てなわけで個人営業のクリーニング店に例のオイルド▪ジャケットらしき超古着をもっていったら全てにわたって洗濯を禁じるのであってこの警告をやぶる者はその身どころか一族の保証と将来的な安定は約束できないのでそのつもりでガンバってね。とかなぜか日本語で回りくどく書いてあってなぜかおれとクリーニング店のオヤジの眼鏡が同時に雲ってきたからしかたなくクリーニングは諦めてフルチンの上に直にジャケットを羽織って女子中学生を追いかけ回してきたのだ。
んでもって大騒ぎになった商店街に非常線を張られたから慌てて逃げ帰ったのだが普段ホモよけとして肛門にハメていた芋焼酎、森伊蔵のキャップをどこかに落としたらしくてそこから足がついたら人間としての股間にかかわるし離婚間近の5秒前だから腹をくくってオイルド▪ジャケットは風呂場で手洗い後にちゃあんとホモよけキャップを魔王に付け替えて商店街のコインランドリーでガラガラ洗ったあと乾燥機に一緒に入ってグルグル回って二回吐いたのだ。
お陰で身もジャケットもさっぱりしたので抜けきったオイルとかよーわからんからシューズオイルを薄めに塗って乾かしたら防水スプレーをシュッシュしてみてしばらくはサツの捜査と森伊蔵のキャップの行方とともに様子を見ることにしたのだが、ガチで前の持ち主が二人くらい死んでるよーな古着は安いけどそのぶん最初の掃除が大変なのだ。あとは洗濯したことでおれの身と一族の保証と将来的な安定とどこかで落とした森伊蔵のホモよけキャップの行方だけが心配で軽い尿漏れが治らねーのだが困ったもんだ。