昔からよく感じていたことがあります。
飛行機に乗って海外に行ったり、そこまで遠くでなくても、東京と長崎の移動だったり、
あまりにも短時間で、自分が暮らしている場所から自分が恋しく思った場所に行ったり来たり。
日常から、ずっと夢だった場所に数時間で飛んでいけたり。
するといつも不思議な感覚に陥ります。
自分の体は自分がいる場所にあるのに、心の移動がついていけてない感覚。
私はいつも、心が飛行機の速さについてこれず、少し遅れて到着するんだなと思ってます。
犬たちも、きっと同じかな。
車なんて人間の作り出したものは彼らにとってはとんでもない怪物で、ましてや飛行機なんてもってのほか。
自分の慣れ親しんだ場所から急に違うところに連れて行かれて、きっとみんな心はしばらくしないと追いつかないんだと思います。
犬は前しかみない。振り向かないって聞くけど、でもここまで人間社会に順応してる動物なので、絶対に心はある。
メリルさん、少しずつ、生まれ育ち愛する子供達を産み育ててきた場所から、我が家に心が到着しつつあります。少しずつ私達のことを好きになってくれています。
でも彼女にはまだ、置いてきた捨てきれないものが沢山ある。
メリル、捨てなくていいんだよ。
メリルが大事にしてたもの、場所を私達も大事に思ってるよ。
絶対に幸せになろうね!
と、いつも風の香りを嗅ぎながらお家の方に向かってクンクン鳴いている控えめなメリルをみると思います。