scaleメンバーの鈴木です
今回は先日行ったTHE談vol.5について書きます。
ゲストは千葉さんをお招きして「建築と自然」をテーマにレクチャーして頂きました
今回も2部構成で
1部はレクチャー「建築と自然」
2部は千葉さんを囲んで質問の時間となりました
内容は千葉さんのこれまでの作品をスクリーンに映しながら、
それらを設計していたときに考えた事を話して頂きました。
特に印象的だったのが八ヶ岳の別荘で考えていられた事で
「群れることと一人でいることが同時に出来る空間」
木々に囲まれ自然豊かな敷地でありながら、他の敷地、
都市の真ん中でも適用可能な思考をされていた事に驚かされました。
もう一つは大多喜の町役場での設計において
「冗長であり、象徴であること」
ひとが集まるきっかけとしての象徴性と
長く親しんでもらうための冗長性を追求されたとの事でした。
2部ではこの度の東日本大震災が都市にあたえた影響を建築家としてどう見たか、
最初の質問にあがりました。
回答は首都機能は簡単に麻痺する、
電力をひたすら使うことが当たり前だった、
東北の事情を深く理解しないまま、案をつくるべきではない、
今までの日本の街の作り方は土木、都市計画、建築家へと段階的につくられていた、
それを見直さなければならない、
共有財産・施設がその土地に応じてつくられていないという事でした。
他の質問に対しても懇切丁寧に回答してくださいました。
また、その後の懇親会ではとても気さくに話して下さり意義深く楽しい一日になりました
次回も参加された多くの人にそう思われればと期待しています。