時折退屈と思えることもあるけれど、

結婚して良かったと思う。


先週、夫と「stand by me ドラえもん」を観てきて…

夫は3Dめがねを通してもわかるぐらい号泣してた


特に好きなのはのび太の結婚前夜のシーンらしい。


アニメで何度も観たけれど、

しずかちゃんのパパが、

「君が生まれてきたときの産声は天使のラッパみたいに聞こえた」

「君が結婚して、少しぐらいさみしくても、思い出があたためてくれるさ」

というセリフを聞くたびに涙腺崩壊するのだとか・・・


この人が自分の子供の父親だったら良い、と思うけれど、

今のところなんとなく子供を持つ決意ができない





彼と入籍し、実家を出ました。


仕事を今まで通りに続けながら、

結婚式に向けて準備をしています。


自分でも驚くほど

静かな生活を送っています。


結婚してから、物欲もあまりなくなり、

服や靴もあまりほしいと思わなくなりました。


休日は彼・・・夫、とのんびりDVDを観たり、

一緒に料理をつくったり、

それだけで幸せを感じるようになりました。


これが、私の加齢によるものなのか(現在は20代後半)

それとも、あまりに色々なことがありすぎたこの数年間が関係しているのか

自分ではよくわかりません。


彼は会社の同期です。

優しく頭の良いひとで

母親のようなお節介さと細やかさをもっています。

見た目が地味なので、周りからは 面食いじゃないんだね!みたいなことを言われたりもしますが、

わたしは、少なくとも今の時点では、

この夫と結婚することができて、本当に幸せだと思っています。

夫の子供を産み、一緒に育てることをしたいと思っています。


あなたは昔から運が強かった、と母は言います

受験でも、何でも・・・努力以上のものを得てきたと。

私は、自分なりに闘った結果いろいろなものを勝ち取ってきたのだと思っていたのですが・・・

母にすれば今回の結婚も、

20代前半にフラフラ遊び歩いていたようだが、適齢期に真面目でやさしい人を捕まえてきた、と

いうことらしいです。


久々にログインしてみると

コメント欄にはやさしい言葉も多く 

どうしてだろう・・・・と考えたりもします。

一般的にわたしがしたことは「ひどいこと」だからです。


それでもわたしは自分の身に起こった一連の出来事について

あのときこうしておけばよかったというような思いはあっても

「あんなことなければよかった」とは思わないのです。

他人から見てどういう行為であっても 当時の自分が一生懸命悩み、行動した結果なのですから・・・



話は変わって、

いわゆる因果応報論のこと


よくこのブログにも、

お前のような人間には必ずしっぺ返しが・・・というような

因果応報を望むようなコメントがありますが、


わたし自身としては、

望みとしては理解ができるが、基本的にはあんまり信じていないことではあります。


勧善懲悪という観点では、

「そうなってもらわなければ困る!!!」というような主張もわかるんですけど・・・。


この先の人生でわたしにもいろいろなことが起きるでしょう

だけれど、心を強く生きていきたいなと思います。

何があっても負けないようにです。

誰かに何かを奪われることがあれば、必ず奪い返せるように、、

何事にも負けない心をもって、生きていきたいとおもいます。




♪私は祈る 忘れてしまわぬように しるしを刻む

 差し出す愛を 教えてくれた あなたを抱きしめていたい  (YUKI/『私の願い事』)




