さて、また今週も人形劇「サンダーバード」である。
今回は、「死の大金庫」、ちょっとコメディ編である。
【あらすじ】
イギリス銀行の大金庫に、行員が閉じ込められた。
以前の金庫より厳重なものまで、開けるための鍵は、頭取しか持っていない。
しかし、頭取はペネロープ宅で夕食中。
なぜか、執事のパーカーが銀行と頭取との連絡を邪魔をしてしまう。
国際救助隊も出動して、地下金庫に閉じ込められた行員の救出作業が始まる。
【気になったことの箇条書き】
・アップは人間を使う。
このドラマ、人形劇なのだが、基本的に人体のアップになった場合には、実際の人間を使うのである。
手の細かい動きや足のアップなどは、急に実写なるのだ。
今回は、ペネロープの足元のアップと、同じくのぞき見る目のアップである。
きっと、「出たがり」だったであろうと推察されるアンダーソン夫人のシルビアさんのお姿だったのでは、と拝察するのである。
・パーカーの出自
この回で、パーカーの出自が明らかになる。
このおじさん、もともとは超一流の金庫破り。
刑務所に捕らわれていたこともあり、そこで金庫破りの仲間と知り合い、その仲間が脱獄したことを知る、という展開になるのである。
この回には、バックヤードでくつろぐパーカーと奥さん(たぶん)が出て来ていた。
たばこを吸いながら料理をするガサツな奥さん、ひょっとして、ジェリー・アンダーソンさんから見たシルビア夫人だったかどうかは、永遠の謎である。
・金庫破りと脱獄囚
よくイギリス映画では、金庫破りや脱獄ネタが出てくる。
今回の脱獄囚の話も、そんなひとつ。
「kilroy was here.」なんて落書きのある刑務所の雑居房は、スタッフたちが楽しみながら作ったんだなと感じる映像である。
・廃止された地下鉄道
この未来のロンドン、地下鉄はすべて廃止され、公共交通機関はモノレールに移行。
その存在は忘れられ、年寄り(トレーシーさん家のお祖母さん)に聞かないと誰も覚えていないもの。
お話では、この地下道を使って、TBのメンバーがイギリス銀行の地下に入っていくのである。
どうやら、この時代では、21世紀には地下鉄は廃止される乗り物だったようだ。
(実際はなくなるどころか、都市の基幹になっているのである。)
【メカ編】
今回は、スクーター型のホバークラフト。
普通のスクーターからタイヤを取り払った乗り物で、まるでアイロンである。
「人形劇」であるから、吊るすだけで空を飛べるのである。
さて、次回も何が来るか楽しみである。
