4年前の今日、私は皆さんに「祈ってください」とブログに書いて、


そのまま遠い病院へ旅立った。


身体はブルブルガクガクと震え続けていたが、ダーちゃんの生還だけは


信じて疑わなかった。


「くも膜下出血 stage5」


最初の病院の医師から告げられた言葉は、


「時間の問題です・・・お気の毒ですが・・・」


でも、その隣では痛みと苦しさに暴れるダーちゃんの姿があった。


筋肉の塊のような彼は、数人の看護師さんを跳ね飛ばしながら、


もがき苦しんでいた。


『生』


あの最中、私はぼーっとダーちゃんの『生』への執念のようなものを


感じていた。


計り知れない生命力の強さのようなものを・・・






「嫌です!この人は死にません!探してください、日本中!!この人を治せる病院を!


ドクターヘリでも何でも飛ばして!」


私は叫んでいた。


ナースが医師の元へ駆け寄って来た。


「先生、右目が瞳孔散大しました!」


その意味をあの時の私はまだ知らなかった。

















あれから、4年・・・


「どんな姿になってもいい。私の元へ還って来て・・・」


ダーちゃんは私の願いを叶え続けていてくれる。


とても綺麗な男のまま彼は眠り続ける。


未だに意識はない。




あの時、私が下した結論が正しかったのか間違いだったのか、


その答はダーか私の命が尽きる時出るだろう。


ただ淡々ともくもくと5年目へ












家の中の何処を見渡しても、居ない…

知らぬ間に涙が溢れて、あの仔の居た場所に

ポトリポトリと落ちる

居ない?

居ない?

ゴンちゃん

ゴンちゃん

ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン…

居ないのは、分かってるのに

そう貴方は、骨になった

小さな骨壺を抱えて、撫でる

ああ、もっともっと

生きてるうちに何故もっとこうしてあげなかったの?

怖かった、貴方を可愛いがり過ぎるのが…

もうすぐ逝ってしまうって、知っていたから

心の準備なんて、何の役にも立たなかったよ


広くなった部屋に一人…

また一つ幸せが逃げていった

可愛い可愛いゴン

もっと面倒を看させて欲しかった

ご飯もドリンクもオムツも、まだまだいっぱい余ってるじゃない

涙しか出て来ない

貴方を抱いて、いつの間にか眠っていた










愛する行き場を

喪った夜












沢山のコメント、メッセージ
ありがとうございますm(__)m
お返事、もう少し待ってください(涙)
心の収拾がつきません