一年くらい前でしょうか。
渋谷で、この広告をみました。
サカナクションのMVが好きで、よくみていまして、ちょっとしたファンであります。
このメッセージの真意は、わかりませんが、
音楽マーケットに対する、強烈なアンチテーゼを感じました。
リスナーの選択が、未来の音楽を作る。
YouTubeで、無料で聴ける音楽。
違法なアップロード、ダウンロードも、今や、当たり前で、
音楽をお金、出して買うという文化は、
若い世代には、ほとんどないのかもしれません。
だから、ライブ動員して、
複製できない、生のライブと、
そこでのグッズ販売で、収益を、
出すことが、ミュージシャンや、事務所、レコード会社の生命線です。
音楽をつくるとき、
当たり前ですが、お金はかかります。
ほ魂を込めて作った曲を、
無料でなんて、ほんとは、バラまきたくないはず。
映画も、効率化に向かい、
シネコンにより、映画ビジネスがより、
洗練されました。
悪いことではないと思いますが、
一映画ファンとして、
単純に数字で、あっさり公開が終わってしまうより、
頑固親父の館長が、客が入っても、入らなくても、絶対に4週間は、開けてやる。
とかなる方が…
そっちの方が、自分の生き方的に好きであります。
冒頭の話に戻ります。
音楽も、映画も、きれいごとなしに、
ビジネスという、厳しい淘汰があります。
なぜ、サカナクションのこのメッセージがあったのか…
リスナーや、映画ファンの選択が、
未来の作品をつくる。
これは、間違いありません。
いいアーティスト出てこないね~
最近、面白い映画ないね~
と嘆く前に、
なるべく音楽を有料で買い、
劇場に足を運んでほしいと思います。
すべて期待通りいかないかもしれませんが、
未来の作品のために、
音楽や、映画を愛する
ファンの皆様は、
ぜひ、意識してそうしてほしい。
映画でいうと、
シネコンもいいですが、
たまには、
街の小さな映画館でやってる、
名も知らない、映画も観てくださいね。
魂を込めて、皆、つくってます。
ビジネスとして、
固くみえそうなもの、だけが、
世に出ていくのでなく、
むしろ、そうじゃないもの、の方が、
自身は、ワクワクいたします。
ただ、リスナーや映画ファンと
呼吸を合わせないと、できません。
魂を燃え尽きるまで、
僕は、
自分なりに、チャレンジ、していきたいと思っています。
愛すべき、音楽や映画のために。
それを生みだす、愛しい、クリエイターたちのために。
本日は、
映画『死んだ目をした少年』
テアトル新宿にて、初日です。
たくさんの方に届きますように。