今付き合っている彼氏と、どうやら結婚する流れになりそうです。

ただその場合、私の仕事がどうなるのかまだわからないため、

いま少しずつ話し合いを重ねているところです。


親へのあいさつといった具体的な日程を決めるのが先のはずなのに、

私たちは二人が一緒に住むとしたら本棚が大量に必要になる心配や、

結婚式の主賓の話…

子どもを産むとしたらの話…

結婚してからのお金の管理の話…

なんだか脇道にそれすぎて本題の話し合いは中々できていません。

まあ急ぐことも全くないので、これから徐々に色々決めるのかなと考えています。


20代も後半になると

ボーっとしていても何となく、結婚したいなぁと思う相手が現れて、

相手もそう思っていたとしたら、なんとなく結婚に至るものなのかなぁと思いました。


このあいだ、すずきさんとの一連のことを殆ど知っている先輩に久しぶりに会いました。


彼のどこが好きなのと聞かれて、優しいところ、それから頭がいいところ、話していて楽しいところと答えたら、

先輩は大笑いして、


「よかったー!前に私が、すずきさんのどこを好きなのって聞いたときの答え覚えてる??「なんでもわたしのいうことをきくところ。」って言ってたんだよ。」


そんなこと、言ったっけ…と思うと共に

もうそんなに時間が経ったのだなぁと思いました。

一連のことについては、もう何も思うことはありません。

すずきさんに、半年に一度くらい、先輩は電話をかけるそうです。

変わらず、お父さんからの見合いをして再婚しろ攻撃を受けていて、でも本人は、女はもういい、と頑なだそうです。


すずきさんからもらったもので一つだけ手放さなかった時計は(なぜなら実用品だから…)

これを機に売却しようと思います。

保証書の日付は2010年の冬でした。

そして記念に新しい時計を買おうと思います。


彼が、すずきさんとわたしの一連のことを知っているのか知らないのか、

わたしにはわかりません。

それを言うと先輩は、「知っているにきまっているじゃない。デリカシーのない連中もいるんだから」と…

だとしたら、知っていてわたしを受け入れる彼はすごいな、と、なぜかひとごとのように思ってしまいました。


すずきさんに何度もしたように、

わたしは彼に対しても、怒って見境がなくなると発狂したように責め立てたりしてしまいます。

あの頃と違って今はLINEが主流なので、彼が電話を切ったあとも、怒りのLINEメッセージを送りまくったりしてしまいます。

先輩には異常だと、彼がかわいそうだと言われました。

少しずつなおしていかないといけないと思っています。



結婚して退職した先輩に久々に会った。


その先輩はすずきさんと少し交流があったから、

すずきさんがとおくに異動になった後も、半年に一度くらいは電話をかけたりしていたらしい。


先輩「こないだすずきさんに何となく電話をかけてね、勿論○○さん(わたし)の話題なんて一言も出さなかったんだけど。元気にされてますか、とか、そんな話をして、それで今の状況を聞いてみたら、すずきさんはお父さんに猛烈にお見合いをするように勧められてるらしいの」


わたし「お見合い・・・??」


先輩「そうそう。すずきさんの家はそれなりの家だから、お父さんとしては内孫と縁が切れちゃったのが残念なんじゃない??すずきさんには女兄弟しかいないから、外孫しかいないって状況になっちゃったしね。でもすずきさんは全く乗り気じゃないらしくて、女はもういい、と言ってるみたいで、なんか、私としては事情を知っているから何とも言えなかったわ」


わたし「そうですか・・」


先輩「まあとりあえず、死んではいなかったから大丈夫でしょ。〇〇さんに社内で彼氏ができたことも、もしかしたら風のうわさで聞くかもしれないけど、もう、どうにもできないし・・・」


先輩はわたしが今付き合っている人が、この部署に異動してくる前に退職したから、

彼のことを2,3質問して、本当に良かった、安心した、と言ってくれた。

奇しくも、彼は先輩の旦那様と同じ大学の出身で、採用の際に関わっていたということだった。


すずきさんへの執着が消えた後、

わたしに何が残るんだろう、憎しみだろうか、それとも、と思っていたけれど、

本当に何も「なにも」残らなかった。


買ってもらった高価なバッグやネックレスやピアスや服は、すべて売った。

(捨てた。と書きたいところだけど・・・わずかな現金になった。特に人手に渡った宝石というのはここまで値段が下がるのかと勉強になった)


二年間で贈与された220万円(110万×2)は、

欲を出してFXに突っ込んだらほとんどきれいになくなった。(ちなみにポジションはユーロ円ロング)

残った分は競馬の単勝に何度か突っ込んだらこれもきれいになくなった。


不思議なことにあぶく銭がなくなったら、

変な刺激を求めようという気持ちも一切なくなった。


昨日の晩は彼が家ですき焼きを作ってくれた。

一緒にスーパーに買い物に行き、たまごどれにする、どれでもかわんないんじゃない、とか、

閉店間際で肉が安いねとか、何気ないけど、普通の幸せだった。





♪戻れない道 振り返るたび 立ち止まってしまうよ (Do As Infinity/『陽のあたる坂道』)

