佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ -93ページ目

保育園整備について予実分析(計画vs実績)していない?!

このところ、保育園の整備について、区長の新年挨拶などで聞くのが、

「この4月までの開園としてなんとか1300人の定員を確保しました」
目標の1400人には少し足りませんでしたが」
という説明。
根拠となっている資料はこちら(書き込みだらけで汚いのですが):



これだけ聞くと、保育園の整備目標―1400人に対して1300人達成と。
あたかも9割がた達成したように聞こえます。
・・・本当にそうか?!ということでここで26年度計画に対する実績を改めてみてみたいと思います。
そもそも、上に載せた資料は「計画」「実績」の対比になっていないので、そのようなフォーマットにして出してもらいました(再び見にくくてごめんなさい!)。


これを見ると、当初計画:1400人の保育園整備目標に対して、実績は1032人となっています。
しかし、「新制度移行等による増減」「その他」の部分は、整備計画に対する実績とは異なるので、この2つの分を引いた866人(1032人-75-91)が26年度の実質整備量となります。

入園申込みに対応できる数として発表する分には「1300人(の定員確保ができた)」というのは間違ってはいませんが、「当初1400人という整備目標に対して1300人まではいった」という区長・保育課の説明は、正しくありません。

待機児対策に取り組んでいることをアピールしたいのか?とも思いますが、
計画に対する実績を分析しないと(当り前ですが)、翌年度の計画に本来つながっていきません。

先日提示された来年度予算では、保育園整備についてまた増額予算となっていますが、
前年計画通りにいかなかった(整備目標に達成しなかった)要因は何なのか・どこにあるのか、
その要因に対する手をどう打つか、打つ手を見込んで「来年はこの整備目標にする」としなければ、同じことの繰り返しになります。
・・・と私も繰り返し言ってきていることなのですが(保育園整備のPDCAサイクル)、今月末の本会議や予算審議でこのへん(PDCAサイクルのCが弱い)を問います。

知る人ぞ知る?!区の新年子どもまつり

11日に新年子どもまつりが区役所の中庭で晴天下盛大に行われました。

私自身も娘を連れて新潟県十日町市から来た30tの雪で作られたカマクラやすべり台を楽しませて頂きました。



・・・と、ここまではよしなのですが、今回初めて知ったのがこのイベントの広報についての疑問。

今回、まわりのママ友に「こういうのあるからいかない?」といったお誘いをし、何組か一緒に楽しむことができましたが、みなさん「こんな楽しいイベントがあるなんて知らなかった」と。
娘のように未就学児についてのみいうと、どうも私立幼稚園には当日のパンフレットが事前に配布されていましたが、私/区立保育園含め保育園児には配布されていなかった様子。

要はこの新年子どもまつりは教育委員会事務局が主催だから?ということなのかと思われますが、
でも、「子ども」まつりなのだから、子どもに関連する各所管経由での告知もあってよかったのではと思います。

区側としては、区報せたがや(1月1日発行号)でお知らせしているとのことですが、
区報を読んでいる層と子育て世帯の相性の悪さから考えても、もうちょっと対象に沿った告知をして頂きたいところ。
※区報せたがや新年号:http://www.city.setagaya.lg.jp/static/oshirase20150101/pdf/p04.pdf

情報の種類としては全く異なりますが、おりしもこの新年子ども祭りの前々日は「殺人予告メール」事件がありました。
この予告メールも対象は「子ども」(世田谷のガキを殺す、というもの)。

それなのに、私・公立の小中学校とで告知ルートが異なり、また未就学児においても子ども部から連絡が行くところといかないところがあり・・とこうした危機管理の情報の扱いがゴテゴテな事態がありました。

前者は広報の問題、後者は危機管理の問題ではありますが、
情報管理について(共に共通しているのは対象が「子ども」)、もう少し体系立てる必要があるように思います。

4月の認可保育園入園申込み者数の増加について思うこと

昨年年末のことですが、認可保育園の入園申込者数が発表となりました。
※認可保育園入園申込者数:http://goo.gl/8S2i1H

去年5363人だった申込者数は800人ほどまたまた増えて、6,195人

入園可能者数は区内全部の認可保育園を足しあげて2,910人
去年は入園可能数は2,147人だったので、こちらも800人ほど増やしたことになります。
※認可保育園の入園可能数(各園の定員足しあげた合計数):http://goo.gl/kFtSdu

認可保育園の整備目標量としては、今年は1200人ほどを計画してきたので、またしても整備目標量の「未達」です。

認可外を含めた整備目標量(認証、小規模などを含めた総量)としては「1400人」と掲げてきました。
区長は年末の記者会見で、「1135人目途がたった」と発表したそうですが、
各種保育園の整備総量でみても、1,400人分の1,135人で、約8割しか目標達成しなかったことになります。
民間企業でいえば、事業の失敗については事業部長などが責任とりますが、この2年連続で目標達成しない責任はどうなるんでしょう??(もっとも誰かが責任とったところで、自体が改善されないと意味がないので責任追及はするつもりありませんが)

2年前から、保育園整備について横浜市のように「PDCA」サイクルを回すべき、と議会で発信してきましたが、本当にいい加減、なぜ計画通り(Plan)に目標達成(Do)できないのか、検証し次年度につなげて頂きたいです。

目標達成しない要因の1つは提案型(物件持ち込み型)による認可保育所の整備。
これが常に目標に達成しません。

この背景にある原因はなんなのか。
これまでも何度かブログに挙げてきました。
もはや岩盤規制で「保育の質」とやっている場合ではないかと思います。

「子ども子育て応援都市」宣言をしているなら、こうしたインフラ整備くらい、
往年の課題にしないでさっさとクリアしていただきたいです。