三角山通信

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News from Mt.Sankaku

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その一夜限りの夕顔の写真を見た時、「ただいま」と母の声が聞えた気がした。
「驚いたわ、スペイン料理のお店になったのね。夕顔が咲いてジャズが流れるお店いいわね。」

夕顔になりて帰らむ坂道のジャズが流れるスペインの家

梅雨の合間の青空の日、Kさんからメールがあった。野球かお酒のお誘いかとおもいきや、書かれていたのは 大飯原発運転差し止め要求事件判決文の1部だった。「スカッとする名文」をぼくも書き写しておこうと思う。


被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減に繋がると主張するが、当裁判所は極めて多数の人の生存そのものに関わる権利を電気代の高い低

いの問題などと並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断する

こと自体、法的には許されないことであると考えている。


このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るにしてもこれを国富の流出や喪失と言うべきではなく豊かな風土とそこに国民が根を下ろして生活している事が国冨であり,これを取り戻す事が出来なくなる事が国富の喪失であると当裁判所は考えている。


又被告は原子力発電所の稼動がC02の排出削減に資するもので環境面で優れて

いる旨主張するが原子力発電所でひとたび深刻な事故が起こった場合の環境汚

染はすさまじいものであって、福島原発事故はわが国始まって以来最大の公害環

境汚染であることに照らすと環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とするこ

とは甚だしい筋違いである。