2014/12/01 (月)
手術の日の朝。
病室を一旦引き払い、術後は ICU に入るので、
持ち込む私物を制限、すべてに名前を書いた。
08:30、徒歩で手術室フロアに移動。
手術室に入る直前、
今から何かの手術を受ける小さな女の子、
彼女の手を握り元気付ける両親が目に入った。
目頭が熱くなる。
大のオトナの俺だってすごく怖いんだ。
彼女はもっともっと怖い筈だ。
とっさに神様に祈った。
「俺が痛いのは構わない。
彼女の分の痛みも代わりにボクに与えて下さい。」
手術台に上がると、左を向いて背中を極力丸めるよう指示を受ける。
脊髄の間に麻酔のパイプを通す注射を打つという。
何本かの注射。背骨のエグるような痛み。
記憶にあるのはそこまで。
++
覚醒し目を開けるように大声で呼ばれた。
PC のキーボードのような、様々な白い文字が載った黒いセルが
視界全体を流れるような映像を覚えている。
そのセルの一部が欠けて、ICU 内部が見えて、主治医、家族がこちらを見ている。
ICU の映像の周囲はセルで一杯。
「大丈夫ですかぁ !?」 と尋ねられるが、
驚くような映像を見せられているので、
「そう言われても。なんと答えたらよいのか .. ? 」 と回答したらしい。
手術は 12/02 (火) 02:00 am まで続いた。
なんと 17 時間 !!
主治医いわく、腹部のリンパ節切除の際、大量の内臓脂肪に阻まれ、
大変に難渋したとのこと。
最終的には 切除した全体の解析結果を待つ必要があるとのことであるが、
手術はイメージ通り成功したとの説明を頂いた。
12/02(火) 術後未明に右胸部ドレインに機材を装着、
胸水の排出が開始された。
徐々に痛みが増し、アバラが割れるようなレベルとなり、
ナースコールで申告を行った。
ICU 看護士が主治医と連絡を取り、
かなり強い鎮痛剤を使用。ようやく就寝に至った。