引いては押し寄せる
波のように
この世に身体をもって
生まれては去り
生まれては去り
花が咲き
実をつけタネを落とし
そしてまた芽吹くように
この世に身体をもって
生まれては去り
カタチを変えて
また生まれる
朝になれば太陽があがり
沈みて今度は
月があがる
終わりなきめぐりの中で
星と星がぶつかり合って
チリとなり
そしてまたチリが集まり
星となる
男と女が愛し合い
そしてX Y遺伝子となり
同じように
女と女が愛し合ったら
XX遺伝子となり
また人間を生み出す
めぐりめぐりて
全ては自分の中に
めぐりめぐりて
全ては地球の中に
めぐりめぐりて
全ては宇宙の中に
全てあるのだと想うのだ
外に向けてる怒りは
あなたの中にあるものなのかも
知れない
そしてまた、
そんな世界を見てる私の中に
あるものなのかも知れない
カタチなきものから
カタチあるものへ
そしてまた
カタチなきものへと
めぐりめぐりて
イノチはただそこに在る
そんな大きなイノチの流れに
海を漂う棒切れのように
心を穏やかに浮かんでいようじゃ
ないか
時に泣き
時に笑い
時に怒りながらも
そんな自分を感じ
そんなイノチの流れを感じ
大きな計り知れない
愛を感じて
生きていきたい
それでも現実的には
人間として生きることは続く
だから今できることを
淡々としていくことしか
できないのだと想うのだ