば生きている意義が見つかる。


「憲法改正」

日本は法治国家といいながら自衛隊を持っている。

日本の軍事力は2位、費用は4位ぐらい。これでは憲法第9条は絵に描いたもち。

すっきりしたほうが良い、矛盾がないよう認めてあげたほうが良い。

法治国家は悪法も法なり、悪い法は改正する。改正しないで無理に解釈するのは法治国家でない。憲法に平和主義と書くだけで世の中平和になるのですか。これは幻想・偽善にすぎない。


もうじきペマ先生の本「おかげさまで生かされています」が出版されます。「悪の戦争論」も絶賛発売中です、その本のなかにすでに照蓮太志塾のことがかかれているらしい、おそるべし。


以上です、最後までお読みいただきありがとうございました。

照蓮太志塾第5回

「教育」


教育というものは、教える側も学ぶ側もどちらも一方通行じゃない。相手もいっしょに進むプロセスがある。最近はマスプロ的な教育が増えてきた、これは一方通行。相手の消化能力に応じて教えないといけない。


試験は生徒の学力を評価する一方、生徒がどの程度理解できたかを教えた側が理解するためでもある。例えば全員50点以下なら、先生の教え方に問題がある。少しでも90点以上の学生がいたら先生に問題はない、学生側の不十分としてなぜなのか考えなければならない。そしてテストしてできてない人をどうやったらできるようにするか考えないといけない。


教育される側もお互いにまず信頼関係が必要。好きな科目は好きな先生、嫌いな科目は嫌いな先生ということが多い。学ぶと言うことはいくら先生が詰め込んでも教わる側がシャットアウトしたら勉強できない。本当に教育しようと思ったら、生徒の性格、悩み、家庭、経済まで理解しないといけない。そしてその人の学ぶ環境をよくするように努める。つまり、先生と生徒は精神的親子。教える側は愛情と関心を、教わる側は心を開く。


勉強は先生と生徒の間だけではない。友達に聞いたりして友達同士で教えるのが重要。いっしょに勉強する仲間がいるとよくできる。お互いに磨きあう友達がいるかが大事。学力だけではなく人間関係もそう、失言してどの言葉が人を傷つけるのかも覚えていく、これも教育。


まず自分自身が学ぼうという意識が必要。意識の次に目的、問題意識を持つこと、これ学問の出発点。お釈迦様はなぜ年をとるのか考えた。ニュートンはなぜりんごは落ちるのか考えた。教育は常に本人が問題意識を持たないと成り立たない。


自分で体験して「なーんだ、そういうことか」これが悟った状態(ブッダ)。失敗して気付く、経験する。二回同じミスをするのはバカだが知らないのはバカじゃない。知ったかぶりは勉強になっていない。体得は教育の完成。体得のためには復習が大事、何回も同じことをやってできるようになる。イチローもライバルは自分、自分に勝てるかどうかといっている。教育にとって大事なことは努力すること、そして先々を想像すること。


人間にとっての教育。学習したことがどんな結果になるか、周りの人々が幸せになるかどうか、何を学ぶかではなく何のために学ぶかが大事。IQではなくEQが問題になってくる。Humane(人間らしさ)、恥、思いやり、節度が大事

なんのために学ぶのか、そこを間違えると人類にも自分にも不幸になってしまう。


先生だけが先生じゃない、一人一人が毎日先生。周りはあなたを見ていて、あんたが悪いことをしていれば誰かがあなたを真似る。学ぶの語源は真似る。真似るからにはモデルがいる。ペマ先生のモデルはガンジーとダライラマ法王。誰を真似るかが大事、文字を憶えた時きれいな見本の字を真似たように。人生の価値観を誰に真似るか、それが自分自身の生き方に大きな影響を与える。


ジョージ・オーウェルの『動物農場』の話。

家畜の豚が革命を起こし農夫を追い出したが結局豚が農夫のように振舞ってしまう。


ラビバトラいわく、「20%の人が80%の資源を使っている。土地・油・資源は人類のもの、人類みんなのためにつかわないといけない。」


教育者として成功した人に吉田松陰がいる。かれの影響を受けた人が自分たちの青春、知識、時間を使って日本を良くした。おかげで日本は植民地にならなかった。吉田松陰にも先生がいたし、刺激を与える仲間がいた。悪い友達と付き合うと悪くなる、良い友達と付き合うと良くなる。悪い人と良い人がいたら悪い人の影響を受けやすい、重力にしたがって落ちるのが自然の摂理。だから良いことをするには意思と分別の基準がいる。


知ったことをどう活用するか。活用、つまり自分が生かされるということ。それぞれが私ならではのものをもっていて提供する。提供するにはチャンスと意思が必要だ。東大で博士号取っていてもそれをどう使うか、その価値を把握しきちんと生かせるのが大事。ペマ先生の価値はアジアと日本のつながり。私が日本にとってなにができるのか。


みんなが日本語と英語を話せるより、いろんな人がいろんな言葉を話せたほうがよい。あなたがフランス語やるんだったら私はスペイン語。そしたらどこの国とも会話できる。サッカーみたいにそれぞれの得意な場所をやる。自分の得意な場所を選ぶには自分自身を良く知ること、そして時代を読むこと。50年先のことを考えて何を勉強したらよいのか。先を読めたら準備ができるが、最近はフリーターとか先を読んでいない人が多い。先を読むには今の自分と時代をきちんと把握すること。教育と言うものは視野が広くならないといけない。例えば小学校から中学高校と上がり、東京に出たいと思う。東京に出るとアメリカに行ってみたいと思う。アメリカに行くと宇宙に行ってみたいと思う。どんどん視野が広くなる。


世界を制覇した民族は武器が決定的。武器はこれからも発展していくだろう、そして人類は死ぬまで学び教えるだろう。先生は教えることを職業にしているに過ぎない。自分のクエッションに対して答えを出してくれるのはすべて先生。学ぼうと言う謙虚の姿勢があれば職業としての先生は必要ない。職業としての先生は教え方を知っている。


次回は「水戦争」です。


毎月ペマ先生に貴重な時間を割いていただき幸甚です。教育について悩んでいたのですが頭が軽くなりました、ありがとうございました。