介護保険認定 | SCD介助生活

SCD介助生活

脊髄小脳変性症の妻と二人で生活しています。
「SCD患者家族の生活」続編として
日常の出来事を忘れないように綴る忘備録です。

少し前私の不在中に、妻がトイレに行く際に派手に転倒した。

家の中では家具や壁に掴まり歩きをしていたが、

つい気が緩んでちゃんと掴まらずに歩く瞬間がありヒヤリとするシーンがよくあった。

「ヒヤリハット」という言葉の通り、

ヒヤリとする瞬間を重ねていくなかで、いつか本当に事故が起こる。

 

まともに尻餅をつき苦しくて息ができなかったそうだ。

幸い骨折などはなかったが、しばらく打ち身で痛がっていた。

冬の寒い日など深夜にトイレに行きたくなると、

眼振もあり危険なので四つん這いで這って行くこともある。

 

以前から医師に勧められていたが、ついに介護保険を申請した。

6月半ばに区役所の「高齢・障害課」に行き簡単な申請書を書いて申請し、

かかりつけの大学病院へ行き医師の意見書を書いて郵送してもらい、

今月の上旬には認定が下りた。

 

介護保険というと認定されるまでとても面倒な手続きを必要とするイメージがあった。

職場のケアマネさんに相談しようかと思うこともあったが、

常に忙しそうだったしプライベートのことを話す気にもならなかった。

こんなに簡単ならもっと早く申請すれば良かった。

 

その後はとんとん拍子で話が進んだ。

10日ほど前に地域の包括支援センターに電話をして、

一昨日に相談員の方がケアマネさんを連れて家に来てくれた。

とりあえずは家の中で使用する歩行器と訪問リハビリ&看護サービスを受けることにした。

 

今までは色んなことを妻と私と二人で考えて対処していたが、

これからは介護のプロがいつでも相談にのってくれる。

しかも定期的に看護師がその他の体調も見てくれるようになるので心強い。

こういった福祉サービスが費用の9割を国の負担でやってくれる。

そんな国に生まれたことを本当に有難いと実感した。