SECRET WINDOWS 7

SECRET WINDOWS 7

伊豆の別荘地がロケ現場の集団ストーカー物語です。
登場する人や物は全て仮名ですが、実話です。

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この物語のタイトル「Secret Windows7」は、ジョニーのパソコンのログインパスワードです。

 

彼は、別荘の部屋の中でも、耳元でつぶやくような声を聴いていました。

 

: 今度のパスワードは、**********。

 

打ち込んで間もないパスワードを、そばで見ているように、つぶやいたのです。

 

彼は、自分のパソコンがインターネット犯罪の踏み台になっている危険性も考えて、パソコンの製造メーカーやOSのメーカーへ問い合わせました。

 

技術担当者: 断定はできませんが、遠隔からのリモート接続が不可能な環境では・・・、物理的な要因、つまり盗聴器ではないでしょうか?

 

という回答に落ち着いたのです。

 

彼は、パソコンのセキュリティーやポリシーを見直し、リカバリを繰り返し、自分で決めたパスワードを忘れてしまうほど、多くの回数の変更を繰り返し、外部からの接続に利用できそうなサービスを見直し、それを停止、無線LANやBluetoothなどを無効、無線デバイスでは接続できないように、ドライバーを削除したことさえありました。

 

: 今度のパスワードは、**********。

 

: コロコロと変えやがって、面倒くせーな!

 

ジョニー: これでは、セキュリティーソフトをインストールしていても、意味がない。

 

既存のハッカー対策がすべて無駄な努力に終わるとしたら、アメリカの国家安全保障局が開発を進めてきたスパイ技術、コードネーム「テンペスト」の電磁波盗聴技術しかないのでは?という結論に達したのです。

 

日本でも中央省庁で、テンペストを悪用したらしき、改ざん事件が起きています。

 

そんなことはありえないから、すぐに病院へ行くべきと、最寄りの警察署の担当官のように思われた方へ、必見の動画があります。

 

テンペスト 壁の向こうからパソコン画面を盗撮できる電磁波盗聴

 

ご覧ください。

 

この小説のジャンルは、SFやホラーのようなフィクションではなく、ノンフィクションの小説です。 

 

ジョニー以外は、誰もいない夜。

耳が痛くなるほど静かな別荘地の山々に響く、微かな笑い声を聴いた。

 
不思議に思った彼は、そっとドアを開けたが、誰の声もしない。月の薄明かりを頼りに、敷地に面した20mほどの下り坂を歩き、灯りのない別荘の山に背を向けて立った。 彼の後ろ姿が、外灯に映し出されたときのことだろう。
 
: アイツってさ、ジョニーに似てない?
 
: ジョニーって、誰よ?
 
: 俳優のジョニーだよ!
 
: ったら、女にモテるだろ?
 
: ダメだろ。アイツの場合は、性格が悪いからな。
 
耳元でつぶやくような話し声に、驚いて振り返ったが、誰もいない。

彼は、別荘の裏口へと続く外階段に座り込んだまま、次の声を待っていた。吸い殻が一段下の足もとに溜まり、空のパッケージを握りつぶした頃には、眠れない夜が去っていった。

管理人: おは・・ま・

すでに、朝の10時を回っていた。

いつものように、いつもの管理人がゴミの収集にやってきた。今、彼が座っている外階段から公道沿いのゴミ置場までは、言葉がうまく伝わらないほどの距離がある。

彼は、軽く頷いて立ち上がり、両手で衣類の汚れを払い落としながら、足ばやに坂道を駆け下りた。

ジョニー: お疲れさまです。この辺りには、ボクしか住んでないですよね?

管理人: あの裏の高島さんと、この上の外国人のペクさんくらいで、この周囲には、いないはずですよ。ペクさんは、週一かニですから、今日は分かりませんね。

どちらの別荘も離れ過ぎていた。どちらの話し声も、彼の耳に届くわけがない。

ジョニーの暮らす別荘地は、ホワイトロックの山頂にある。

 

生活品を買い求めるためには、車で30分はかかる隣り町、ジオまで山道を下らなければならない。

 

ジオには、スーパーマーケットが一軒しかないので、あまり見かけないジョニーの顔があるだけで、目立ってしまうらしい。

 

こんばんは、今晩も目立ってますよ。執筆活動は進んでいますか?と、買い物に来ていたジオの郵便局長が微笑んだ。

 

彼は、夜でも目立ちますか?今度は、ホワイトロックのお話を書きますよ!と、照れくさそうに笑みを返した。

 

はじめて郵便局へ訪れた際に、自分の職業を「物書き」と告げていた。

 

局長: 最近、よくお見かけしますが、どんなお仕事ですか?


ジョニー: 物書きです。


局長: 物書きと言っても、いろいろありますけど、文章のほうですか?


ジョニー: その通りです。ボクは、この町で目立ちますか?


局長: 目立たないと言えば、嘘になります。ご職業柄、主張を持つことは良いことです。


ジョニー: ありがとうございます。ボクの郵便物を、よろしくお願いします。


この山での作品が、パスワードの SECRET WINDOWS 7 となり、彼自身が集団ストーカー物語の主人公になるとは、この時点では思ってもみなかっただろう。

この物語「SECRET WINDOWS 7」は、ジョニーの記憶を頼りに描かれています。

 

この物語のセリフの言い回しと、実話(実際に彼が言った言葉や聞いた言葉)には、表現方法に若干の誤差が生じる場合があります。

 

彼の記憶を頼りに、なるべく実話を忠実に再現した物語にしたいと考えています。

はじめまして、主人公の名前を仮にジョニーとします。

この物語「SECRET WINDOWS 7」の出演者やスタッフに分かりやすくするための仮名です。

 

今のジョニーは、ロケ現場である伊豆の別荘から離れて、東京の自宅に戻っています。彼が別荘地を後にしたとき、この物語も完結したかのように見えましたが、今でも出演者のセリフは続き、カメラは回ったままの状態です。

 

どんな結末になるのか?

彼はまだ、最終章の台本を受け取っていないようです。