苦しみも憎しみも何もかもが嘘のように消えた。



下半期がはじまるのでPCの整理をしていたら昔のメモが見つかった。



苦しみ、いつも泣いていた

崩壊しそうな中でなんとか会社にいっていた

先が見えなかった。


会社の同期と付き合い始めて、穏やかで楽しい日々で、

その中で時折心が痛むことがある。


完璧な避妊をする中で、

「俺は、「生」童貞なの。」と言った。

「少しだけでも、生でやったことはない」と。

そうなんだね、とだけわたしはいった。それしかいえなかった。






(コメントありがとうございます、整理がついたら、お返事しますね)



この手紙を送る頃までは、

それでも私の中には、すずきさんへの執着がわずかに残っていたと思う。

すずきさんの異動、その別れ難さ、後悔、・・でも、周りに勝手に結婚する、と言いふらしたことへの怒り。


・・・


すずきさんが、上の人に、私と結婚するつもりだ、ということを告げたことを知って、

わたしはものすごく怒った。


すずきさんは、どうしてわたしが怒っているのか理解できないみたいだった。


会社をやめろ、わたしの目の前から消えろ、と怒鳴りまくるわたしに、

ひたすら、謝るだけだった。


この時点で私に結婚する気なんてなかった。

改めて考えてみると埋められない年の差、周囲の目・・・

乗り越えなければならないことがいくつもあって、

私にとって受け入れがたいこともいくつもあって、

それをこえていくだけの力がもうわたしには残っていなかった。


たぶんわたしの気持ちが離れているのを感じて、外堀を埋めにかかったのだろうと思うと、

気分が悪くて、許し難く、顔をみただけで鳥肌が立った。


この話を知ってか知らずか、役員昇格が決まっていた上司は、

食事会でさりげなくわたしの隣に座った。

ものすごく、頭がよくて、1を話せば10を理解してくれる・・・そういう上司だった。

ばけものみたいな切れ者で、でもすごく尊敬してた。


みんなの前だったから、きちんとは話せなくて、

わたしはさりげなく「事実と違います」とだけ言って、首を振った。

「私はまだ仕事を頑張りたい、やりたいことがたくさんあります。」

上司はわたしの目をみて「なんとかする」とだけ言ってくれた。


「来週いっぱいは引継ぎで不在にするので、沖田に話をしておくので、あれに動いてもらう。」と。


沖田さんというのは総務部門の管理職だった。

動いてもらう、という言葉が嬉しかったけれど、一方で、そううまくはいかないであろうということも、わかってはいた。

「事実と違います」と言ったところで、すずきさんがわたしと付き合い、離婚し、一時は結婚の話題まで出ていたことは、間違いなく真実だったからだ。

だけど、その部分すら否定していかないと・・・と、色々と考えを巡らせていた。


今まで、いわゆる「セクハラ」をした管理職は、結構な確率で異動になっていると聞いた。

だけれど・・・すずきさんとわたしのケースは、別に「セクハラ」だったわけじゃない。

すずきさんと関係が始まったばかりのころは、私はまだ23歳になったばかりで・・・すずきさんは40代の管理職で、私の直属の上司だった。

もし当時、その瞬間に関係が露呈すれば、誰の目からみてもすずきさんに非があるようにうつったと思う。

だけれど、すずきさんが離婚し、私は25歳になり、ある程度大人とみなされるようになった今・・・果たして私の言い分がどこまで受け入れられるものなのか。


でも、刺し違えたとしても、

すずきさんに何かしてやらなきゃ気がすまない、そのときはそういう気持ちだった。


週明けに沖田さんと面談をした。


わたしは涙ながらに、あれは、直属の上司だったから、断りきれなかっただけで、云々、と

くだらない泣き落としをした。


沖田さんは、私の話を聞き終わった後、


「そんな話が会社の中にあるとしたら、こんなに悲しい話はないで。」


と言った。


「上司が権限を利用して、そやから断りきれなくてなんて、そんなに悲しい話があったら、これは〇〇さんが考えているよりも、会社としては大ごとやで。」


と。


「ひとつ聞いておくけど、○○さんは大ごとになってもOKなんか? ・・・このままその話で通して、すずきもそれを認めれば、まあ期中異動になるやろな。ハイあしたから異動です、って形で。・・・そやけど、そんなん尋常な話やないから、間違いなく、人事上の記録は残るで。もちろん○○さんのほうにも明確な形で。こういうことがあってこうなりました、と。」


