週末はいろいろあって疲れました、、、
土曜日はすずきさんといっしょにディズニーランドにいきました。
この日は諸事情で、会社のひとに会う可能性が非常に低い日だったから、
混むのはわかっていたけど、前々から楽しみにしていました。
ハロウィンイベント終盤の週末ということで、予想はしていたもののひどい混み方、、、
こんなに混んだディズニーランドは、学生のころ、3月の卒業旅行シーズンに行って以来です。
ともかく人、人、人、、、まっすぐ歩くのも難しいぐらいでした。
それでも最初は、それなりに楽しく周ってたんだけど、
アトラクションひとつ乗るのに2時間待ちぐらいが平均で、それを繰り返しているうち、
すずきさんは疲れを露わにしてきました。
シアターみたいなところを通り抜けたんだけど、そこの座席をみて、「ここで寝たら、怒られるのかな?」とか、笑い混じりにいってきたり(わたしは無視した)、
わたしの穿いていたタイツのはきごこちがなんとなく悪い、と話したら、「タイツを早く脱げる場所にいく、という方法もありますよ」(=はやくホテルに帰りたい)といってきたり、、、
疲れているのはわたしもおなじだったけど、
それでも会社の人に会わない日があまりないわけだし、前々からたのしみにして、
計画をたてて、体調をくずさないように気をつけていたわたしからすると、
すずきさんの、楽しくなさそうな言動というのは、勘にさわるものでした。
それでも、待ち時間なくランチを食べれるよう時間をずらす提案をしたり、ファストパスのとりかたを計算したり、、、わたしはできるだけ快適に楽しく周れるように、いろいろ考えたつもりだったんだけど、
すずきさんは、「それで、つぎはどこにいくんだ?」「何にのりたいんだ?」「何をたべたいんだ?」「そこか。うん。わかった」という感じで、まるで、子供につきあって「あげている」父親のような対応、、、
そこに、義務を果たしている、というすずきさんの姿勢がみえて、苛立った。
以前、、、付き合っていたひとたちと、きたときはどうだったっけ・・・と思い出してみた。ここにいきたい、これにのりたい、これを食べたい、、、色々相談して、ふたりで楽しく周ったような記憶がある。
わたしとすずきさんではそれはできない。
カリブの海賊に乗ったあと、エレクトリカルパレードまであと少し、というとき、
わたしが「パレードがよくみえる位置か、パレード終了後、人の波に飲まれないような場所にうつりましょう」と提案した。
すずきさんは、「えー? 隙間から、チラっとみえれば別にいいんじゃないか?」といった。
わたしは、朝から、ひさびさにエレクトリカルパレードをみるのがたのしみ、といっていたのに・・・。
「隙間からチラっとって・・・ そんなんじゃまったく意味がないですよ、、、」といったら、
「あ、そうなんだ。みたいなら、わかったよ。移ろうか。」とかえされて、それにまたイライラ・・・。
そうこうしているうち、パレード規制で動けなくなってしまって、、、
パレードがはじまったけれど、瞬く間に目の前に人だかりができて、
結局私たちは、遠巻きに眺めることしかできなかった。
わたしは遠巻きにエレクトリカルパレードをみたのははじめてで、それは今までで一番、さみしいものにおもえた。
騒々しい音楽と光がはるか向こうにみえて、熱狂してるひとたちが自分の前にいる、、カメラをかざしているひと、歓声をあげているひと、、、
その少し後ろで、楽しそうにしているひとたちを遠巻きに見ている自分たち、、、
パレードをみるというよりは、パレードをみて楽しんでいる人をみている、というような、奇妙な俯瞰的な構図で、
とにかく、パレードなんて「まるで他人事」といった位置だった。
かろうじて大きなフロートはみえたけど、地面で踊っているダンサーの姿はまったく見えず、
きっと、すずきさんは、いまここに、ダンサーがいることすら、知らないんだろうな、とおもった。
うまくかけないけど、すごくさみしかった。
なぜだかそれを見ている間に涙が出てきて、、、
すずきさんは、「これがおわったらホーンテッドマンションに乗って、それで帰ろう。お前、ホーンテッドマンションには乗りたいっていってただろう。それで満足だな?大丈夫だな?」といった。
わたし「いいです。帰りましょう。」
すずき「え??」
わたし「そんな、いやいやお付き合いいただかなくてもけっこうですから。」
すずき「どうしてまたそんなけんか腰になるんだ?ちゃんと俺はお前のいったとおりに行動したじゃないか。何が不満なんだ?」
わたし「いったとおりに行動したって、、、そうですか、いやいやお付き合いいただいてたわけですね、一日」
すずき「もう、なんなんだ??泣くなよ、こんなところで。うっとうしい」
わたし「うっとうしくてけっこう。もう帰りましょう。」
すずき「だから、ホーンテッドマンションだけは乗って帰ろう、とちゃんといったじゃないか。」
わたし「乗りたくありませんよ。疲れただの、足が痛いだの、ぐだぐだいう人と乗っても楽しくないですから。そんなに疲れたなら帰りましょう。」
すずき「時間と金をかけているんだ。きたならちゃんと最後までお前の希望をかなえるよ。ホーンテッドマンションに乗りたいわけだろ?」
わたし「もういいです。もう乗りたくありませんから。帰りましょう。あなたの大切なお金と時間を無駄にしまして、どうも申し訳ありませんでした。以上です。帰りましょう。」
すずき「ここで帰ったら、お前に一生いわれそうだろう、あのときホーンテッドマンションに乗りたかった、って。だからそれだけは乗ろう。」
