続き
幼稚園の先生が家庭訪問でうちにやってきて言った。
「さくらちゃんは毎日楽しそうに砂場で遊んでいます」
遊んでないよ
怯えておもらししながら、無言で砂を掘ってるだけだよ
毎日ただひたすら砂を掘るなんて、大人だってできないだろう。
砂なんてもううんざり
見たくもなかった
家庭訪問の後、祖父が庭に何かを作り始めた。
しばらくすると、四角の囲いが出来上がった。
さくらさ砂場作ってやっぺ
四角の囲いが出来上がると、軽トラックで大量の砂が運ばれてきた。
どれぐらい大きさの砂場だったんだろう。
小さい時だからすごく大きく感じたが、2m×2mぐらいあったのだろうか。
家でまで砂掘るの
と思ったが、祖父と一緒に砂場で遊ぶのはとても楽しかった
砂に水を含ませると固まることを教えてもらい、一緒に山を作ってトンネルを掘った。
さくらの心がスレスレのところでねじ曲がらなかったのは、祖父のおかげです。
さくらは元気で頑張ってます。
生まれ変わってもまた祖父の孫として生まれるので、また一緒に砂場でお山とトンネルを作ろう