R68~69シーズン

 

開幕2連勝でシーズンをスタート。

エルビン・ヘイズは、開幕戦こそ25点&16リバウンドで最後はファウルアウトしましたが、2戦目で48分フル出場で32点&24リバウンドをマークしています。

 

チームは、勝ったり負けたりの繰り返しではありましたが、12月半ばの時点で14勝14敗の5割。

この時点では(1位との差はありましたが)ディビジョン2位につけていました。

 

その直後と1月にそれぞれ5連敗、6連敗を喫し、借金は2桁になってしまいますが、ロケッツは持ち堪えます。

6連敗直後の11試合を8勝3敗とし、その後またペースを落としても、シーズン終盤の5連勝で粘るんですね。

 

最終的にはディビジョン4位の37勝45敗とし、2年目にしてプレイオフ進出を決めました。

(プレイオフに出られるのは、各ディビジョン上位4チームまで)

 

ロケッツはオフェンスがよくなり、平均115.3点はリーグ3位。

確率はよくないんですが、リバウンドでもリーグ2位につけており、その辺はヘイズ効果でしょうか。

 

【スーパールーキー】

 

ヘイズは全82試合に出場し、平均45.1分プレイ(リーグ3位)。

少なくともシーズンの約半分で1試合48分以上プレイしており、平均28.4点(リーグ1位)・17.1リバウンド(リーグ6位)をマーク。

 

11月半ばのピストンズ戦ではキャリアハイの54点、オールスターにはスターターとして出場して11点取っています(この当時のウェストにはまだウィルト・チェンバレンがいました)。

 

ただ、これだけの結果を残してもルーキー・オブ・ザ・イヤーは取れず(オール・ルーキー1stチームには選ばれましたが)。

奇しくも(コイントスでロケッツに負けた)ブレッツが2位で指名した、ウェス・アンセルドがルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

 

個人スタッツでは、リバウンドこそアンセルドが1本ほど多いんですが、得点アベレージはヘイズの半分以下。

ただ、このシーズンのブレッツは、昨シーズンの36勝から21勝を上積みしてリーグ首位に立っており、アンセルドは

シーズンMVPとのダブル受賞なんですね。

 

ヘイズは相手が悪かったです。

 

【F】

 

ドン・コジスは81試合で平均22.5点・9.6リバウンド。

2年連続オールスターに選ばれ、今年はヘイズと一緒にスタートしました。

まずまずの跳躍力とスピードがあるスウィングマンですが、ジャンプショットもあり、ハーフコートでも活躍できます。

 

ジョン・ブロックはヘイズの加入でPFへスライド。

3年目にして初めてシーズン通してプレイ(78試合)し、平均15.3点・9.0リバウンドをマークしました。

 

トビー・キンボールは76試合で平均7.8点・8.8リバウンド。

ミニッツが平均で9分減少しましたが、それでも2桁リバウンドを稼ぐことは少なくなく、得点&リバウンドのダブルダブルもたまに。

ただ、元々苦手だったFT成功率は5割を切っています。

 

【SG】

 

開幕2試合目からジム・バーネットが2試合欠場したこともあり、序盤はパット・ライリーが活躍。

2戦目でいきなり22点をあげるとそこから9試合連続で2桁得点をマークするなど成長を見せました。

 

ただ、11月半ばから1ヶ月ほど休むと、復帰後はミニッツがまちまちに。

最終的には多くのカテゴリーで昨シーズンを上回りましたが(56試合で平均8.8点)、シーズン中盤の停滞がなければもっとやれたかもです。

 

バーネットは80試合で平均14.5点・4.5リバウンド・4.2アシスト。

ライリーが好調だったシーズン序盤も一定の役割は担っており、最終的にはミニッツが平均7分ほど増加(昨シーズン比)。

3年目で自己ベストのシーズンとなりました。

 

シーズン終盤に台頭したのがスチュ・ランツ。

73試合で平均7.8点でしたが、ラスト2ヶ月はプレイしたほぼすべての試合で2桁得点をマーク(平均12点以上)。

FG成功率45.6%はチームベストです。

 

ランツが好調だったシーズン終盤は、バーネットとランツでバックコートを組むこともあった模様(その場合はバーネットがPGですかね)。

 

【PG】

 

アート・ウィリアムスは79試合で平均7.1点・4.6リバウンド・6.6アシスト。

スタッツから窺えるプレイ内容は昨季とほぼ同じですかね。

12月頭のシクサーズ戦ではトリプルダブル、年末のサンズ戦では22アシストをマークしています。


リック・アデルマンは77試合で平均6.3点・3.1アシスト。

当時はアシストとディフェンスを評価されていたようですが、1月下旬と2月末以降は好調で、3月に限れば平均12点近く稼いでいます。

指名順位を考えると掘り出し物ですよね。

 

【その他】


Cのハンク・フィンケルは、ヘイズの加入によってミニッツが半分以下に。

ジョンQ.トラップ&ハリー・バーンズは、合わせても47試合の出場でした。

バーンズはこれがNBA/ABAで唯一のシーズンです。