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ミスチルSONGS SP『Mr.Children』 "静かな闘い" 「365日密着ドキュメント」

SONGSスペシャル『Mr.Children・ミスチル』 "静かな闘い"
-「365日密着ドキュメント」-
2015年6月15日(月)午後10:00~10:48(NHK総合)



ミスチル_songs1




2015年6月15日(月)にNHK総合でSONGSスペシャル『Mr.Children』
"静かな闘い"-「365日密着ドキュメント」-
が放送されました。

以下、番組概要のご紹介となります。


SONGSスペシャル『Mr.Children』 "静かな闘い"
-「365日密着ドキュメント」-
2015年6月15日(月)午後10:00~10:48(NHK総合)


2年7か月ぶりの新アルバム作りにあたり、20年以上続けてきた制作体制を一新させた国民的バンド、Mr.Children。
新たなスタートを切った彼らに、バンドのキャリア史上初となる、1年間にわたる長期密着取材を敢行した。
これまでほとんど創作の現場を見せたことがなかった4人が、この番組で初めて、音楽を生み出す姿を明らかにする。
白熱のレコーディング風景やロングインタビューで、その創作の全貌に迫る。

後日放送される通常の「SONGS」では、スペシャルで描かれた制作現場で生まれた楽曲たちをたっぷりと紹介。
新たなスタートを切ったMr.Childrenの音楽を、「SONGS」ならではの豪華なスタジオパフォーマンスでじっくりとお送りする。

2つの番組をあわせMr.Childrenの「今」を伝える、スペシャルな「SONGS」を放送する。


番組公式HPの文章より引用。




 





ここ数年のミスチル関連の番組の中では、最高の出来、素晴らしい番組でした。

『REFLECTION』の初回特典のDVDもドキュメンタリーで良かったですが、
さらにストーリーとしての流れがあり、デビュー当時の映像から、CROSSROAD、innocent world頃の映像からミスチル社会現象も紹介して、現在の小林武史さんからの独立からも言及されていて、

ファンじゃない人にもミスチルが歩んで来た23年の活動の歴史が分かる内容で素晴らしい出来でした。



 




軽く内容を感想とともに、テキストに起こしてみたいと思います




● 大きな試練に挑んだ一年だった。
20年以上続けてきた制作活動を根本的に変える決断をする。

2014年の春に小林武史さんの元から離れて独立して、本格的な新体制がスタートする。
ドラマのタイアップ曲として仮タイトル曲「ノブナガ(仮)」の制作が開始。

デビューしてCROSSROADでブレイク。 社会現象となり、ミスチル現象を巻き起こした。メンバーは高校の頃からの付き合いで、桜井さんはその頃から売れるミュージシャンになりたいという目標があった。特にやりたいことはなかったが、ただ音楽を続けて歌い続けていける環境を作りたかったと。

しかし、現在はこの環境に甘えていていいのか?メンバー4人の1人1人の音が聴こえてくる。チームワーク、連帯感を強めたいと思ったそうです。

「ノブナガ(仮)」を何ヴァージョンも作るが納得出来ない。ずっと悶々としていた。色々な人たちの意見を聞くべきか?それとも自分の感性を信じるべきかで悩んだ。

悔しくて寝れない日々の中で、ふと降りてきたメロディーが現在の「足音 ~Be Strong~」のAメロだった。ギターを手にしてコードを探り、仮歌詞を口ずさみながらメロディーを固めていく。
一度、「ノブナガ(仮)」から離れて別のアプローチをして組み直したら良い感じになってきた。

NHKのSONGS SP『Mr.Children』 "静かな闘い"
「365日密着ドキュメント」番組
より引用。


↑「ノブナガ(仮)」が今回のキー・鍵となっていて、
そこから「足音 ~Be Strong~」と「Starting Over」という超名曲が生まれていく。
この二つはメンバー曰く双子みたいな曲であると。