わたし「はあ、そうですか、ここでホーンテッドマンションに乗りさえすれば、あなたは義務を達成したような気分になれるわけですね?お前の希望は果たしたから文句は何もないだろうと??もういいです。帰ります。あなたが帰らなくてもわたしは帰りますから。」
それでわたしはずんずんと歩いて、、、
でも、前回の教訓を生かして、ハンドバッグだけはきちんと自分でもっていた。
すずきさんは追いかけてこなかった。この日は舞浜に泊まる予定だったけど、キーはすずきさんが持っていた。でも別にホテルの人に話せば入れてくれるだろう、とおもった。
携帯が鳴って、、やっぱりすずきさんからだった。
すずき「おい、もうやめろ。うっとうしいから。レジャーランドでこんなことしてるのお前だけだ。不本意だけどいうよ。”申し訳ありませんでした、私が悪かったです”こういえば満足なんだろう?だからさっきの場所に戻って来い、待ってるから。」
わたし「いきませんよ。帰るっていったでしょ?」
すずき「いいから、来るんだ!ホーンテッドマンションに乗るんだよ。これから。」
わたし「わたしは行かない!乗りたいんならあんたが迎えにきなさいよ!」
そうしたら、すずきさんが後ろからきて、
それでわたしたちは無言のままホーンテッドマンションにのった。
そして無言のままホテルに入り、無言のまま、ねむった。
*
翌日、「お茶を入れたから飲みなさい」というすずきさんの声で目が覚めた。
無視して無言でベッドに転がっていると、すずきさんは「具合悪いのか?大丈夫か?眠れたか?」とわたしの頭をなでた。
昨日とは打って変わった猫なで声だった。
わたしは起きて、お茶を飲み、
それから、まともにすずきさんと話をするようになった。
本当は、今日はせっかく舞浜にとまったので、そのままディズニーシーに行く予定だったけれど、
全身が思いのほか痛くて、断念した。
*
そしてこの日は『インシテミル』を観て、、、ごはんをたべて、別れた。
*
帰り道、もう無理がきているなー、と漠然と考えていた。
きのう、
ファストパスを使って早く乗り場についたとき、わたしが声を弾ませて「早いね!」といったら、
すずきさんは顔色ひとつかえず、「ええ。ファストパスですから。」と返してきた。
わたしは、、、ファストパスを使ったから早いなんて話はしてなくて、、
そんなことはわかりきった話で、、、
ただ、こんなに並んでいるのに、ショートカットでこの場所までこれてうれしいね、という気持ちをこめて、言葉に出したのだ。
だから、すずきさんも、「そうだねえ!」と、うれしそうにいってくれればそれでよかったのに。
そして、まだけんかをする前、ホーンテッドマンションの前を通りすがったとき、
わたしが、「こんな家に住んでみたいな~」と何気なく口にしたら、
すずきさんは、「家じゃなくて、アトラクションですから」と言った。
そんなことは百も承知で、そんなことはわかっていて、、、
だけど、すずきさんからすれば、「そういう話は、おまえの女友達にしたほうが、お前の望む反応が得られるんじゃないか?」ということらしい。
ことごとく、すずきさんに言わせれば、「おまえの気に食わない言動」をするすずきさんに、
最近苛立つシーンが多い。
『インシテミル』を観終わったあとも。。。
「あの真犯人は意外でしたね~~!」といったわたしに、
すずきさんは、「この場合は犯人というのは誰をさすんでしょうねえ?犯人?果たして犯人でしょうか、あれは?」と述べた。
いらいらした。
そんな話をしたいんじゃない。犯人の定義について話したいんじゃない。
驚きを共有したかった。驚いてないなら、それでもよかった。
*
ディズニーランドでの言動も耐えがたかった
わたしのともだちに、ディズニーランドがすごく好きな子がいて、
よくその子に付き合って、学生時代は遊びにいっていた。
わたしからすると、一時間も前からパレードの場所取りするなら、
アトラクションに乗りたいな~。。。と思ったりもしてたんだけど、
その子が、「このパレードがすごく楽しみなの!」と話す顔をみていたら、
まあいいや、と思えた。
実際、そのときのパレードには、いまいちわたしは乗り切れなかったんですが、
それでも、つまらなさそうな顔をするわけにはいかなかった。
それに、その友達が、一日中、すっごく楽しそうで、元気だったから、
わたしは少し疲れてたんだけど、その子がうれしそうだから、いいや、と思えた。
大好きなともだちだから、その子のうれしそうな顔、楽しそうな様子が、
そのままわたしの喜びになる。
そのことを覚えていたから、、、
だから、すずきさんは、20も年下の恋人のお願いでディズニーランドにきたのだから、
もう少し、「この子が楽しそうなら我慢しよう」とか、思えなかったのかなあ、とおもってしまった。
少なくとも、疲れた様子をあらわにしたり、帰りたい、という言動をしたりして、
わたしのほうのテンションまで落とすようなこと、どうしてするんだろう、、、とおもった。
それはわたしの押し付け、わがままなの?
前々から恋人が楽しみにしていた土曜日、、、いきたくなかったのだとしても、いったん来た以上、もう少し配慮ができなかったの?・・・いろいろと考えてしまった。
すずきさんからすれば、「じゃあー俺はつらくてもお前のためなら我慢しろっていうのか」とか、「俺とお前の間柄なのに、そこまで自分を偽って気を使いまくればいいのか」とか、色々意見はあるんだろうけれど、
ひとつだけいえるのは、わたしとすずきさんの温度差がありすぎたということだ。
ディズニーランドで泣いたのははじめてだった。