「・・・」


「それがええことなのかはわからん・・・でも退職するまでついてまわる話や」


「要は明確な形での処分みたいなことは、できないということですね。」


「ものすごくストレートに言えばやな、返り血を浴びる覚悟ならできるで。事例はなんぼでもある。そやけど自分も全く無傷というわけにもいかへんやろな・・」


たぶん沖田さんはわたしの嘘をすべて見抜き、

その上で、比較的わたしに添う回答をしてくれた、と思う。


沖田さんは、とりあえずすずきとも話をしてみる、といった。

わたしはその夜、すずきさんに電話をかけ、今日沖田さんと話した内容と、きちんと話を合わせるようにと告げた。

翌日、沖田さんにまた呼び出されて・・・彼はものすごく複雑な顔をして、言った。



沖田「どうなってんねん、お前ら」


わたし「え?」


沖田「すずきと話をしたらな、全部自分が悪いんです、自分の思い込みで彼女に迷惑をかけました、彼女が一緒に働きたくないなら、異動したいです、異動にさせてください、っていうねん。」


わたし「・・・」


沖田「俺はほんとのところなんて、知らへんで。でも、あんまりにもすずきがそういう風に言うんで・・・。おまえは、なんでそんなに言いなりになるねん!って言ってやったんや。そしたら、逆らうことはできませんので、って言うてきたで・・・ほんまに、どうなってるねん」


わたし「・・・」


沖田「すずきの様子みてると、なんかかわいそうというか・・・悪いやつやないと思うねん。〇〇さんが大ごとにすれば、いくらでも大ごとにできるで。すずきが自分が悪いて認めてるんやから。でも、そうなったらすずきの今後はないで。期中異動でまともなポストも用意できひん。そやから、俺が思うんは・・・次回の初夏の、定期異動で、そこで動く、という形がええか、と。それやったら、いずれ必ず通る道で、まあ本来は1年ぐらい後やったろうけど・・・・・そんなに不自然な異動やない。お互いにとって、それが一番ええのと違うか」




