姉の闘病中の事を
細かく記していきたのだけど、

ある時期から
それをなるべく思い出さない努力を
してきたため、


『何日に何々があった』


という事をパッと
思いせなくなってしまった。




治った後で笑いながら
姉に読んであげようと

半ば念をこめて日記を付けていたから、

見返せば思い出すのだけど、

それはまた少しずつ綴ろうと思う。





先に私のこの一年を綴ろう。


前にも書いたかも知れないけど、


共感は癒しになる。



『そーだよね、わかる。』



その感覚に随分と助けられてきた。




長らく中断して、
急に再開した前回なのに、

わかります
共感します
癒されます

のメッセージをいただき、
わたしもまた癒された。





あっちコッチに頭をぶつけながら、
上がったり下がったりを繰り返し、
泣いたり怒ったり笑ってみたりしながら、
一年が過ぎようとしている。




思い出にヤラレルから、
悲しくなってしまうからと、



行けなくなった場所、
見られなくなった映像、
聞けなくなった音楽達。


はじめは避けていたけど、

何をみても
何をするにも
思い出ばっかりだから

何も出来ない、
そしてどこへも行けなくなってしまった。




仕方がないから、
一個一個を消化していった。


慣れていくしかなかった。



お気に入りのショップ
渋谷駅のバス乗り場
半蔵門線
銀座線
ハリーポッター
ONE PIECE
東京の新幹線ホーム
水天宮の交差点
宮益坂



etc...



始めは心が痛くて涙が出るのだけど、
だんだんと自分を慣れさせた。





先日恐るおそる
フラワーカンパニーズの曲を聞いてみた。

姉とよく一緒にライブに行っていた
ロックバンド。


何度かトライしてみた事はあるんだけど、

『深夜高速』の
ギターのイントロを聴くだけで、

ダメだダメだと停止してしまう。

最後まで手を出す勇気が出なかった 音 だ。


えいっ!

と再生してみた。

そして、泣かずに一曲を聴き終えたとき、


初めてこう思った。



〝なんだ、私、結構がんばったじゃん〟。





泣いて
悲しんで
怒って
虚しくなって、、。




人によってその行程、
その長さは
まちまちなのかもしれないけど、

どの段階にいる時だって、
多分精一杯がんばっているのだろうと思う。



そして、
がんばって笑えた日に、
笑えた自分に今度は嫌悪を抱く。



悲観的な自分も嫌、
笑えた自分も罪深いと感じる。

だからどうしたらいいのかわからず
呆然となる。

そして、


やっぱり会いたい。


と、


どうにもならない思いが溢れ出す。



そんな風に、
笑えた自分にも嫌悪感を抱いてしまうのも、

精一杯前に進もうとしてるから
なのだろう。

そう自分を認めるようになった。




フラカンを聴けた。
ずっと聴く事が出来なかった
ヴォーカル鈴木圭介のその声を聴いたとき、


がんばってきた自分を褒めたくなった。



多分そう…

前向きな時もそうでない時も
きっと私は
がんばっているのだと思う。








ありがとうございますクローバー
にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(永眠)へ