山に登った時のような、耳に水が入った時のような、耳が詰まる感覚だ。
これが発動すると自分の声が今どのくらいのボリュームで相手に届いているか全くわからなくなる。
片耳だけならまだマシで、両耳とも発動する時もある。
黙っていると、自分の息の音だけがずっと大きな音で聞こえている。
かなりのストレスだ。
最初にこの症状出たのは2017年の4月だった。
フラワーアレンジメントの大会MC中に初めて発症して、こんな大事な時になんだこの違和感は!と、焦った記憶がある。
しかし、7年前の当時、症状が出るのは2ヶ月に一度くらいだった。
その後もお笑いライブなどで症状が出るたびかなり鬱陶しかったけど、2ヶ月に一度なのでほっといた。
それがだんだんと1ヶ月に一度くらいのペースになり、3年くらい前からは週1.2ペースになり、妊娠してからは毎日になった。
友だちと話してる時も、YouTube配信中も、お笑いライブに出演中も、推しのライブ中も、ずっとだ。
特に推しのライブ中は、ずーっと自分の鼻息がうるさくて泣きたかった。
家にいる時より、外で活動している時の方が頻度が高かったが、これもだんだんひどくなり家でもしばらく続くようになった。
短い時は1.2時間ほどで自然と治る。
長い時は7.8時間経ってもまだ続いている。
耐えきれず、妊娠中、ついに病院に行った。
耳管開放症(じかんかいほうしょう)というものだった。
耳の奥(耳管)が開きっぱなしになってるとのこと。
原因は、水分塩分不足又は、耳管にある脂肪やコラーゲンが少ない。
しかし耳管の脂肪だけを増やすような薬はない。太ったとしてもここだけ太ることもできない。
さらに、
妊婦はなりやすい!この時期なりやすい!
とのことだった。
解決策としては、
◎ジャンプしてコラーゲン増やす(縄跳び)
◎コラーゲン食べる
◎着圧ソックス履いて水分を足の方に降りてこないようにする
◎立ち仕事しない
◎頭を足側に下ろす(立って前屈)
◎横になるなど。
上記の方法は妊娠中はできないことも多く、妊婦にできる唯一の軽減策は横になるくらいだ。
出産したら体質変わって治るかも。とは言われたが、妊娠中はなすすべなし。
さらに、「鼓膜が変形するから鼻をすするのは絶対にやめてね」と言われた。
実は鼻を強くすすると一時的に15秒くらい治るので、それがクセになってたが、それも封じられた。
細田耳鼻科HPより引用
多くの方がいちばん感じる症状は、自声強調(じせいきょうちょう)という自分の声や呼吸音が大きく聞こえる、耳や頭に響くことです。自分の呼吸音で聞きたい音が聞こえにくくなります。また、自分がどれくらいの大きさで喋っているのかわからなくなります。常にこの状態が続くと、会話も苦痛になり日常生活に大きく支障がでることがあり、うつ病的症状にまで発展することがあります。
そこから、散歩中に耳が詰まったら立ち止まり前屈。
しかし、妊婦でお腹がつかえるため、足をガニ股にし、横に体を折る。
座っていても発症するため、飲食店などでは、足を掻くふりをしてテーブルの下に頭を下げた。
それでも治っている時間は1.2分で、しっかり治したい時は横になるしかなかった。
家にいる時は耳の詰まりを治すために横になり、そのまま眠くなり寝る…というルーティンだったが、妊婦なのでたくさん寝る分にはいいか、と考えていた(夜中眠れず苦しむことになったが)
後日談
出産したその日から一年間、一度も症状は出ていない。完治したと言ってもいい気がする。
何年も悩まされていたのでかなり嬉しかったが、出産→育児に追われ、治ったことにしばらく気付かなかった。