・・



結局のところ・・・沖田さんに丸め込まれるような形で、

そのときのわたしは引き下がった。


刺し違えてやる、なんて言っていても、

いざ考えてみると、今まで、それでも一生懸命頑張ってきた会社という場を失うのは、怖かったからだ。

すずきさんから前妻への返事。



ささや さら



・・・


前略


先ずは銀行口座をお知らせします。


三井住友銀行 ●●支店 普通 ーーーーーー


離婚協議書については振込みが確認でき次第手配します。


苗字についてですが、再度お願いします。

やはり裁判所に氏の変更について申し立てをお願いします。

繰り返しになりますが、苗字の使用についての主張は受け入れることはできませんので、ご理解ください。


以前に、戸籍が別だから問題ない、

迷惑をかけることはないという主張をもらいましたが、苗字について軽く考えすぎではないでしょうか。

苗字には新しく家をつくるという意味合いもありますし、

私自身改めて考えてみて、やはり使うべきではないという結論になりました。


ないとは思いますが、私の名前を使われる、出されることや、

未だ何かの関係があると周囲に考えられることは、迷惑をかけることになります。

離婚のことを周囲に知られていないということは、ないものをあると偽っていることになります。

話し合って決めたことを周囲に隠す必要はありますか。

きちんと周囲に話し、姓を戻して再出発されてください。


私は既に、会社に離婚について広く告知をしています。

社友に小学校、中学校に子を持つ社員も多いですから広まるのは時間の問題です。


離婚の事実を周囲に知らせたくないというのは、この期に至ってはわがままです。

正しく言えば、あなたの子供の望みは私にとって聞き入れる必要はありません。

あなたの子供です。

現在、私の子供とは思っていません。


私は、私の大切な人に、今後一切迷惑や不快な思いをさせないように生きていくつもりです。


私のことを父親と呼んで良いのは、私の大切な人が生む子供だけです。

そしてその子供は私にとっての第一子なのです。


あなたの子供が、他人を不快にしたり、

他人の幸せの邪魔をしありして平気でいられるような神経でないことを祈ります。

子どものわがままには毅然とした態度で向き合い、お得意の話し合いで納得させるようにしてください。


あなたに私の幸せを邪魔する権利はないはずです。

何卒よろしくお願いいたします。


(再三のお願いに応じてくれない場合は、すべてを含めて裁判にて決着をつける考えでおりますので、

そのつもりでお願いします)


このころになると、すずきさんは既に赴任地に行っていたので、

すずきさんが住んでいたマンションの郵便受けをチェックするのは、私の仕事になった。


すずきさんは郵便物の転送依頼をかけていなくて、

だから郵便受けには、携帯会社からの封筒やら、何やらがいつもたくさん届いていた。


それでも私は、前妻からの返事が、私より先にすずきさんにわたるのが嫌で、

この件が決着するまでは、転送依頼をしないように。と命じた。


このマンションに誰かが入って、郵便物が捨てられてしまうことだけが不安だった。


真夏の日曜日、郵便受けを見に行くと、

待っていた手紙が届いていた。


・・・・


前略


暫く家を空けていたので、返事が大変遅くなり申し訳ございませんでした。


●日の夕方に、便りをみました。


色々考えた結果、一千万円を返金いたします。

実は、今年の初めに、少し先行きが不安になることがあり、前回の手紙には「もう少し、待ってほしい」という返事をしました。

その件が、●日の午前中に少し安心できる状況となりました。

それを踏まえてお手紙を読み、返金することを考えました。


返金にあたり、


・返金先の口座を教えていただきたい

・離婚協議書を改めて書き直していただきたい

・苗字はやはり、すずきのままでお願いしたい


この3点をお願いします。


協議書にある金額が、「児童扶養手当」を申請するにあたり必要となります。

養育費の80%が私の収入として扱われるからです。

その金額によって手当が増減します。

なので、月々の支払金額を12万円で計算していただけると、だいたい一千万円が出てくるのではないかと思うので、改正をお願いします。


苗字は、やはり子供たちのためです。

私の仕事先の方などは、離婚について知っていますが、

子どもに関係する人はまだあまりしりません。

それは彼女たちの希望だからです。

よろしくお願いします。


私たちの生活は特別に贅沢はしていませんよ。

私や、●●(長女)の性格をご存知でしたら、理解できるかと思います。

食費も3人だと少し減りました。

習い事も、最小限にしています。

とにかく、歩いての移動です。

電気や水道の節約も●●(長女)が厳しくチェックしています。

相変わらずの生活ですが、更にゴミの量まで減らすようになりました。

物も買わずに一つ一つを大切に使う子に育っています。


あまったお金は、将来子供たちに使えるよう、またこっそりおいています。

私の、いつものこっそりです。

そんな一年を過ごしたため、一千万の返金も考えられたのだと思います。

多分、これからも、こんな感じで暮らしていくことでしょう。


一千万円。

大金です。

正直言うと不安ではあります。

でも、三人でなんとかする話をしました。

それぞれの目標に向かって、頑張ろうと話し合いました。なんとかやっていきたいと思います。




・・・


手紙を読んで、正直なところ少し拍子抜けした。


返金までにはもっと大変な道のりがあると思っていたからだ。


戻ってくる・こない・は別として、裁判だって辞さないと思っていた。

何年かかっても、どれだけお金がかかっても…(まあすずきさんのお金だけど・・)。


反対に考えると、裁判でいろんなところに出向いたり、面倒なことになるぐらいなら、一千万を返してさっさと終わらせてしまおうと、前妻は考えたのかもしれない。


「お前はやっぱりすごいな」とすずきさんは言った。

「正直なところこんなに簡単に戻ってくると思わなかった」と。


「生活費があまってるって書くぐらいだから、もっとしぼれるんじゃないかと私は思うけどね。

一千万円、一千万円って恩着せがましいけど、最初にいくら貰ってると思っているのかしら。大金です、って、それなら最初に貰ったお金はどうなるのかしらね。苗字についてはかえないつもりなのね、でも、いいわ。かえさせる力はないけど、それならそれで、考えがあるから・・・」

