「setsuna-einstein」
Amebaでブログを始めよう!
これを読んで頂いている人の中には

初めましてな方もいるかもしれません






THE EGOISTというバンドで上手ギターを務めています

セツナと申します






ブログを書くのはかれこれ数ヶ月ぶり






THE EGOISTが始動一周年を迎えようとしている今

今日は少し自分の事について書いてみようと思います






見た目の印象からか

普段どういう人間性として捉えられているかはわかりませんが

素の自分を出せる場所を求めて

自由に書こうと思います






長く音楽には携わっていますが

THE EGOISTの一員としてステージに上がるまでは

基本的にあまり表舞台には顔を出さない環境にいる事が多く

たくさんのミュージシャンとも触れ合いはしていませんでした






性格的な部分もあってか

限りなくインドアで

限りなく自分の世界にいる事が多く

それでいて限りなく自己主張が激しい事が理由であると思います






そんな僕がこうして人と手を取りバンド活動が出来ているのは

改めて考えると不思議に感じる部分もあります






THE EGOISTもそうですが

こういうパート編成で活動をしている以上

ロックを主体とした音楽が軸であり

ライヴをする上ではオーディエンスとの一体感の種類が「ノリ」に特化している作曲作業が多いです






僕もハードな音楽シーンにはとても惹かれるので

そういった楽曲を演奏している時の感覚は単純に快いです






ただ

僕自身の音楽に対するアイデンティティーとは

多少異なる部分があります






僕にとっての音楽とは「景色」です

それは決してこの目に見えるそれを指しているわけではなく

視力を失った人とは共有出来ないものでもなく

想像の世界におけるものを指しています






僕が奏でる一つ一つの音符や音色というのは

その「景色」に近づいていくために選択し紡いでいます






季節を感じる景色

生命を感じる景色

幻想的な景色

爽快な景色

破壊的な景色

死を感じる景色

とても文字だけでは表せない想像の中の景色






音楽を始めた頃から

どういったジャンルにせよこういった沢山の景色を感じたくて

今も芸術の分野に身を置いています






そこから得る感動をなるべく多くの人と共有出来たら…

この信念に基づいて音楽をやっています






僕はギタリストではありますが

元々はその楽器にこだわりはありませんでした






と言うよりも自分の表現したい世界を創り出していけるのであれば

音楽というフォーマットにもこだわっているわけではありませんでした






ただ僕がその景色を描いていきたいと考え始めた当時

自分にとって一番自分を表現出来ると思ったのがギターだったんだと思います






それからはたくさんの音楽を聴き

たくさんの尊敬するギタリストと出逢う事が出来ました






同時に自分にとっての在りたいギタリスト像も徐々にハッキリしていきました






昔も今も

他人と同じである事に否定的な感情が強いので






周りと同じギターが嫌だからメーカーに作ってもらいました

周りと同じアンプが嫌だから流行りの機材を使ってきませんでした

周りと同じ音が嫌だからプレイや音作りにこだわるようになりました






多くのギタリストが安定した音の出るギターで

気持ちよく歪むストレートな真空管アンプサウンドを愛するので

気付いたら僕は誰よりも歪まないギターで

極端すぎるアームのセッティングで

原音がわからないくらいエフェクティブな真空管レスなサウンドを愛していました






そういった僕のサウンドが過去にバンドアンサンブルを崩す事も多々あったかと思います






それでも






宇宙的で

アンビエントで

アヴァンギャルドで

美しい






僕はそんな音の出せるギタリストになっていきたいのです






しかし

THE EGOISTという生命体が僕の音の全てを必要とするか

THE EGOISTという個人ではなく5人の音によって生み出されていく感動が

僕の描いていきたい「景色」とシンクロするか

それはまた別問題であったりします






今後我々が

どういった変化をし

どういった成長を遂げ

どういった覚醒をするか

僕自身にもまだ明確には見えません






バンドは生き物です






感情のある人間が組織しているわけですから

先は良い意味でも悪い意味でも見えません






先にも書いたように

僕のような極めて自己主張が激しいアーティストには尚更です






恐らくメンバー内で僕の音楽性が一番THE EGOISTの軸から遠いところにいるかもしれません






バンドというのは結成をすれば解散もします






ですが

THE EGOISTというこのロックバンドの活動において

僕が想像する「景色」とは違った別の感動を

実はつい最近見つけることが出来ました






それがあなた方です






皆さんの声です






自分よがりで

他人の意見を顧みない

調和を求めない僕ですが

その先には

自分のギターの音を聴き

THE EGOISTの音を聴き

CD、映像、そしてライヴを通して

テンションを高ぶらせてくれる君達がいます

生の声を聴かせてくれる君達がいます

逢えない距離からSNSで声を届けてくれる君達がいます






皆さんがどう思い

どれくらいの濃い感情で

僕等にその声を送るかはわかりません

至高の音楽だと讃えてくれているかもしません

または

賛美する形容の言葉は

本人からすれば簡単に吐けるものなのかもしれません






ですがそれには

少なくとも僕にとって

これだけの大きなエネルギーが秘められています






なのでどうかこれからも

その声は絶えず送り続けてくれたら嬉しいです






長くなりましたが僕が今THE EGOISTでギターを弾く上で心にある事を

色々と書いてみました






どうぞ宜しくお願い致します