成長 [人としての成長]
WBA(世界ボクシング協会)フライ級タイトルマッチ12回戦が先月7日に神戸・ワールド記念ホールで行われました。
結果、挑戦者 亀田大毅
選手が、王者デンカオセーン・カオウィチットを3-0の判定の末に破りました。
今更ではありますが、亀田大毅選手と言えば、亀田三兄弟 の次男です。
長兄の亀田興毅選手は、昨年の11月に内藤大助選手との激戦を制して、WBC(世界ボクシング評議会)フライ級世界チャンピオンとなっています。
兄弟揃っての世界チャンピオンは、日本人初とのことです。
自身3度目挑戦での世界チャンピオンとなった大毅選手ですが、順風満帆ではありませんでした。
亀田ファミリーと言えば、ビックマウスが象徴的です。
しかし、その大きさに、実力が伴って来たからこそ、そのビックマウスもある意味、まかり通っていたのだと思います。
しかし、大毅選手の世界初挑戦だった、2007年10月の内藤大助選手との戦い。
それは、余りにも見苦しい、反則紛いの惨めなものでした。
結果的に四郎氏のトレーナー資格剥奪・・・
長兄、興毅選手による謝罪会見・・・
大毅選手自身の謹慎・・・
とにかく、世論を大きく騒がせた出来事でした。
その後、ペナルティーによる謹慎から解けて再起を図った、王者デンカオセーン・カオウィチットとの戦いでは僅差で判定負け。
そして、今回の再戦を実現させるにまで至った訳です。
試合後の大毅選手のコメント・・・
「21年間生きてきて、一番うれしかったです。」
「センスもなく、才能もないと言われてたオレが、ここまで頑張れたのは家族のお陰。オヤジ、ありがとう。21年間、ありがとうございました。2年間、ご迷惑をおかけしました。」
「2年間ホンマに頑張ってきてよかったと思います。皆さん、ありがとうございました。」
感激から涙が止まらないまま、リング上で家族とファンに対しての感謝のコメント・・・
正直、そのコメントに感動しました。
それは、パフォーマンス紛いのビックマウスなど微塵もない素直な言葉と捉えたからです。
大毅選手のボクサーとしての成長以上に、人としての成長を感じることができました。
これからの亀田ファミリーの成長を、ファンとして見守って行きたい・・・そんな感情が芽生えました。