すずきさんは前妻に返事を書いた。

わたしは内容を確認しコピーをとって、それを投函した。



・・・・・・・


前略





時間が経ちましたが、私からの依頼を再度提出しますので検討の上、行動してくれることを願います。

先にも書きましたが「リコン」に際しての不公平感が消えません。


昨年の五月に至るまで、私主導で事を急ぎましたが、大いにあなたの影響を受けた判断をしました。

私の正直な性格上、上手く事を運ばれた感で一杯です。


何より私の稼いだお金も、私が相続で受けたお金も、私からの月々の生活費からのへそくりができたことも、

だいたいをわかっていたことでしょう。



新しい出発のためにと言いながら、財産分与と養育費でといいながら、

正直者の私から持って行きました。



親権を引き受けた以上、世間の同じような立場の人たちと同じように苦労する必要があるのではないでしょうか。

それに立ち向かっていかなければならないのではないでしょうか。

私は不公平感が消えません。


実際の生活にいくらかかっているのでしょうか。備えといえばきりがありません。

まさか贅沢をしていないでしょうか。


私のお金で、今までと同じ生活は、やはりどう考えてもありえないと思います。

なぜなら「リコン」したからです。「リコン」する前より余裕があるとすれば、いくら備えといってもそれは変な話です。



私の再三のお願いに対して「待ってくれ」との返答でしたが、私はこの不平等感=リコンの当事者同士の差別が消えません。

姓の話もそうですが、けじめになっていないのではないでしょうか。



先にも書きましたが、リコンは私とあなたの信頼関係の終わりです。

ですから、たくさんお金を貰わなければという考えもあるでしょうが、

私は両方に責任ありだと思います。


私の再出発には完全なる結果が必要です。

私は今現在バツイチとして社会の中で生きています。周りの人は色々な思いを持っていると思いますし、それを感じます。



最近、法律の専門家にも相談し始めました。

養育費にあなたの生活費が使われていないか。15年間では年長者は28,29歳に達している点など、

月払いなら当然考えるべき過大な支払い分の返還請求です。

先に書いた割引率も当然あると思います。

表沙汰にしてでも不平等感の解消に向けて動きたいと思います。



そんな大金の一括払いは聞いたことがないと言われました。

一括で払えとの要求は、あなたの一番重要な要求でした。

後々面倒のないようにと・・・



そんな中、私のことを大切に考えてくれるひとが現れました。

当然ながら私はその思いに報いなければと考えています。

その為にも、私は今現在使える資金を必要としています。

「将来」や「死後」や「退職金」や父の「相続」ではありません。



これからの私の人間らしい生活のためにも、

現実離れした資金提供の修正を求めます。

そちらも自由な時間を手にしています、また両親も健在でしょう。

不動産も渡しています。

現実に使用した資金は、〇〇家(すずきさんの母方実家)、●●家(すずきさんの父)の資金です。


余裕を持って消費することより、前夫に返すことを考えてください。


300万円でも、500万円でも、1000万円でも、1500万円でも、行動してくれることを要望します。



草々





・・・


わたし「すずきさんって文章がへた。」



すずき「仕方ないだろう、俺はお前みたいに頭がよくないんだ。」



わたし「だいたい300万ってなによ。1000万、から始めなさいよ。1000万でも、1500万でも、2000万でも…って。ほんとに、交渉のこと、何もわかってないんだから。」



