「声が小さくて悩んでいます
プレゼンするとき、信頼感がない感じがして
プレゼンが出来る人は皆声が大きい気がするんです」
な~んていう、こんな質問を良く受けます
そして必ず聞かれるのが
「大きな声を出すのはどうしたらよいでしょうか?」
まず、この時点で、「思い込み」による誤った考えが3つあります
1つ目は「声が小さいので信頼性がない」というです
声が小さいから、信頼性がない、というイコール関係はありません。
それは「信頼性がないだろう」と自分で思い込んでいるので話し方自体に自信がなくなっている
もしくは
信頼性がないわけではないのに、自分で勝手にダメだと思い込んでいるということです
2つ目は「声が大きいと信頼性が高い」ということ
それは、声が大きいと自信を持っているように見えているだけなんです
逆に言うと、声が小さいからダメだと思っているあなたが、ないものねだりで
「あると良いのになぁ」という憧れから、なんだか自信があるように思い込んでいるだけなのです
事実、年齢が上がるにつれ、声が大きすぎると、少し下品に感じるくらいです
そういう意味では、声が小さい、ということは、信頼性が高い、上品だ、ということになります
要するに、信頼性に関しては、声の音量が関係するのではなく、あくまで「内容」である、ということです
昨今は会場にマイクもありますし、マイクがない時は部屋が小さいですよね?
大丈夫、十分、声は届いています
だって、悪口や「聞いて欲しくない話」は、ヒソヒソ話しても、相手に聞こえたりするでしょう?
人間不思議なもので、気になる話はどんなに小さい声でも聞こえてくるし、どうでも良い話は耳にはいってこないのです
内容で勝負すれば、声の音量なんて関係ないもの
相手が「聞こう」として、聞いてくれるものなのです
声が小さいことがプレゼンを左右することはありません
それよりも、声が小さいからダメだ、と思い込むことで、自分に自信を失わせるその思考こそが、あなたをネガティブな行動に導いているのです!
とはいえ、声が小さいことに自信を持て、というのは難しいですよね(笑)
そんな方には、こう考えるように勧めています
「声が小さいとダメなのではない
声が小さいから<落ち着いた>話し方ができる」
そうなんです!
人間は、勝手に思い込みでネガティブにもなれますが、ポジティブにもなれます
ちょっと考え方を変えてみれば良いのです
小さい声だからこそ相手から信頼感を得られる、落ち着いた話し方ができるのだ
と言う思考に変えてフォーカスして欲しいです!
ということで…
「大きな声を出すにはどうしたらよいですか?」
という質問には
「今のあなたの音量で十分ですよ」と答えています
時に、発声練習をさせて大きな声を出させる方もいます
悪いとは言いません
腹式呼吸は体に良いですから!
しかし、多くの方は、自分が慣れない方法=大きな声で本番に臨もうとして、逆に緊張し、以前より悪い結果を招いてしまった、と言うことも耳にします
もちろん、大きな声が身について自信になった、と言う方もいるでしょう
でも、そこに力を入れるなら、もっと話す内容に力を入れて欲しい、と願う、私です
「声が小さくて悩んでいます」
そんなあなたに…
今のままで良いのです
「小さい声」ではなく「落ち着いた声」と考えて下さい
あなたの、その声こそが、あなたの魅力なのです
その持って生まれた声を生かした話し方をしましょう!