 



● 以前は小林武史さんが配慮して、メンバーには音楽だけに専念させてくれていた。

あらかじめプロデューサーである小林さんがアイデアや意見を練って、絞って、まとめてくれたモノをメンバーに投げていた感じだった。

しかし、今は全て最初からメンバー自身が関わり決断していく。イラっとすることもある。どっちが良いのか分からないと悩むことも増えた。
だがメンバー全員に自覚と責任が生まれ、新鮮な空気が生まれ手応えも感じつつあった。ファンクラブ限定のライブでまだ発売していない未発表曲「幻聴」も披露される。

桜井さんのポリシーとして、「あっ、コイツ歌に酔っていると思われたくない」。
歌の出だし、一番最初の声、歌い方をとても気にする。柔らかい声か硬い声か、客観と主観の繰り返しで探る。
「未完」は女の子に嫌われる歌い方かな?と少し悩んだ。


● インタビュー:他のメンバーのミスチルとは何か?


・JENさんとナカケーさんは
「ボーカルの歌を一番に考え、大切にしている。楽器のプレイヤーとしてのエゴは無い」

・田原さんは「家を作っている感覚に近い。ペンキを塗るような。」


足音が完成して、桜井さんは再び「ノブナガ(仮)」を再度、聴き直して、やはりこの曲は良いと思い、もう一度作り直すことを決意。
「夢の欠片と」いう言葉の歌詞から、「モンスターを撃ちぬく」という全く別な世界観、言葉を持ってくる。そうしたら曲が固まり、タイトル「Starting Over」、新たなる旅立ちと名付ける。

イキフンはカイチ(雰囲気は好きです)と業界用語も使っていた。

ある日、桜井さんが風邪で熱が39度あるので自ら戦力外通告して帰宅する。
JENさんはそれを少し茶化す感じでみんなと話していたら、その事情を知らなかった田原さんがJENさんに「39度も熱があるのを知っていたなら何でもっと早く休ませないのか」と怒る。


NHKのSONGS SP『Mr.Children』 "静かな闘い"
「365日密着ドキュメント」番組
より引用。


↑個人的にこのギターの田原さんがドラムのJENさんを叱ったシーンがリアルで貴重でしたね。
普段はクールな田原さんですが、
「昨日歌いすぎてるじゃん!JEN、桜井に言ってよ!調子いいと凄いやるじゃん!やりすぎるんだよ!」
田原さんがお母さんみたいに叱ったシーンはレアでメンバー想いな熱意が伝わってきました。



 


ミスチル_songs2



● 5日間後に桜井さんが風邪も治り復帰。
「Starting Over」のボーカル録音は5回目に入る程のこだわりを持っていた。


「Starting Over」の歌詞も細かく変更、変わっていく。

・「飛び出した夢の欠片を ひとつずつ拾い集める~」が
→「肥大したモンスターの頭を 隠し持った散弾銃で仕留める」

・「僕しか知らない世界」が
→「僕だけが行ける世界」

・「眩い 儚い が駆けていった」が
→「眩い 儚い 閃光が駆けていった」


忘年会では地味な感じで身内のスタッフだけで鍋をつつく。

● インタビュー:メンバーにとってMr.Childrenでの役割は何か?

・田原さん
「会社みたいな存在。会社員として、ちゃんと働かないとクビになる。でも幸いに好きな会社です(笑)」

・ナカケーさん
「暴走する人(ドラムのJEN)を止める係。」

・JENさん
「ムードメーカー。喋る、会話担当。」


年が明けて2015年。「Starting Over」のボーカル録音はついに6回目に入る。桜井さんはとことんこだわり、袋小路に入る。

エンジニアに「もう1テイクお願いします」、「もう1回」、「もう一度」、「もうワンチャン」を繰り返し、
「どっちが良いのか分からない」と独り言のようにボヤくまで追い詰めていた。
そしてボーカル録音を12時間続けて、深夜3時まで挑戦した。