文句を言いながらもわたしは手紙を投函した。

暫く返事は来なかった。夏のさなかに届いた返事は、私の想像を少しこえていた。

すずきさんに、前妻に手紙を送れ、

要求は資金の返却と苗字をかえさせること。と指示をしてそれを書かせた。

文面は彼が考えた。


返ってきた一通目の手紙は、わたしが初めて触れる前妻の姿だった。


・・・


前略


手紙を受け取りました。とても驚きました、そして読みながら手が震えてきました。怖くなってきたのです。


正直な気持ちを書きますね。


苗字について。離婚の際、「子供たちが離婚を公表したくないと言っているし、すずきという苗字をもとに考えた名前だから、そのまま使ったらいい。実家にも了解を得た」と言っていたのは、お父さんでした。


またお金の件。マンションを購入する際に、このマンションを探してくれたお父さん。

高いのではないかと迷っていた私に、新しい人生のスタートを切るんだからいいんじゃないかと背中を押してくれたのもおとうさんでした。何かを急いでいる感じもしたのですが。


財産分与の金額についても、最初は不安だったわたしですが、高すぎないか。というお父さんに、ではどうしますかと、私は聞く耳をちゃんと持っていたと思います。最後に金額を決定したのはお父さんでした。


今回の離婚に関して、

お父さんの主導で意見を聞きすすめてきました。

協議書をつくってくれたのも、お父さんでしたね。

昨年の〇月〇日の夜に離婚を提案され、それ以来胃が痛み、

不安で胸がざわつく毎日を送ってきました。

良そうもつかない自分の未来に、どうしていいかわかりませんでした。

が、4月以降、わたしはあることを決めたのです。

お父さんの言うとおりにしようと。

お父さんが再出発をしたいのなら、最後はお父さんが後悔しないよう、

意見を言うのをやめようと。

そして〇月〇日に私たちが家を出た後・・・きっぱりと新しい毎日を送れるように。


あまりに私がどうしていいのかわからない時期には、

「もっとできることをやったらどうだ!」と怒られたこともありましたが、

なんとか当時のご希望通り、手続きをすべて踏んできたのではないでしょうか。


私はてっきり終わったことと、

再出発をされているものだと思っていました。

それが、1年も経たないうちに変更を。


苗字の変更の話では「実家の父も同じ意見」だと。

離婚の際には、もう大人なんだから手続き後に報告するだけでいいだろうと言っていたお父さんが、

今回の手紙に義父様のご意見を書くのも信じられず。


一般のサラリーマンと比べられるなんて心外だといっていたお父さんが、

自分をサラリーマン生活者だという。

なんだか信じられなかったです。この一年に何があったのか。

私に対しての不信感、不合理な気持ちが大きくなっていたことが私にとっては何より残念で、

読みながら怖くなったのです。


前置きが長くなりましたが相談の件について返答しますね。

これもわたしの素直な気持ちで。

苗字の件については、できればこのまま使わせてください。

あえて離婚を公表せずに暮らしている横浜にいる間は、すずきの苗字を使いたい。

もし向こうに帰ることがあれば、その時に考えても良いことかもしれませんが、

私は良くても子供たちの名前を変えるのはとても抵抗があります。

やはり画数などをとても吟味してつけた名前でしたからね。


そしてお金の件。

これは財産分与の金額のうち全額でしょうか。

全額なら今現在の預貯金を合わせてもたりず、

マンションを売却しないといけません。

一部でしたらどれくらいをお考えでしょうか。

そのあたりがお手紙から私は読み取れませんでした・・・


今現在、私の収入は不定期のアルバイトと、

今年の〇月にやっと当選した、ひとり親を対象とした就業支援での訓練手当。

月に5万くらいでしょうか、それも今年に入ってやっと当選したのです。

それまでは夏あたりから短期や不定期のアルバイトを3つほど掛け持ちしておりました。

子どもたちの帰宅時間を考えると働く時間も短く、月に3-4万ほどの収入でした。

それでも私は14年ぶりの社会復帰が嬉しかったのですが。


この後、在宅就業をするのか、外に働きに出るのかはわかりませんが、

勉強したことが活かせる職に就けたらいいなと思っています。

そして〇〇が高学年になる頃には、私の働くお金で日々の生活ができるようになるのが今の目標です。


なので、暫くは資金の返還を待っていただけないでしょうか?

