
芸術的な舞台を作り上げる演出家、蜷川幸雄さんの新作舞台
『あゝ、荒野』の記者発表司会。
1966年に寺山修司さんが初めて書いた長編小説の舞台化です。
物語の舞台は架空の昭和の街「新宿」。
そこで出会った二人の青年はまったく正反対のタイプ。
それぞれ心に闇を抱え、ボクシングを通して友情を結び
自分の人生を勝ち取ろうともがく二人が選んだ決断とは?!
本は、官能的でリリカルで哀しい、なんとも熱っぽい作品でした。
この製作記者会見の司会を朝に行い
久しぶりに蜷川監督と松本潤さん、小出恵介さん
勝村政信さんにお会いしました。
黒木華さんは初でしたが新作映画『東京オアシス』を見ていて
印象の残る女優さんだと注目していたところでした。

記者会見の模様はニュースにも沢山出ていると思うので
あまり詳しく書きませんが
とにかく男性陣は仲が良いと言うか、信頼し合っていて
蜷川監督を囲んで最近の舞台の話しやトレーニングの話しを
和気あいあいとしている姿が、「イイモノを皆で創る」という
ことに繋がるんだと予感させました。
ニュースでは、ボクシングシーンがフューチャーされているかも
しれないですが、実は、心の中を表わす独特の言い回しを
どんな表情で、どんな声色で表現するのかが
私としては一番の興味なんです。
蜷川さんと久々に仕事だから緊張すると言うマツジュン氏
蜷川さんのお陰で以来、舞台が大好きになったと言う小出くん
それぞれが違うタイプの男の色香を
放出しながら、研ぎすまされた演技を見せてくれるに違いない。
本を読んで、皆さんの意気込みをリアルで見て
舞台が、楽しみで仕方が無いのでした。