R71~72シーズン②
このシーズンのNBAはイースト8チーム、ウェスト9チームだったんですが、そのうち5割を超えたチームはイースト2チーム、ウェスト6チーム。
ロケッツはイーストのチームに対しては勝ち越していました(20勝17敗)。
【G】
スチュ・ランツは81試合で平均18.5点・4.3リバウンド・4.2アシスト。
このシーズンはスターティングPGを務めるパターンも少なくありませんでした。
ランツはサンディエゴが気に入っていたようで、移転後も、引退後もサンディエゴに家を持っています。
カルビン・マーフィーは2年連続で全82試合に出場。
シーグフリードのいた序盤とシーズン中盤はベンチスタートが多かったんですが、平均31.0分プレイしました。
平均18.2点はチーム3位で、平均4.8アシストはチーム1位。FT成功率89.0%はリーグ2位です。
シーズン終盤には13試合連続2桁得点というのもありました。
マイク・ニューリンは起用法にバラつきがあり、1分しかコートに立たないこともありましたが、これまた全82試合に出場。
ミニッツの多い試合ではそれなりにシュートを決めており、平均7.6点をマークしています。
【F】
トムジャノビッチは昨シーズンから大幅に飛躍。
開幕からスタメンに入り、(時折ベンチスタートでしたが)得点&リバウンドでダブルダブルを連発。
78試合で平均15.0点・11.8リバウンドでした。
どちらかというとPFですが、ポストプレイヤーではなく、ソフトタッチのジャンプショット、フックショットを使いこなします。
リバウンドも、取るコツを知っている感じ。
オフェンスに関しては、カイル・クズマとちょっと重なるかな。
Fのもうひとりは、途中加入のスミスが主にスタート。
加入後の54試合で平均28.1分プレイしており、ミニッツは、Fの中ではトムジャノビッチに次いで多かったです。
平均9.1点・6.0リバウンドでした。
クリフ・ミーリーは77試合で平均9.9点・6.6リバウンド。
アダムスが開幕してすぐに戦列を離れたため、2試合目でスターターへ。
スターターに定着はせず、ムラもありましたが、いいときは得点とリバウンドで活躍。
ダブルダブルをマークすることもありました。
ウィンターは色々なパターンのスターティング・ラインナップを用いており、ランツがPGに入る場合は、この3人が同時にスタートするシフトもありました。
マーフィーがスタートしたシーズン終盤は、ミーリーのミニッツが削られています。
【その他】
カニングハムは、基本的には出番が少なかったんですが、長く起用された試合では、少なくともリバウンドでは健闘を見せています。
ジョニー・イーガンは自己ワーストのシーズン。
年明け以降は欠場が多く、2月以降は3試合しかプレイしませんでした(怪我でしょうか)。
ディビスをピストンズに出した6日後、フロントは、SFのマッコイ・マクレモアと契約しました。
8年目のベテランで、昨シーズン、バックスに移籍してから出場機会が激減。
ロケッツでもあまり起用されず、1月末までしかプレイしません。
ディック・ギブスは64試合で起用されましたが、Fの多いチームなので、ローテーション入りは厳しかったですかね。
12月前半に3試合連続2桁得点をあげたのが、ハイライトでしょうか。
バレリーはロケッツでも活躍できず。
ホークスと違ってバックコートの層は厚くないんですが、ホークス時代以上に出番はありませんでした。
~~~~~~~~~~~~
シーズンも終盤に入った2月半ば、ピート・ニューエルがGMから退きました。
ニューエルは移転をサポートするためにしばらく残っていたんだとか。来るオフ、レイカーズのフロントに入ります。
後任はレイ・パターソン。
この人はバックスの初代プレジデントで、部分的にGM業も兼任。ロケッツでもプレジデント兼GMとなります。
バックスでは、69年のドラフトでアルシンダーを指名し、70年のオフにはオスカー・ロバートソンをトレードで獲得。
これらの動きが、昨シーズンの(創設3年目での)NBAチャンピオンに繋がっています。
~~~~~~~~~~~~
新オーナーグループのウェイン・ダドルストンは、移転に際し、ヒューストンのエリアで大規模な市場調査を行ったそうで、”NBAにとって非常に有益な市場だとわかった”としていました。
しかし、このシーズンの観客動員数は、一試合平均4966人でした。