最終的にアルバムは2月にほぼ完成して音のバランス調整に入る。

何と決別して、何を得たのか?何かに決着をつけられたのか。
「Starting Over」に出てくる「モンスター」はまさに己の内面との葛藤であり、今回は散弾銃で仕留めることが出来た。でも、これを今後もずっと繰り返して行くと思うと語る。

作品が完成をしてスタジオを出る時にいつも成し遂げた達成感で清々しい気持ちになる。
でも、自宅に帰り冷静になって聴くと、「またこの箇所を、あの部分をこうすれば良かった」を軽い後悔の気持ちが湧く時もある。
でもミュージシャンはそれを続けていくのが宿命だと。


NHKのSONGS SP『Mr.Children』 "静かな闘い"
「365日密着ドキュメント」番組
より引用。


↑桜井さんがボーカル録音のこだわりぶりは初めて見たので、もう職人だなと想いました。
プロデューサーの小林さんもいないので、全部自分たちでジャッジをしないといけない。
永遠に続けられると言えるが、終わりがないとも言える。

これが良いと納得出来るまで試行錯誤したからこそ、得た手応え、
あのアルバム『REFLECTION』の完成度の高さが良く分かる感じでした。



 



● ついに2年7ヶ月ぶりのニューアルバム発売とツアーファイナル
そして「Starting Over」が初披露


『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』は3月14日(土)群馬県 ヤマダグリーンドーム前橋公演を皮切りに、全国10ヶ所20公演にわたって開催して、
アルバム『REFLECTION』の発売日と同じ6月4日の埼玉 さいたまスーパーアリーナがツアー最終日となる。

サッカー日本代表のユニホーム背番号部分に「23」、名前部分に「Mr.Children」と書かれたユニホームを掲げる映像も流れていましたね。
始める前にスタジアムで桜井さんはサッカー選手のようなウォームアップをしていてアスリートみたいでした。

この日のアンコールで初めて「Starting Over」が初披露された。
4人の静かな闘いが終わった。
最後にもう一度「未完」をやらせてもらっていいですか?とエンジニアに頼む桜井さんの映像。廊下を出てマイク無しで「未完」の出だし「さぁ行こうか常識という壁を越え~」の発生練習しているシーンでおしまい。黒背景に白の文字でタイトルが出て番組終了。


NHKのSONGS SP『Mr.Children』 "静かな闘い"
「365日密着ドキュメント」番組
より引用。


ミスチル_songs3


↑ここで非常に上手い演出があり、次の土曜の「songs」の予告の宣伝と続きなっており、
再びミスチル登場で「未完」の歌い出しの部分を重ねる演出したのはNHKは素晴らしかった。
他にも「fantasy」、「幻聴」が予告で流されて、とても楽しみです。

本当に素晴らしい内容でした。
全員のインタビューしてミスチルの全体像をしっかり伝えていた



● ファン以外の人には、やはりミスチルはボーカルで作詞作曲をする桜井さんが目立っているのは仕方がないことですが、

NHKの「songs」はバランス良く、ミスチル全体を取材して取り上げて
全員のインタビューしていたので、ファン以外の人にも桜井さん以外の3人、
田原さん、中川さん、鈴木さんの重要性、ミスチルというバンドの魅力が伝わったと思います。

ミスチルがロックかどうかは色々賛否両論ありますが(これは昔からそうです)
しかし如何に真剣に音楽と向きあい重圧と闘ってきたか伝わったと思います。
そして、アルバム『REFLECTION』を聴けば、やはりミスチルはロックバンドだと思います。

本当にアルバム『REFLECTION』は素晴らしい作品です。
一人でも多くの人に聴いてほしいし、良い意味で売れて欲しい作品です。


▼最後まで読んでくださり、ありがとうございました▼

<以上、「さるよし」でした m(__)m N0.385>




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