待つことが嫌いなお父さんのこと、よくわかっているのですが・・・

私の体調が悪くなったときにいつも思うのです、もし私に何かあったらこの子たちはどうなるのか?病気だけでなく事故にあっても・・それは私だけでなく、すべての親がそう思うのでしょうが。


まだ離婚から1年もたたず、何のめどもたっていない私には、はいどうぞ、と返却することができないのです。

もうしばらく待ってください。金額によって、考えていきたいと思います。


昨年から考えると、まだ一年も経っていないことが不思議なくらい、

いろんなことがありました。

私なりにお父さんに気を遣っていた結婚生活でしたが、今は自分ですべてを決断しなければならないことが自由でもあり、不安であり…お父さんならどうするか?と思ったことも何度もありました。

また、お父さんに怒られる夢を何度も見ました。

本当に最近ですよ、そういう意識がだんだん薄くなり、お父さんの夢も見なくなったのは。


できれば、また手紙にて返信を頂けると助かります。

私に対して大きな嫌悪感を持たれていると思うと、お父さんと面会したり声をきくのが怖いのです。


最後になりましたが、お父さんの再婚の話。

私は、そうされるだろうと思っていました。もしかしたらもう再婚されているのかもと思っていました。

子どもたちも少し複雑かもしれませんが理解はするでしょう。


この子たちは本当にいい娘です。

いつも笑ってくれています。

私はただただ、この娘たちの笑顔が消えないよう、それだけを考えているかもしれません。

いろんなことを今、3人で乗り越えています。

まだまだこれからだとは思っていますが、3人なら頑張れる気がしています。


                                                早々



・・・


これを読んだ瞬間・・・わたしは発狂して手紙をやぶり、床にばらまいてふみじった。


わたし「なによ?この舐めた手紙は?」

すずき「え・・・」

わたし「あんたの文面がなまぬるいから、この女はこんなに勘違いしてるんじゃないの??何、再婚に対して娘たちは理解するでしょう・・・って?理解?おまえの娘が理解する、しない、なんてことは、私たちには全く関係ないってことが、どうしてわからないのかしらね??」


すずき「そんなこと俺にいわれても」


わたし「グダグダと長ったらしい、不快な手紙だわ。ところであなたはこんな文面にほだされてないでしょうね?」


すずき「ほだされるって?」


わたし「就業支援がどうこうだの、眠れないだの夢に出てくるだのって話よ。いーい?家でPCいじくってるだけで月5万円受け取って、母子家庭手当を受け取って、子ども手当を受け取ってるのよ。情報系の専門技術がある人間でも、中々在宅ワークで食べていくのは難しいっていうのに、そんな在宅支援程度の講習受けたところで、内職だけで食べていけるわけないでしょ?それに、高学年になるまでマトモに働く気はありませーんっていってるのよ?わかる?ほんとに自立したいなら、朝も夜もなく働けばいいじゃない?子どもったって上の子に面倒みさせればいいでしょ??身を粉にしてフルタイムで働いてますって話なら、同情の余地もあるけどね。

ずいぶん、悠長な話だと思わない???この女は社会に、そしてあなたにたかろうとしてるのよ。」


すずき「・・」


わたし「あなたはバカだから、文面だけサラっと読んで騙されるかもしれないけどね。わたしにはわかるわ。この女が怠け者だってね。怠け者のくせに、妙にへりくだって自分に同情させるのはうまい、狡猾な女よ。それにあんたは騙されてきたってわけね。」


すずき「そうかもしれない」


わたし「そうかもしれない、じゃなくてそうなのよ。要りもしないガキの情報をつらつら書いてきて、もしかして、あなたにその情報が必要だって勘違いしてるんじゃないの?えらい勘違いだわね。でも、そう思わせたのにはあなたにも責任があるのよ。どんな手紙を送ったんだか知らないけど、ヌルいことを書いたんでしょうね。ほんとに、あなたに任せておくとすべてがグダグダだわ」


すずき「ごめんなさい・・・文面は普通のつもりだったんだが…。」


わたし「要はナメられてるのよね。次から手紙を書くときは文面チェックもさせてもらうから」


すずき「はい・・・」




そしてすずきさんは、返信を書き、わたしに封筒を渡してきた。