昨年のある日のこと。
「カチリ」と音がして、私と私の身体がきちんと合わさった感覚を覚えた。

そこに至るまで取り立てて何かがあったわけではなく、まだ自分の中でも消化できていないので、説得力に欠けるかもしれないけれど備忘として書いておこうと思う。

わからないなりに自覚している変化の一つは、いつも私を批判的に見ていた「もう一人の私」の正体がおぼろげながらわかったこと。
愛されたくて、認められたくて仕方がなかった私がいて、望みが叶えられない私のあら探しをしていたのが、もう一人の私なのだった。

もう一つは、「愛されたくて、認められたくて仕方がない」みっともない私を受け入れられたこと。
面倒くさくてみっともなくて矛盾だらけの存在が人間、私も例外ではないのだと半ば開きなおって受け入れられたこと。

私の全てにOKを出せて以降、ものごころついて以来初めて味わう寛ぎの中にいる。
自分の中心に私がいて、安心し切ってゆったり身を任せている感覚と、一番の味方を見つけた安心感の中にいる。
私と、私の身体がぴったり合わさった感覚が生まれたのは、この時だった。

その数日後、突然、自分の身体への愛おしさが溢れ出てきた。
私の身体が大切で愛おしくて、ありったけの感謝と愛情の言葉で身体を包んだ。

私の一番の理解者と一緒だから、孤独でなくて、満たされて、安らいでいられる。
頭で何かを整理することが少なくなった。

ただここに居るだけで満たされている。
だから、言葉も思考も不要。
頭で考えることよりも、身体が感じとることを大切にしたい、そんな風に思っている。

そんな私へのメッセージカードは、大アルカナ22 宇宙。

今の場所は到達点ではなくて、過程の一つ。
新たな場所にたどり着いたなら、またそこから次のステップが始まる。
きっと今は、切り替わりの時。