冥福 [次世代がすべきこと]
私の父は熱狂的なプロレスファンです。
友達が、「8時だよ!全員集合!」を見ているのに、我が家では、裏番組のプロレス中継でした。
そんな反動から、私はプロレスが大嫌いでした。
しかし、サブリミラル効果とでもいうのでしょうか。
テレビ中継や興業が来ると試合会場にまで観戦に連れて行かれたこともあり、熱狂とまでは行きませんでしたが好きになって行きました。
その影響の一つが、アニメの「タイガーマスク」です。
現実離れした物語ではありましたが、その強さに憧れたものです。
ところが、そのアニメの世界の主人公が、ホンモノのリングに立ったのです。
そして、その華麗な技は、正にアニメから飛び出たのではないかと思う程にカッコ良かった。
6月13日・・・
二代目タイガーマスクとして活躍された人気プロレスラーの三沢光晴さんが試合中に頭を強打して亡くなりました。享年46歳でした。
戦後の力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木と一世を風靡したプロレスでしたが、スポーツやバラエティーの多様化により、企業経営としては、非常に苦しい業界であると聞きます。
そんな苦境の業界を活性化させるべく、尽力していた一人が三沢さんでした。
実際に、選手と「プロレスリング・ノア」の社長を兼務されていた三沢さんも過酷な重職を担っていたと言われています。
そんなプロレス業界において、多くの方々から信頼される立場であった三沢さん・・・
私に父を始めとした多くのファンからも惜しまれつつ世を去ってしまいました・・・
熱狂的なプロレスファンではない、普通のプロレスファンの私がコメントするのは恐縮でありますが、これがプロレスの一時代の終焉となることはないと祈ります。
きっと、次世代がすべきことを、受け継いでくれるはずです。
三沢さん・・・ご冥福を御祈りいたします。